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副業情報

by大村昂太朗 大村昂太朗

クリエイティブ職の経験、クリエイティブ事業会社での職務経験を活かした副業

クリエイティブ職の経験、クリエイティブ事業会社での職務経験を活かした副業のアイキャッチ

自分のセンスや感性を発揮することで輝くことができ、誰もが憧れる花形の職業である「クリエイティブ職」。さらに、クリエイティブ職のプロフェッショナルなサービスを提供するクリエイティブ事業会社において、クリエイティブ職を支える仕事に従事してこられた方。

そのような人々には、どのような副業の可能性が考えられるでしょうか。

また、どのような副業を選択することが、プロとしてのキャリアアップや自己実現につながる「意義のある副業」となりうるのでしょうか

この記事では、そうした点について整理して掘り下げていきます。

このコンテンツを動画で見るならこちら↓

クリエイティブ職について

「クリエイティブ職」と聞くと、何となく雰囲気で捉えてしまって、分かったような気がしてしまいがちです。しかし、クリエイティブ職とは実際にどんな仕事をするのでしょうか?また、どのようすれば、クリエイティブ職になれるのでしょうか

クリエイティブ職とは

「クリエイティブ職」とは、自身の発想やイメージを、紙媒体やデジタル上に2Dや3Dの形にし、クライアントやユーザーに提供する職業のことです。

一言でいうと「創造する」仕事のことですが、創造といってもアート作品などには限定されません。「成果物をつくる」「モノづくりをする」「アイデアを実際に形にする」「空間をデザインする」などの業務がメインとなる仕事は、クリエイティブ職であるといえます。

センスや感性を商品やサービスに落とし込むことで、手に取る人に何らかのメッセージを伝搬することが、クリエイティブ職の目的になります。

具体的には、次のような職種に従事する人のことをいいます。

  • デザイナー

  • クリエイター

  • アートディレクター

  • クリエイティブディレクター

  • プランナー

その他の職種も、「クリエイティブ職」と言えるものがたくさんあります。その勤務形態は、フリーランスの場合もあれば、会社員の場合もあります。

クリエイティブ職になる方法

クリエイティブ職というと、特殊な能力を持った人にしかできないような印象を持つ人も多いかもしれません。しかしながら、一部の「天才」と呼ばれるような“人種”を除いては、全くのゼロベースから何かを生み出すことは少なくなっています。

世の中にあるモノやサービスのほとんどは、すでにあったもの同士を組み合わせているものです。生まれ持った特別な才能がなくても、アイデアの蓄積や発想力があれば、クリエイティブな仕事はできるのです

クリエイティブ職につくためには、美術やIT、デザイン関連の大学や専門学校を卒業後に、クリエイティブ職として企業に就職するという方法があります。しかし、ファーストキャリアでクリエイティブな職に就かなくても、ほかの職業・業界の仕事を経験してからクリエイティブな仕事に転職するほうが、経験値としてプラスになるケースもあります。

クリエイティブ職をサポートする人々

「クリエイティブ職をサポートする人々」とは、広告会社や各種制作会社等にて営業・事業企画・業務支援・法務・人事等に従事している方のことを言います。

クリエイティブ職が輝くためには、たくさんの人々のサポートが必要になっています。売上に直結するクリエイティブ職などのフロントオフィス業務を支援する業務を、バックオフィス業務といいます。バックオフィス業務は、円滑な業務運営には欠かせません。さらに、クリエイティブ職という特殊な職種をサポートするため、一般の企業でのバックオフィス業務とは違ったスキルが要求されます。クリエイティブ職が業務に集中できる環境を作るためには、クリエイティブ職をサポートする人々の存在が重要になるのです

激変する”クリエイティブに対する考え方”と”クリエイティブ産業”

激変する、”クリエイティブに対する考え方”と、”クリエイティブ産業”

はじめに、「意義のある副業」について考えるための基礎として、”クリエイティブ産業”の全体像を整理しておきたいと思います。

経済全体のありかたが大きく変化しつつある昨今、ビジネスの世界における”クリエイティブ”に対する考え方も大きく変化しつつあります。また、その当然の結果として、”クリエイティブ産業”のありかたも大きく変化しつつあります

さまざまな「例外」はあるにしても、あえてざっくりと「単純化」し、クリエイティブ産業全体を俯瞰してみたいと思います。

伝統的な”クリエイティブ産業”のありかた

図A:伝統的な”クリエイティブ産業”のありかた

クリエイティブ業界外からの認識

平成の中盤頃までは、クリエイティブ産業は、特殊な業界として捉えられていました。現在でももちろんそうなのですが、クリエイティブな仕事は「特殊技能をもった専門家にしか行えないもの」でした。コンピューターテクノロジーの普及もそこまで進んでおらず、「イメージ通りの色を表示すること」「イメージ通りの直線と曲線単純に配置すること」ことだけでも、非常に特殊な知識と経験が要求されました。

また、クライアントが仕事を依頼したいと思っても、「どのような技能や個性をもったクリエイターがいるのか」「何をいくらでどう依頼したらよいのか」も分からない状態でした。ですから、クリエイティブ業界の外からは、「良く分からない」世界として認識されてしまっていました

クリエイティブな領域は「+αの領域」

加えて、一般の企業のビジネス的な感覚からすると、クリエイティブな領域は「+αの領域」と捉えられることも多くありました。

つまり、クリエイティブというものは、本業に花を添えるような役割が期待されるものでした。「業績・利益に余裕がありそうだから、ここはなにかひとつプロに頼んで、面白いことでも仕掛けてもらおうか」という感覚で、ある種「ビジネスの外側」に位置付けられることも多かったものです。だからこそ、ビジネスを超越した文化的なクリエイティブを多数誕生させられたのです。

話題性・ムーブメント創出に力点

また、ビジネス・事業の成果への貢献以上に、「話題性・ムーブメント創出」といった方向に力点が置かれた案件も、多く存在しました。クライアント企業とビジネス面での調整を行う営業担当である「アカウントマネージャー」と、あくまでも”クリエイティブ”に責任を持つ「クリエイティブ・ディレクター」は職責としても、明確に区分されていました。

そして、「クリエイティブ・ディレクター(CD)」「アートディレクター(AD)」、実際に創作を行う「クリエイター・デザイナー」は、独自の人脈と情報ネットワークで結ばれていました。クライアントの予算を預かるCD、そしてADの手腕によって、才能をもったクリエイターやデザイナーに大きな予算が割り当てられ、思い切った創造物が続々と誕生する時代でした。

ビジネスとはやや趣を異にする世界

このように、“クリエイティブ業界”は、ビジネスとはやや趣を異にする世界とされていました。「入りたくても入れない」「中を見たくても見えない」。長らく多くの人にとって、憧れの世界であり職業でもありました。

いっぽうで、特有の閉鎖性もありました。多くのビジネスパーソンにとって、「憧れはあるけど自分には入れない別世界」と感じられるのが、“クリエイティブ業界”だったのです。

クリエイティブ業界の変容

クリエイティブ業界のありかたは、平成に入ってから大きな変化を遂げてきました話題性を持ったクリエイティブな作品が、次々と誕生していきました。閉鎖性があることが魅力ともなり、カリスマ的なクリエイターも登場することとなりました。

そしてもちろん、現在においても、クリエイティブ業界は大変に魅力的な業界です。むしろ、平成の時代以上に魅力的で、また、社会的に大きな期待をも集めている業界であると言っても過言ではありません。

それはどういうことなのでしょうか。

図2:変容するクリエイティブ業界(現在のクリエイティブ業界を取り巻く環境を図式化したもの)

ビジネスの世界における”クリエイティブ”の位置づけの変化

まず、日本経済の現況は、必ずしも明るいものではありません。あらゆる産業におけるあらゆる企業が、生き残りをかけて、自社をマーケットにしっかりとフィットさせ、顧客の課題解決に役立つ企業へと変化させようとしています。そして、自社が顧客に保証する「価値」を「ブランド」として構築し、顧客から常に「選ばれる」存在となるために、“クリエイティブ”に、強い期待を寄せるようになってきているのです。

“クリエイティブ”は、かつてのような、「+αの花」「ビジネスの外」としての位置づけではなく、「生き残りをかけたブランディングのための最重要の手段」としての位置づけになっています。まさに、「ビジネスの核心部分を構成するもの」へと変化しつつあるのです。

クリエイティブ職にもコンサルティング能力が求められる

このため、クリエイティブ職には、「コンサルティング能力」が求められるようになってきています。クリエイティブ職であっても、クライアントの課題を的確に捉え、業績向上・価値強化に対して有効な仮説提案を創造するスキルが求められます。さらに、クリエイティブ事業会社に存在する「ストラテジック・プランナー」や「マーケティング・プランナー」と呼ばれる職種が与えてきた、クリエイティブの基礎的な方向付けに必要な理論的な根拠を説明できるようにしなくてはなりません。あらゆるクリエイティブ職に対して、このようなコンサルティング能力が基礎的要件として求められてきているということなのです。

クリエイティブ業界を取り巻く環境の変化

このような変化の中で、クリエイティブ産業には、隣接するBtoB業種、すなわち、コンサルティング業界や、ITソリューション業界からの大型参入が増加してきています。

また、<事業とクリエイティブの距離は近くあるべきだ>という力学を受けて、クライアントであった一般企業が、自社内にインハウスのクリエイティブ部門を設置することやクリエイティブ・デザイナーを専属で採用するケースも増えてきました。経営戦略部門や事業部門と寄り添いながら、ブランドに資するクリエイティブを作り上げていってほしい」と考える企業が増えてきたことの証しなのです。

インターネットの普及がクリエイティブ業界を変える

このような環境変化の背景には、インターネットの普及が大きく影響しています。従来、クリエイティブ事業会社に集中していたさまざまなノウハウやネットワーク、情報が、インターネットを介した“サービス”として提供されるようになってきたのです。

高価な設備を導入しなくても、クラウドを通じて、必要なときだけ、クリエイティブなツールを利用することができるようになりました。また、プラットフォームを通じて、必要なクリエイティブリソースを柔軟に募集することも可能になりました。必要なクリエイティブ素材も、膨大なデータ量を持つオンラインデータベースにアクセスすれば、一発で容易に入手が可能です。さまざまなノウハウであっても、コミュニティに集積したものを気軽に参照することができるのです。

クリエイティブは経営にとって非常に重要

このように「クリエイティブ・“サービス”」を利用しながら、自社のクリエイティブを内製化する企業が増加してきています。これは、「クリエイティブにお金をかけたくない」とクリエイティブを軽視している企業が増えてきているということではありません。むしろ、「クリエイティブが経営にとって非常に重要な要素だ」という認識が広まっているということなのです。「人任せにしないで自社のリスクでやりたい」と考える企業が増えてきていることの証しなのでしょう。

クリエイティブに関する案件は大きく二極化

さて、ここまでで見てきたような環境変化を受けて、クリエイティブに関する案件は、大きく二極化しつつあると言われています。「短納期・低予算でオープンマーケットに出される<単純作業的な外注案件>」と、「プロのクリエイティブ事業会社の力を借りようとして表に出てくる<(超)高難易度案件>」です。前者のようなタイプの案件に関しては、激しい案件獲得競争がさらなる低単価化に拍車をかけています。

昨今、副業が半ばブームとして盛り上がりつつある中で、従来「趣味」でクリエイティブワークに取り組んできたような「非本業」のクリエイターたちも市場に参加するようになってきています。いっぽう、後者のようなタイプの案件には、異業種企業に加え、<従来の縦割りの職種割のありかたを飛び越えて、自らデザイン・クリエイティブを制作することもでき、なおかつ、クリエイティブディレクションのために必要なプランニングやコミュニケーションまで行える「超人材」>である「独立系スーパークリエイター」も市場に参入してきています

この世界で仕事ができるか、が、「プロとして」クリエイティブの世界で生き残っていけるかのポイントとなるでしょう。

伝統的なクリエイティブ事業会社

最後に、伝統的なクリエイティブ事業会社について見てみましょう。こちらも、二極化しつつあります。激しい競争にさらされ、変化に対応できず苦しんでいる会社もあります。しかし、高まるいっぽうの“クリエイティブ”需要にうまく対応して、高度なプロジェクトをがっつりと受け止めている老舗のクリエイティブ事業会社も数多くあります。

「長年に渡って蓄積されてきた経験と実績」「その結果確立された信頼」「完成されたチームワーク」。忘れられがちですが、これらは重要な「クリエイターにとって働きやすい魅力ある環境」です。こうした要素が揃っていて、結果として「プロとしての卓越した技能とセンスが際立つクリエイターが多く在籍している伝統的なクリエイティブ事業会社」を見極めて、そこで職業経験を積む。それができれば、激変するクリエイティブ業界の中でプロとしてのキャリアを積んでいくためには、おおいにプラスになることでしょう。

クリエイティブ職の経験、クリエイティブ事業会社での職務経験を活かした副業

さて、それでは、クリエイティブ職の経験、クリエイティブ事業会社での職務経験を活かした副業の可能性(選択肢)を考えていきたいと思います。とりわけ、その中でも、プロとしてのキャリアアップや自己実現につながる「意義のある副業」について、考えていきたいと思います。

すでに概観してきた通り、現在、クリエイティブに対する経済的需要ないし社会的期待は、大きく高まっています。そのため、副業案件の数は非常に多く存在します。とりわけ、WEB制作ならびにWEB制作から派生する各種クリエイティブ副業案件は、ものすごい数の募集が出ています。

加えて、質が異なりますが、クリエイティブ産業自体が大きく変化しつつある局面にあるため、今までとは違う副業案件も出てきています。欠けている能力や新しい能力を求める企業が、業務委託や顧問、ビジネスパートナーとしての人材募集として、副業募集を出すケースも、じんわりと増加しつつあります。

クリエイティブ職の経験、クリエイティブ事業会社での職務経験を有した方にとっての、副業の価値とはなんでしょうか?これは、ひとえに、激変する市場環境の中でプロとしてのキャリアに磨きをかけていくために、副業を通じて様々な経験を積んでおくことがプラスになるという点に尽きるのではないかと思います。しかし、そのためには、“玉石混淆”ともいえる無数の副業案件の中から、真に価値ある副業を選び抜いてチャレンジすることが必要になります。

図C:「クリエイティブに関連した、さまざまな副業の可能性」

独立系スーパークリエイターとして副業

これは、現在、クリエイティブ事業会社において、クリエイター・デザイン職、もしくは、AD~CD職についている方が副業をする場合です。副業として、「自ら顧客とコミュニケーションし、クリエイティブの全体像をディレクションし、自ら制作も行って顧客の事業価値向上にコミットする」という、「独立系スーパークリエイター」としての副業を行うという選択肢です。

このようなタイプの副業の場合、自分自身で、一気通貫して、あらゆる職域の仕事に対して責任を持って遂行しなければなりません。ですから、自分自身の能力の更新や補強、拡張が可能です。クリエイターの方であればディレクションを、ディレクターの方であればクリエイティブを、学び直し、スキルをアップデートすることができます。

加えて、営業や価格交渉、納期調整、契約・トラブル対応、経理・事務まで、すべて自身でこなす必要がでてきます。将来的に独立する際には、必要なことばかりです。また、現在所属しているクリエイティブ事業会社において、いずれマネジメント・経営者の役割にステージアップしていく際にも役立つ、貴重な経験を得ることもできます。

ここで注意しなければならないのは、“レッドオーシャン化”している短納期・低予算案件のコンペに、趣味型クリエイターと競争する形で参加し、摩耗しないようにすることでしょう。プロにはプロとしての「価値ある副業」が存在するものです。また、難易度の高い大型のコンペに参加する場合には、くれぐれも、本業で在籍している会社もしくはその関係先と明らかに競合する案件には、参加しないよう留意するべきです。

なお、「独立系スーパークリエイター」の変化形ともいえますが、個人名で「アーティスティックな方向性にシフトした副業」に集中した案件を積み重ねていくという方法もあります。いずれ「あなたのいつものスタイルで創ってほしい」と、指名で仕事が受注できるようになることを目指していくような形も考えられます。

このような方向性が理想だと考える方も、多いのではないでしょうか。しかし、この場合でもポイントとなるのは、「自身の価値を摩耗させる案件を選ばない」ということでしょう。

クリエイティブ事業会社で働く副業

クリエイティブ事業会社で働く副業

クリエイティブ関連の副業の中でも、本命となるのは、個人で直接仕事を受けるようなタイプの副業ではありません。クリエイティブ事業会社の業務委託や顧問、ビジネスパートナーとして、クリエイティブ事業会社の案件を受注する副業になります。

独自の強みを持つクリエイティブ事業会社で副業を行い、間接的に、さまざまな企業のクリエイティブワークに携わっていくことで、あなたのクリエイティブ領域におけるスキルと経験の幅を広げていくことができるからです。難易度の高い、また、秘匿性の高いプロ向けの案件は、オープンな場に出てくることは稀ですしかし、こうした、高度な要求水準が求められるレベルの高い案件に関わり続けることでこそ、最先端の表現方法や表現技術を吸収し続けていくことが可能になります。こうしたトップレベルの「学び」が得られることが、このタイプの副業の最大のメリットとなるでしょう。

近年では、クリエイティブ職は、技能面の高さだけでなく、職業倫理や信用が問われることが増えてきています。秘密保持義務の遵守等のコンプライアンス的な側面はもちろんのこと、知的財産権に関する理解の深さも問われることが増えてきています。

いわゆる「パクリ」「コピー」を行わない大前提としての、「倫理的責任感」。リスクを回避するための方策についての、「知識と経験」。リミックスやインスパイアードといった、「表現上の著作物使用・引用や論点に関する深い理解と洞察」。こうした領域についての、広い知見が求められることが増えてきています。

加えて、近年では、クリエイティブ表現が、さまざまな社会的反響を巻き起こし、時に炎上事案となることも多くなっています。このことから、「表現上のセンシティブな問題」に関する自分なりのスタンスとポリシー、加えてアカウンタビリティ(説明能力)を持っているかどうかも問われます。

クリエイティブ事業会社は、こうした領域についての知見が豊富な専門性の高いスタッフが揃っていることも多く、さまざまな知識を吸収することも可能です。「副収入を稼ぐための、じぶんひとりで行う小さな副業」とは、得られる知識や経験の深さがまったく異なってくるはずです。

なにより、刺激的な仲間、最先端の情報が集まってくる環境、集中できるワークスペース。こうした、クリエイターにとって魅力的な環境が備わっていることも、大きな副業のメリットとなりうるでしょう。

もちろん、現在クリエイティブ関係の仕事に従事している方にとって、競合関係にある事業会社において副業を行うことは現実的には難しいものです。それでも、業界の伝統的に「ゆるやかなネットワーク」が存在することも特徴なので、(マッチすれば)スムーズに副業が成立することも多くなります。

ある分野に強いクリエイティブ事業会社のクリエイティブ職が、別の分野に強いクリエイティブ事業会社に副業で入るというケースも、十分にあり得るものです。こうした「マッチング」をスムーズに実現するためには、プロのエージェントの力を借りることが非常に有効な手段となるでしょう。

さらに、「クリエイティブ事業会社で働く副業」は、今現在クリエイティブ事業会社で働いていない方でも可能です。たとえば、すでに独立して個人でクリエイティブワークを行っている方、または、クライアントサイドである一般企業でクリエイティブワークに従事している方も、マッチングによって副業案件を受注できます。むしろ、上述したようなメリットを一番享受できるのは、このようなタイプの方かもしれません。

また、いわゆる隣接異業種、BtoBのビジネスの世界で経験を積んでこられた方が、クリエイティブ領域の仕事に副業としてチャレンジするということも、可能な時代になってきています。BtoBビジネスの世界で、「顧客の課題を見極め、有効な解決策の仮説提案を導く経験」を積んできた方であれば、その才能を、クリエイティブの世界でも生かしうる可能性が十分にあるわけです。以前であれば、閉鎖性が強い業界のカルチャーもあり、なかなか、異業種からクリエイティブ系の副業をすることは難しいとされていました。しかし、いま現在では、門戸はオープンと言うより、むしろ、ウェルカムになってきています。クリエイティブの仕事に長年関心があり、独学で学びを深めてきてこられたような方にとっては、今がチャンスなのかもしれません。

クリエイティブ事業会社の実際の募集案件はこちら↓

異業種系企業で働く副業

異業種系企業で働く副業

さまざまなBtoBソリューションカンパニーが、事業領域拡大のため、クリエイティブ領域に踏み込んできています。そうした企業の中には、「クリエイティブ職として経験を積んできた方に副業として参画してほしい」と考えている企業も少なくありません。これはやはり、これらの異業種系の新規参入企業が、「クリエイティブサービスを提供するにあたってのノウハウ全般」を吸収していきたいと考えるからでしょう。

このため、「ただ単にクリエイティブ職としてクリエイティブワークをするだけの副業」ではなく、「クリエイティブ部門の組織立ち上げ・組織運営サポートといった領域を業務委託・顧問的な立場で任せてもらえるようなタイプの副業」も存在するわけです。

本業側で課せられている秘密保持義務や競合避止義務の遵守は当然に必要ですので、本業との兼ね合いについては慎重に調整を図ることが必要とはなります。しかし、このような副業を行えるようになった人は、いままで触れることができなかった、経営コンサルティング領域や、ITソリューション領域についての知見を深める機会を得ることができるわけです。挑戦する価値は十分にあると言えるでしょう。

インハウスで働く副業

インハウスで働く副業

この形の副業は、現在も需要が多いですが、今後、ますます増加していくことが予想されます。クリエイティブ専門でない会社が、「プロのクリエイティブ職、クリエイティブ事業会社で経験を積んだ方に、副業でもいいのでクリエイティブ顧問として参画してほしい」と考えるようなケースです。このようなケースは、今後も確実に増加していくはずです。

副業をする側にとっては、外側(アウトサイダー)の立ち位置では限界があるようなところにまで、内側(インサイダー)の立ち位置から入り込んでいくことが可能になる点が、この副業の最大のメリットでしょう。

自分自身がプロデュース・ディレクションないし制作したクリエイティブが、実際に、世の中・顧客にどのように受け止められるのかを知ることができます。さらにそれが、企業業績、その企業で働く内部の人間にとってどのような影響を及ぼしていったのかまでを、まさに「我が事」として、内側で体感できるわけです。さまざまな「データ」にも、「外部の取引先/請負側」ではなく、「内部の業務委託社員/顧問」というような立場で、よりダイレクトに詳細なアクセスが可能になります。これにより、さらに細かな受入テストや、PDCA、効果分析、それらを通じたコンサルテーションを、実施することができるようになるのです。

これらの経験を積んでおくことは、コンサルティングのスキルを磨くことにおおいにプラスになります。これから先、クリエイティブ産業でプロのクリエイティブ職として生き残っていくために、とても良い経験となることでしょう。

インハウスの実際の募集案件はこちら↓

クリエイティブサービス企業で働く副業

クリエイティブサービス企業で働く副業

前述の通り、近年、インターネットを通じて、さまざまなクリエイティブサービスが提供されるようになってきています。これらのクリエイティブサービス企業の事業運営に、クリエイティブのプロとしての立場から、副業で関与していくという選択肢もあります。

「半自動で、簡単に、きれいなウェブサイトを構築できるサービス」「高品質な画像素材を取り放題のサブスクリプションサービス」「プロのクリエイターが集まるディレクトリ(人名録)・コミュニティ・コラーニングサービス」などなど、例示しているときりがないほどに、多数のサービスが登場してきています。なかには、高度なAIやイメージ認識技術を駆使して、コンセプトにマッチしたクリエイティブを一発提示・自動生成してくれるようなサービスすら存在しているのです。

これらのサービスの「立ち上げ」・「事業グロース」の業務に、「使う側の気持ちが分かる立場」として副業で関わっていくという道も、選択肢としては考えられるでしょう。将来的に、クリエイティブ産業がどのような形に収斂していくかについては未知数な部分も多くなっています。しかしながら、今後もこのような、「サービス化されたクリエイティブ企業」が増加していくことだけはほぼ確実であると言えます。こうした企業での副業を通じて、事業の立ち上げやグロースに関わる経験を持つということも、貴重な経験になると考えられます。

このタイプの副業は、クリエイティブ職の方だけでなく、それ以上にクリエイティブ事業会社で経営・事業企画・業務支援・バックオフィス的な業務に携わってきた方にとって、魅力的な選択肢にもなります。クリエイティブは、「ゼロから作り上げる」ものから、「あるものを上手に組み合わせて利用したいときだけ利用する」ものに変わっていく可能性が高くなります。そうなると、著作権処理・利用許諾調整に関する高度な知識と経験の重要性が高まります。クリエイティブサービス企業での副業は、このような面の研鑽を積むことにも大いに貢献してくれるでしょう。

おわりに

ここまでで見てきたように、“クリエイティブ”に対するビジネス的な需要は非常に高まっており、副業の可能性や機会はたくさん存在し、大きなチャンスになっています。

しかしながら、ただ単に経験と時間を切り売りするような副業はおススメしません。「作業としてのクリエイティブワーク」だけで終わってしまうような副業では、プロの職業人が選ぶ副業としては、魅力に欠けたものになってしまうからです。さらに、そのようなタイプの副業では、得られる報酬にも限りがあります。

クリエイティブ産業全体が大きく変化する中で、「あなたにフィットする最適な副業」を実現させることは、決して簡単なことではありません。クリエイティブ業界の特殊性についての深い専門性を有したエージェントを通じて、副業をコーディネートしてもらうということが、実現への一番の近道になります。

あなたの経験を活かし、それでいて、あなたにとって新しい経験を積んでいくこともできるような、そんな副業を、実現してみませんか。

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大村昂太朗

大村昂太朗

この記事を監修した人 大村昂太朗 株式会社リアステージ プロシェアリング事業責任者兼プロテンマガジン編集長

2020/4の新卒配属時から一貫して総合人材支援会社、株式会社リアステージに従事。 1年目から新卒周りで事業の立ち上げと責任者を担い、2年目にインターン事業を立ち上げ。3年目のタイミングで新卒から副業領域にキャリアチェンジして、プロシェアリング事業の立ち上げ、責任者を務める。