フリーランスは、毎月一定の収入が保証されているわけではありません。どれだけ仕事をこなしたかによって、収入は大きく変わってきます。そのため、仕事がないという状況はフリーランスに不安を抱かせるものです。そんな困った状況が続いているなら、積極的に打開策を考える必要があります。
嘆くのではなく、仕事がないことでできた時間を有効活用することも大切です。そこで今回は、仕事が途切れがちになる原因を紹介し、状況をプラスに転じさせるコツを解説します。
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目次
仕事が途切れてしまう原因とは?
フリーランスをしていて仕事が途切れた場合、落ち着いて原因をよく考えてみましょう。たとえば、営業活動が不十分であるために依頼が来なくなる場合もあります。よほど有名な場合を除いて、フリーランスは顧客に対して自分を売り込まなければなりません。それが足りていないと、アピールが上手なフリーランスのほうに顧客は流れてしまいます。
また、そもそもスキルの不足が原因であることも多くなっています。いくら売り込んだところで、魅力的なスキルを持っていなければ、仕事を任せたいと思ってもらえません。
ただし、スキルに問題がなくても、仕事のパートナーとして不適切だと見なされてしまう人もいます。納期が近づかないと作業を始めないなど、仕事に対する取り組み方に問題がある場合などです。社会人としてのマナーが欠如していて、不快感を与えてしまう場合なども同様です。何か思い当たる節があるなら、仕事のやり方をしっかり見直してみたほうが良いでしょう。
案件が途切れたときは営業活動強化で対策を
受注する案件が途切れてしまったら、仕事探しの手段として、まずは営業に力を入れることが大事です。これまで特定の顧客や企業から依頼を受けていたなら、同じ相手にアプローチするだけでなく、営業活動の範囲を広げてみましょう。その際、エージェントやクラウドソーシングを利用するなど、従来と異なる工夫をすることも欠かせません。
クラウドソーシングでは、新たな顧客や企業とのマッチングを行えるため、新規の取り引きにつながりやすくなります。仕事がない時期の間に合わせではなく、末永く付き合える相手と巡り会える可能性もあります。案件ごとに必要なスキルや納期が紹介されており、それに応募する形で仕事を受けるのが一般的です。
仕事を探すためのサービスを利用するときは、エージェントとクラウドソーシングそれぞれに登録するなど、1つに絞らずに、複数に登録しておきましょう。メインで利用しているサービスが機能しなくなった場合など、いざというときの保険になります。
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ピンチを無駄にしない!将来のチャンスを掴むためにやるべきこと3つ
フリーランスは一人でいろいろな作業をしなければなりません。仕事の波が激しくて、忙しい時期は追い立てられるようにして働くこともあるでしょう。目の前の作業をこなすので精一杯になり、他のことは考えられないような状況が続くことも珍しくありません。
したがって、仕事が少なくて自分の時間を持てる期間は、フリーランスにとって実はとても貴重といえます。「暇になったからこそ、取り組めることもある」と前向きに考えましょう。空いた時間を勉強などに活用すれば、将来への投資になるでしょう。やっておくべきことを具体的に3つ紹介します。
勉強・スキルアップの時間に充当する
知識の豊富さやスキルの熟練度は、フリーランスが受ける仕事の内容や単価を左右します。したがって、知識やスキルの向上に時間を充当することは、とても大きな意味があるのです。専門的な知識やスキルが身に付けば、専門性が高くて単価もワンランク上の仕事を受けられるようになるでしょう。仕事の効率化のための取り組みも忘れてはいけません。タスクや時間を管理するツールなどをうまく活用すれば、仕事の無駄を減らしやすくなります。そのようなツールを探すことも含めて、今後のステップアップのために勉強することはたくさんあるのです。
また、スキルに関しては、職種によって求められるものが異なります。たとえば、Webデザイナーとイラストレーターは似ているようであっても、必要なスキルは違う部分も多いので注意が必要です。自分に不足しているスキルや、これから必要になるスキルを明確にしておきましょう。
ポートフォリオやプロフィールを作成する
仕事の実績や自分の作品をまとめたポートフォリオは、フリーランスにとって大切な営業ツールです。内容を充実させることにより、新たな仕事を受注できる可能性が高くなります。しかし、ポートフォリオを載せたサイトの作成は、短時間で行えるような簡単なものではありません。仕事に追われている状況では、なかなか進められないでしょう。したがって、仕事の閑散期はまとまった作成時間を確保できる貴重なタイミングとなります。
また、これまでの経歴を把握できるプロフィールページも営業ツールとして重要です。本人がどのような人物か詳しく分かることにより、安心して依頼できるようになります。仕事用のブログなどに書き込むだけでなく、クラウドソーシングのような登録しているサイトにも気を配りましょう。それらにあるプロフィール欄も充実させることが大切です。他のフリーランスとの差別化となり、依頼先を探している人の目に留まりやすくなります。
お金に関する手続き・勉強を進める
フリーランスは、経理や税務といったお金に関する作業も自分で行う必要があります。それらを年度末の確定申告の時期にまとめて行おうするのは良くありません。本来の仕事に手が回らなくなったり、作業量が多くてミスをしたりするなど、好ましくない状況になりやすいでしょう。収拾が付かなくなり、確定申告が間に合わないような状態になるかもしれません。そのような事態を避けるため、仕事が途切れているときに、少しずつでも進めておいたほうが良いでしょう。
また、フリーランスは雇用されているわけではないので、退職金や厚生年金などをもらえません。そのため、自分自身で将来に備える意識を持つことが重要です。小規模事業共済やiDeCoのように、企業に所属していない人でも、将来お金を受け取れる制度はいろいろあります。まだ加入していないのであれば、勉強して理解を深め、最終的には申し込んでおくのが望ましいでしょう。
単価を下げてでも仕事は取りに行くべきか
仕事がないと、たいていのフリーランスは焦りがちになります。その状況がずっと続くような気がして、怖くなることもあるでしょう。我慢できなくなり、単価を下げて仕事を取りやすくしようとするケースも多くなっています。しかし、単価を下げることにはリスクがあるので、注意が必要です。
一時しのぎとして考えるのではなく、長期的にどのような影響が出るのかを予想して、慎重に判断する必要があります。なぜなら、新規の仕事も、その単価で受け続けることになる可能性があるからです。その場合、従来の水準の収入を得ようとすると、従来より多くの仕事を行わなければならないということです。
もし、一度でも以前に受けていた単価より低い値段で受けてしまうと、簡単には戻せません。次回に続く見込みの薄い仕事や単発の仕事であれば、多少単価を下げて取りに行くのも戦略の一つです。しかし、継続的に引き受けたい仕事の場合は、安易に価格を下げるべきではないと念頭に置いておきましょう。
まとめ:時間という資源を有効に活用しましょう
フリーランスが収入を得るには、とにかく仕事をこなさなければなりません。したがって、仕事がない状況に直面すると、非常につらいと感じやすいでしょう。
そんなときは悲観的になるのではなく、発想を転換してみることがポイントになります。まとまった時間を確保できる恵まれた状況だと考えるのです。その時間を勉強やポートフォリオの作成などに活かせば、これから成長するチャンスを広げることになります。
仕事がないのではなく、時間という資源が豊富に得られたと考えて、それを有効活用する方針で何をすべきか検討しましょう。
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