新規事業立ち上げの経験を活かした副業

新規事業立ち上げの経験を活かした副業

このページを読むのに必要な時間は約 11 分です。

本記事では、「新規事業立ち上げの経験を活かした副業」について、考えていきたいと思います。

「新規事業立ち上げの経験を活かした副業」には、非常に大きな可能性があります。社会環境の激変期ともいえる現代においては、あらゆる業種において、新時代にマッチした「新事業の創出」が重要な経営課題となっています。

いっぽう、一般に、「新規事業立ち上げ」の経験を有している人というのは、非常に少ないものです。

企業で働く人の多くは、「すでに確立した事業のマネジメントやオペレーション」に従事することが一般的です。このため、「新規事業立ち上げ」の経験を有している人がいない、もしくは少ない、という企業が実に多いのです。

 

そもそも、「新規事業立ち上げ」は、容易なことではありません。

「新規事業立ち上げ」の経験者が不足している企業にとっては、「新規事業立ち上げ」は大変難易度が高いことです。そうした企業の中には、もはや「新規事業立ち上げは諦めるしかない」と考えるような企業も存在していると言えます。

 

しかしながら、いかなる事業であれ、いずれは時代の変化とともにその歴史的役割を終えていくことが常ですから、企業が存続していくためには「新規事業立ち上げ」を避けて通ることができません。

そのため、企業は外部にヘルプを求めるのです。

「新事業の創出」を実現してくれるサポーター(パートナー)を求めて求人を出すことになります。

 

いつの時代にあっても、「新規事業立ち上げの経験者」は人材市場において非常に貴重な存在として「ひっぱりだこ」となります。そのため常に人材不足の状態であり、「転職という形ではなく、副業という形でも構わないから手伝ってほしい」と考える企業も非常に多いわけです。

 

「新規事業立ち上げ」の経験を活かした副業としては、大きく分けて、3つのスタイルが考えられるでしょう。

  • 外部の企業の「新規事業立ち上げ」をサポートするパートナーとして副業をする、という形
  • 「新規事業立ち上げ(とりわけ新会社設立)」をサポートする企業(ベンチャーキャピタル、銀行等金融機関、税理士・行政書士等士業関連、行政・地方自治体の創業支援関連窓口・・・)で副業する、という形
  • 「新規事業立ち上げ」ができる人材の育成を行う「研修(教育)」領域の副業をする、という形

 

いっぽう、「新規事業立ち上げ」とひとくちにいっても、さまざまなフェーズ(段階)があります。

それぞれのフェーズごとに異なる能力が求められます。「新規事業立ち上げ」の経験をお持ちの方の中でも、特定のフェーズに特化した経験や能力をお持ちの方もおられるはずです。

 

そこで、本記事では、「新規事業立ち上げ」のフェーズごとに「どのような能力が求められるのか/経験を通じてどのような能力が得られるのか」、そして、「能力を活かしてどのような副業が考えられるのか」について、整理して考えていきたいと思います。

 

「新規事業立ち上げ」の一般的な流れ

「新規事業立ち上げ」の一般的な流れ

次の図は、「新規事業立ち上げ」の一般的な流れを整理したものです。

「新規事業立ち上げ」の一般的な流れ

 

一般に、「新規事業立ち上げ」は、

 

[1-A] 事業の<具体>を構想し、営業開始準備を始められるところまで持っていく「事業構想フェーズ

[1-B] 営業開始準備、すなわち、事業の<具体>を構築し営業を始められるところまで持っていく「事業構築フェーズ

[1-C] そして、営業開始後、事業が事業としてスムーズに回り始めるところまで持っていく「事業離陸フェーズ

 

と、段階的に進んでいきます。

 

上記の3つのフェーズを通過し、なんとか事業がスムーズに回り始め、(売上の規模や、利益が出ているかどうかは別として)顧客もつきはじめ、オペレーションも安定してきたタイミングで、バトンは、「事業拡大フェーズ」を担う「グロース担当」に渡ります。「どうやって、市場の中で存在感を高め、事業成長を図っていくか」を考えるフェーズです。このフェーズまでたどり着いた時点で「新規事業立ち上げ」の段階は終わり、と言えるでしょう。

 

 本記事では、[1-A]から[1-C]までの「新規事業立ち上げ」の流れに沿って、「どのような能力が求められるのか/経験を通じてどのような能力が得られるのか」、そして、「能力を活かしてどのような副業が考えられるのか」について、順番に考えていきたいと思います。

 

1-A.事業構想フェーズの経験を活かした副業

事業構想フェーズの経験を活かした副業

「新規事業立ち上げ」の一般的な流れにおいて、いちばん最初に来るのが「事業構想フェーズ」です。

「どのような事業を立ち上げるのか?」についての構想を練り上げる段階です。

 

具体的な事業の構想を描く

「構想」というと、「こんなビジネスをやったら、世の中のためになるんじゃないだろうか」というような理念的な話であるとか、「こんなビジネスをやったら、世の中のニーズに応えられるんじゃないだろうか」といったマーケティング・コンセプト的な話を想起される方もおられるかもしれません。

もちろん、事業構想の出発点には、そうした理念やマーケティング・コンセプトがあるべきで、そうした抽象度の高い戦略を練ることも、非常に大切なことではあります。

 

しかしながら、「経営企画担当」や「マーケティング戦略担当」とは異なり、新規事業開発担当の人間に課せられているのは、「具体的な事業の構想を描く」ということです。

すなわち、

  • そうした、理念やマーケティング・コンセプトを実現するために「具体的に」どのようなサービスを提供したらよいのか。
  • そのサービスを「実際に」提供していくためには、どんな能力をもった人間、どんな仕組みを、整備しておく必要があるのか。

こうした「具体」を、計画として、詰めていく必要があるのです。

 

そのためには、「イノベーティブなアイディアを生み出す発想力」はもちろんなこと、そのアイディアを実現するための具体的な方法を計画する「リアリスティックな構想力」こそが、求められるのです。

 

「こんなことができたらよいだろうな」というアイデアだけでは、事業になりません。

それは、「絵に描いた餅」です。

「こんなことができたらよいだろうな、でも、実現は難しいよな」と誰しもが思っているようなことを、「こうすれば実現できる」というように、「具現化するための方法論」を考え出すことこそが、「事業構想」なのです。

 

そのためには、最先端技術の動向や、マーケットの潜在ニーズにだけ意識を回していればよいというわけではありません。

  • 「どうやったら実現できるのか?」
  • 「自社で実現できるのか?」
  • 「自社で実現できないことを実現できる力をもったプレーヤーは存在するのか?それは具体的にどこなのか?」
  • 「そのプレーヤーとパートナーシップを組むには具体的にどうしたらよいのか?」

などといった「アイデアを実現するための方策」にこそ、意識を向けていく必要があるのです。

新規事業の構想を描くには、経営の理論やコンセプトに詳しいだけでは不十分で、むしろ、世の中に具体的にどのようなプレーヤーが存在するのか、というようなことについての<リアルな情報>を豊富に有していることのほうが、重要になってくるのです。

 

事業というものは、決して、一社で完結して行い得るものではありません。

一見すべてを自社で行っているように見える会社でも、仕入先からモノを仕入れたり、他社が提供する様々なツールを利用して事業を営んでいることがほとんどです。

事業というものは、さまざまな取引先と取引関係を築き上げながら、やっと、事業として成立するものなのです

 

とりわけ、昨今では、「オープンイノベーション」、「コンソーシアム」、「コラボレーション」といったキーワード群が、ブームとも呼べるほどに注目を集めています。

「ある事業アイディアを実現するために、どのようなプレーヤーと、どのようなコラボレーションを組めばよいのか」を<具体的に>考えていくことこそが、事業構想フェーズにおける中心的なファクターになってきているわけです。

それだけ、世の中のニーズが高度化・複雑化してきている、ということでしょう。

複数のプレイヤーで手を携えて革新的なソリューションやプラットフォームを生み出していく以外、社会が求める課題の解決は実現が難しくなってきている、というわけです。

 

「こんな力をもった企業と組めれば新規事業が実現できそうだ」という<漠然とした構想>では不十分です。

具体的なパートナー企業名、具体的なパートナー人物名のレベルにまで落とし込んで具体を詰めていかなければ、事業の構想は、事業の構想たりえないのです。

 

このように、事業構想フェーズの仕事というものは、「こんなのあったらいいよね」という理想論と、「実現できなければ意味がない」という現実論の狭間で、双方を行ったり来たりしながら、理想の要件を満たしつつ具体的な実現可能性をもったプランを組み立てていく、という、非常にハードな仕事であるわけです。

 

事業構想策定のサポートをする副業

それだけに、事業構想フェーズでの仕事を通じて培った経験は非常に貴重なものである、といえます。

その経験を求める企業は非常に多いといえます。

具体的には、

  • 「新規事業立ち上げといっても、そもそも、何を立ち上げたらいいかわからない」
  • 「社内から、新規事業の「アイディア」はちょこちょこ出てくるのだが、具体的な事業の構想に仕上げることができる人材が不足していて、いつも夢物語で終わってしまう」

といった悩みを抱えている会社が、事業構想フェーズの経験を有した人物を強く求めています。そこで、そうした企業の「事業構想策定のサポートをする」といったタイプの副業の機会が出てくるわけです。

 

夢物語ではなく、実際に実現可能性のある「事業の構想」を策定するためには、プロの存在が必要不可欠です。

理念や、思い(情熱)、アイディアそのものに固執していると、事業は、なかなか、事業としての<具体の絵姿>をあらわしてきてはくれません。そのため、外部の視点からの「アイディアをカタチにするための具体的なアドバイス」が、貴重なものとなるのです。

 

新規事業の構想段階においては、「失敗したら誰が責任取るんだ」であるとか、「やるのはいいけど、既存の基幹事業に悪影響を及ぼさないでほしい」であるとか、「リスクはないのか」であるとか、そうした反対論のほうが数多く出てくるものです。

こうした反対論に対して、終わりのない水かけ論を続けているだけでは、事業構想は描き切れません。

プロは、そうした反対論に対する「具体的な乗り越え方」を、経験として、蓄えているのです。

「こうすれば大丈夫ですよね?」というように、ひとつひとつ、「懸念材料」を、潰していく術を経験知として身につけているのです。

社内の議論を建設的に前進させていくためにも、外部の視点からの「コンサルティング」は貴重なものとなりうるのです。

 

起業・創業・新規事業開発を支援する組織の仕事をサポートする副業

また、このようなタイプの副業を、「起業・創業・新規事業開発を支援する組織の仕事をサポートする」形で行うことも考えられます。

ベンチャーキャピタルや銀行等金融機関をはじめ、新規事業立ち上げ(とりわけ新会社設立)を支援する役割を果たす組織は多々存在しています。それらの企業の側に立って、新規事業の立ち上げを間接的に支援する、という形です。

 

新規事業立ち上げのために必要な<事業構想能力>を鍛える副業

そして、「新規事業立ち上げのために必要な<事業構想能力>を鍛える」という「人事・研修・教育」領域の副業も考えられるでしょう。

事業構想のプロとなるためには、「思考停止」を乗り越える能力が求められます。

「不可能を可能にする」のが事業構想のプロです。

具体を構想していくための思考術・行動術を伝授するサービスは、副業として、十分に成立するものとなるでしょう。

加えて、事業構想のプロとなるためには、大前提として、「なんとしてもこれを実現する!」という「強靭な意思」が求められます。簡単に諦めない精神力です。

したがって、新規事業開発を担うビジネスパーソンに求められる「モチベーション(情熱)」や「心身のパワー(エネルギー)」を高めていくためのノウハウを伝授するサービスも、副業として、ニーズが高まっていくと考えられます。

 

1-B.事業構築フェーズの経験を活かした副業

事業構築フェーズの経験を活かした副業

つらい「事業構想」のフェーズがやっと終わったと思ったら、その次にやってくるのが「事業構築」のフェーズです。

本当の意味での「生みの苦しみ」を味わえるのが、このフェーズの醍醐味だと言えるでしょう。

「事業構想」を、実際に、形にしていくフェーズです。餅の作り方を考える段階から、実際に餅を作る段階に入るわけです。つまり、「実現可能性の高い事業構想ができた。あとは、やるだけだ」という段階まで来たわけです。

新規事業立ち上げの実際

しかし、「実際に形にするために、何を、何から、どういう順番でやったらいいんだっけ?」については、何も決まっていないわけです。

したがって、まずもって、タスクプランを組み上げる必要があります。新規事業立ち上げ担当ひとりひとりが実際にアクションを行えるレベルの「タスク」に分解して、役割を分担し、スケジュールを切っていく必要があるのです。

「新規事業の立ち上げ」というと、派手で華やかに聞こえますが、実際には、「細かなタスクの膨大な積み重ね」でしかないわけです。魔法の杖をふるえば、パッと新規事業が形になるわけではないのです。

 

そのうえ、「ひとつひとつ淡々とタスクをこなしていけば、新規事業が必ず立ち上がる」というものでもない、というところが、しんどいところです。

実際に事業開始のための準備を進めていくと、「こんなことでつまずくか?」というようなことがたくさん起きます。

「こんなこともしなきゃいけなかったのか」というような想定外のタスクもたくさん出てきます。

そもそも、新規事業の立ち上げにおいては、「やってみないと分からない」ことのほうが多いわけです。「壁にぶち当たりながら軌道修正しつつ、七転八倒しながらじわじわ前進していく」というのが新規事業立ち上げの実際であるわけです。

「新規事業開発の教科書」に出てくるようなオーソドックスな手順を順番にこなしていけばスムーズに事業が立ち上がる、というような、簡単な道のりではないのです。

 

プロジェクトマネジメント

したがって、事業構築フェーズにおいては、「突破力(課題解決力)」、「完遂力」が強く求められます。

事業構築の過程においては、予想もしなかったような「課題」や、「そもそもどうしたらいいんだっけ?」というような「疑問」、そして、「ひょっとして、これ、問題が起きてしまうんじゃないか?」というような「リスクの芽(不安)」など、色々なものが、次から次へと湧きだしてきます。

次から次に、「壁」が出てくるのです。

 

まだ世の中に存在しない「新規事業」をカタチにしようとしているわけですから、世の中で誰も経験したことのないような障害が出てくるわけです。

当然、誰も解決の方法を知りませんし、誰もかわりに解決してくれたりはしません。そこで、「やっぱり駄目でした」とあきらめてしまっては、新規事業は、「成功/失敗」以前に、この世に生まれることすらなく幻となって消えていってしまうわけです。

 

そのため、「突破力(課題解決力)」が強く求められます。

「課題解決力」というと、高尚なスキルに聞こえるかもしれませんが、非常に泥臭いスキルです。

  • 何が壁になっていて前に進まないのか?を、きちんと掘り下げて、言語化すること。
  • 何より、「壁」から目を背けないこと。
  • そして、その「壁」を超えるために、あらゆる手段を尽くすこと。
  • 関係する人と話をする。
  • 不明なことは情報がある場所に確認をしにいく。
  • 許可が必要なら許可を得る。
  • 調整が必要なら調整する。
  • それでもダメであれば、代替案を考え出す。

 

こうしたことを、ひとつひとつ、粘り強く片付けていく作業の連続であるわけです。

なんとしても諦めずにゴールまで辿り着かんとする、「完遂力」が問われます。

 

「あらゆるタスク(やらなければならないこと)を書き出して、担当を割り振って、実行に移していくこと」。

そして、「あらゆる課題(解決しなければならない壁)を書き出して、担当を割り振って、あらゆる手段を尽くして一件一件解決に至らしめていくこと」。

そうした「プロジェクトマネジメント」こそが、事業構築フェーズの担当者の仕事の具体なのです。

この、「道なき道」を歩むプロセスは、本当に苦しいものです。このフェーズに関わる人間には、「タフネス」が求められます。精神的にも、プロである必要があるわけです。

 

このように、事業構築のプロには、さまざまな高度な能力が求められるものです。

このような能力を兼ね備えた人物は、当然、さまざまな企業から「引く手あまた」となります。

 

事業構築のプロとしての副業

企業が、事業構築を開始するにあたり、「プロジェクトマネジメントのプロのチカラを借りたい」と考えて求人を出すようなケースは多々あります。そこに、そうした企業の事業構築フェーズに業務受託パートナーとして入りこみ、事業構築責任者ないし、そのサポーターとして、プロジェクトマネジメントを推進する形の副業の機会が存在するのです。

 

また、事業構築を支援する組織(コンサルティング会社等)をサポートする立ち位置で副業をする、という形も考えられます。

さらに、「新規事業立ち上げのために必要な<事業構築能力>を教える」という「人事・研修・教育」領域の副業も考えられるでしょう。

 

事業構築のプロとなるためには、プロジェクトマネジメントのノウハウ、突破のための課題解決のノウハウに加え、それらの基礎となる、完遂力・メンタルタフネスといったマインド・メンタリティーが必要になります。

それらを経験に基づいて伝授するサービスは、副業として十分に成立するものとなるでしょう。

 

1-C.事業離陸フェーズの経験を活かした副業

事業離陸フェーズの経験を活かした副業

さて、事業構築が終わり、実際にサービスが商用に乗り始め、営業が始まったとしましょう。

そうすると、顧客とのインタラクション(やりとり)の中で、「予想だにしなかった問題」が、またしても多々出てきます。そのうえ、営業開始直後は内部的にもオペレーションがまだ成熟していませんから、うまく回らないようなところもたくさん出てくるわけです。

 

つまり、「営業が開始できた」ということと、「事業が立ち上がった」ということとは、別のことなのです。

この段階ではまだ、事業は「生まれただけで、立ち上がっていない」のです。

世の中には、「立派な表看板は出ているが内部はスカスカのお店」のような「生まれたてほやほやの新規事業」の状態のまま、そのまま静かに消えていくものも多々あります。

スケールしなかった、とか、軌道に乗らなかった、とかいう以前に、そもそも、「WEBページはできたけど、実質的にはほとんど事業として成立していなかった」というような「新規事業」も多々あるわけです。営業開始できたからといって、決して油断はできないのです。

 

きちんと、一通りの流れ(~お客様に実際にサービスを提供して、満足していただき、きちんと対価報酬をいただく~)がきちんと回り始めるところまで、もっていかなければならないのです。

この段階が、事業離陸フェーズです。

 

事業離陸フェーズの経験で身につく能力

では、事業離陸フェーズを経験することで、具体的にどのような能力が身につくのでしょうか。

 

新規事業立ち上げの過程においては、新規事業に携わる誰もが、「はじめてのこと」にチャレンジしなければならないわけです。皆が、習熟のプロセスの最初の入口に立っているわけです。

したがって、「いかにして早く熟達できるか?」「ノウハウを蓄積できるか?」が<事業が立ち上がるか否か>の重要な分かれ目になるわけです。

  • 「こんなことが起きました」
  • 「こんなときはどうしたらいいでしょう?」
  • 「こういうときはこうしましょう」

こうした、ノウハウの蓄積と共有(組織浸透)を進めていくことが重要な仕事になります。

 

この段階では、利益どころか売上すら十分にあがっていないことがほとんどであるため、潤沢にリソースが割り当てられるということはほとんどないわけです。

「限られた人数と予算を、いかにして最大限有効活用するか」

「限られた人数と予算を、どこに、どう差配するか」

が問われるわけです。事業離陸の責任者には、まず、こうした、「リソースマネジメントの能力」が問われます。

 

事業離陸のフェーズにおいては、顧客の反応・市場の反応をみながら段階的にリソースの拡充を進め、事業の「高度」をあげていきます。

そのために、新規事業の担当者として、<今後の見通し>を立てて、リソースの増強を、経営陣に依頼する必要があるわけです。

「いつ、どれくらいの規模でリソースの拡充をするか」。このタイミングを誤ると、事業は離陸に失敗します。

リソースの拡充が早すぎると、破綻リスクが高まりますし、リソースの拡充が遅すぎると、市場・顧客、もしくはビジネスパートナーの期待を裏切り、場合によっては競合の台頭を許し、事業は失速します。

 

社内のファイナンス部門、人事部門は、この「タイミング」を見極めるプロではありません。

あくまでも、事業離陸責任者の側が、その責任において、「このタイミングで、これだけのリソースを追加投入したい」という展望を描く必要があるのです。それを、社内のファイナンス部門、人事部門、場合によっては、経営陣に諮るわけです。

事業離陸の責任者には、この、「見極めの能力」が問われます。

 

事業離陸には、通常、「期限(タイムリミット)」があります。

もうすでに事業が誕生しているわけですので、投資も実行済みで、経費も発生が始まっているわけです。したがって、定められた時期までに離陸が終わらなければ、リソースが底をつき、離陸に失敗してしまうわけです。

つまり、「期限(タイムリミット)との戦い」にも勝たなければならないのです。

 

しかしながら、無理・無茶をするわけにはいきません。

労働関連法制を遵守するのは当然のこと、新規事業に関係する全ての人の健康、ライフバランスにも配慮する必要があります。

事業離陸の責任者には、そうした意味での「チームマネジメントの能力」も、求められます。

 

このように、事業離陸責任者には、「リソースマネジメントの能力」、「見極めの能力」、「チームマネジメントの能力」などなど、様々な高度な能力を求められるわけです。

 

加えて、事業離陸責任者は、プレッシャーをも背負います。

実際に会計上の損失のリスクを負うプレッシャーは、このフェーズからです。事業構想や事業構築の責任者から引き継いだバトンを落とすまい、というプレッシャーまで背負います。非常にハードな仕事であると言えるでしょう。

 

この事業離陸フェーズに関わった経験は、非常に貴重な経験となります。

 

事業離陸フェーズをサポート・教育する副業

事業構想フェーズや事業構築フェーズにおいて、副業でプロ人材を呼び込んだり、コンサルティング会社を活用する企業がそれなりに多いいっぽうで、事業離陸フェーズにおいて「社外の人材を活用しよう」と考える企業は、まだそう多くないかもしれません

 

しかしながら、事業離陸フェーズは3つのフェーズの中でも特別にハードであり、社内の責任者をサポートする役割を外部のプロに求めようとする企業は、これから徐々に増えていくこととなるでしょう。

「事業離陸フェーズをサポートする副業」の機会は、これからどんどん増えていくはずです。

 

また、「新規事業の事業離陸責任者ないし事業離陸責任者候補を教育する(能力開発を支援する)」というタイプの副業は、現在でも、多くのニーズがあると言えます。

新規事業立ち上げの場合、ノウハウを一般化できません。しかしながら、「先人の経験談」、とりわけ「先人の失敗談」から得られる学びは、非常に深いものがあります。「ああ、そういう乗り越え方もあるのか」、という新しい視点が得られるという意味での学びもあるでしょうし、「自分だったら、そういう局面でどう決断するだろうか」というシミュレーションを繰り返しながら意思決定の鍛錬を積むことができる、という意味での学びもあることでしょう。

 

外部のノウハウを吸収して、そうした「学び」を得たいと考える企業は多く存在します。これから新規事業の立ち上げに向かおうとするビジネスパーソンに対して「先人」として経験に基づいたレクチャーを行うという形の副業は、今後もますますニーズが高まっていくものと考えられます。

新規事業の副業案件一覧はこちら(公開案件のみ)

 

新規事業立ち上げの経験という財産

新規事業立ち上げの経験という財産

「新規事業の立ち上げ」は、特定の職種を指す言葉ではありません。

「新規事業の立ち上げ」というプロジェクトに関わったあらゆる職種の人が、「新規事業の立ち上げの経験を有している人」、であると言えます。

 

「新規事業の立ち上げ」は、実に大変なことです。

であるがゆえ、ビジネスの世界で武勇伝のように語られることも多々あります。「新規事業の立ち上げ」には、ビジネスのエッセンスが凝縮されているといっても過言ではないでしょう。「新規事業の立ち上げ」は、ドラマそのものです。

「あのとき、あの人が、こう言ったから、こうなった」。

「あのとき、あの人が、こう行動したから、こうなった」。

 

大変な日々は、いずれ、世界でひとつだけの、オリジナルな物語となるわけです。

いずれ、そうした物語を、書籍として出版するような副業だって、考えられるかもしれません。

あなたが「新規事業立ち上げ」の経験者として乗り越えてきた大変な日々の積み重ねは、おおきな財産です

その財産を活かして、さまざまな副業に取り組み、長い人生を通じて、おおいなる果実を得ていってください。

 

≫≫ 新規事業や財務・IPOなどの経験が5年以上のあなたへ ≪≪

 

「プロの副業」では、皆様のライフスタイルに合わせた副業やフリーランス向け案件を無料でご紹介しております。

あなたのプロフェッショナルなスキル・経験・人脈を活かし、ライフスタイルに合わせて「週1」や「月1」から業務可能。

フリーランスはもとより、副業でもできるお仕事など様々な案件を扱っております。

<こんな方におすすめです>
・副業をした方が良いとは言うけれど、何をしたら良いかわからない...
・自分のスキルを活かせる業務委託の仕事を副業ベースで見つけたい...
・本業のスキルを活かして、週1か月1くらいの隙間時間で副業の仕事を見つけたい...
・フリーランスで案件を安定させたい...


こんなことでお悩みの方は、是非プロ人材の副業紹介サービス「プロの副業」をご利用ください。

 無料相談はこちらから!

Related post

  1. 仕事がないときこそ成長のチャンス?フリーランスとしての壁を打ち破れ

  2. 副業を個人事業主または法人設立(株式会社)で行うときのメリット・デメリ…

  3. マーケティング副業にまつわるコラム・インタビュー記事の一覧(まとめ)

    【マーケター向け】マーケティング副業にまつわるコラム・インタビュー記事…

  4. 副業したい!正社員のデザイナーが副業の仕事を獲得する方法

    副業したい!正社員のデザイナーが副業の仕事を獲得する方法

  5. 20代でいくら貯めてる?気になるみんなの貯金額!

  6. ニーズの高いマーケティングのスキル・経験を副業に活かそう!

    ニーズの高いマーケティングのスキル・経験を副業に活かそう!

BtoBマーケティング

最近の記事

  1. 大副業時代における採用ブランディングの考え方
  2. 【マーケティングプロ人材インタビュー】-副業ワーカーN氏(副業開始時期:2018年12月)
  3. 新規事業立ち上げの経験を活かした副業
  4. インフルエンサーマーケティングの効果と正しい効果測定の方法
  5. 「カスタマーサクセス」を担える人材が、今、市場で求められている理由