【副業社員インタビュー】「副業の一番の成果は、顧客の成功を第一に考えられるようになったこと」(プロの副業社員・平田展敬)

【副業社員インタビュー】「副業の一番の成果は、顧客の成功を第一に考えられるようになったこと」(プロの副業社員・平田展敬)2

「プロの副業」を運営する株式会社ホールハートでは、自ら多様な働き方を実践するために、社員の副業を広く認めています。そこで今回は、副業や転職など、キャリアのお悩みを抱える方と実際に接する弊社アカウントチームの中から、特に広告業界を得意とするチーフコンサルタントの平田展敬が、自ら実践・体験している副業のリアルな実態をお話しいたします。

平田展敬(ひらた・のぶひろ)…株式会社ホールハートの広告業界に特化したチーフコンサルタント。大学が嫌いで8年通ったエピソードを持ちつつも、高円寺で阿波踊りを踊っていたことがきっかけで入った広告業界で開花。過去の経験から、現在は人のつらさや痛みがわかるコンサルタントに。副業として、広告業界での経験を活かしたイベントプロデューサーとしての業務を行っている。Twitterアカウントはこちら

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イベントプロデューサーとしての副業とは?

プロフク
副業の大きな案件が終わったそうですね。副業自体はいつからやっているんですか?

 

平田:2018年の秋ぐらいですね。好きな資料作成の仕事がないかなと前職(株式会社フロンティアインターナショナル)の元同僚に聞いてみたら依頼をいただいたので、そこからのスタートです。最初はご飯をおごってくれたら手伝うよ、くらいのレベルからスタートでした。有料で受けるなら、資料作成の相場は1~20万円ですね。

プロフク
転職した元社員ってすごく副業を依頼しやすい相手ですよね。こちらの業務をちゃんとわかっていて、スキルレベルも人柄も把握できていますし。

 

平田:イベントプロデューサーとしての副業はまた別の方からの依頼で、現職でおつきあいをさせていただいていた会社の元人事の方から、「転職先でファン向けのイベントをやるから平田さんの知り合いで誰かできる人いませんか?」ってご連絡いただいたのがきっかけでした。

プロフク
誰かじゃなくて自分ができますよ、となったわけですね。ちなみにイベントプロデューサーの副業は、どれくらいの報酬をいただけるものですか?

 

平田:案件の内容によって結構幅がありますが、現場&制作コントロール込みなら10万~80万円ですね。

プロフク
具体的にどんな仕事をするのでしょう?

 

平田:「こんなイベントがしたい、どうしたら良い?」というようなざっくりした依頼が多いので、それぞれのプロを使ってどうしたらできるかを企画して、実施に持っていくクライアント向き合いの仕事です。予算のコントロールと各社の進捗を追うプロジェクト推進力、予算の交渉力が求められますね。具体的なフローにするとこのようになります。

1 引き合い(ブリーフィング)
2 裏どり(概算見積&企画書作成)
3 プレゼン
4 実施確定
5 実施計画書、制作スケジュール作成
6 会場選定(ロケハン&詳細裏どり) ※こちら都合で大幅に予算が増やせるのはここまで、今後はクライアントの追加依頼のみ予算追加していくイメージ
7 会場図面作成(平面図、立面図)
8 コンテンツ精査(キャスティング、ステージコンテンツ、サイドコンテンツ、制作物)
9 台本、マニュアル制作
10 定例MTG繰り返し
11 サプライヤー向けオールスタッフMTG
12 設営
13 実施
14 撤去
15 報告書作成
プロフク
同僚の立場から見て、アカウントチームは平日夜8時からや土日にも転職・副業の面談をしていたりして、決して楽なワークスタイルではないと思います。その忙しい中でも副業で案件を受けようと思った、目的は何だったのでしょう?

 

平田:広告業界特化で人材紹介の仕事をしているので、イベントの仕事(=広告業界)を副業でやれば現場の感覚を忘れずにいられて最新情報もアップデートできますし、企業の向き合いにも求職者の向き合いにも還元できると考えたところからでした。営業成績も良かったので、特別大変という感覚はありませんでしたね。むしろ、力試しがしたかったです。

プロフク
前職の経験を活かして、約1年ぶりに副業でイベントのお仕事。実際にやってみていかがでしたか?

 

平田:結構感覚を忘れていましたね。比較的小規模なイベントからスタートしたので特に大変なことはなかったのですが、やはり(前職の)会社という母体があって、そのリソースがたくさんある中でやっていたから実現できていたクオリティーもあったということが理解できました。

プロフク
本当に個人の力として、ですね。

 

平田:個人で受けている仕事で後ろ盾がないので、その分の責任を考えて仕事をしなければいけません。自分の立ち位置をきちんと明確にしないとフィーに入っていない仕事もしなければならなくなりますし、副業社員はクライアント企業ときちんと話し合いをするべきですね。もちろん、僕たちのようなエージェントを通していただければ、きちんと仲介して調整させていただくのですが。

イベントに関しては、副業でやるレベルじゃなかったかもしれない、もっと大きいイベントだったらちょっとキツいな、と思いました。実際、最近終わった案件は予算規模が約6倍になって、短い制作期間の中で形にするために現場にも入って全体の調整業務をさせていただきました。どうしても時間が足りなかったので、本業の有給も使いましたね。

プロフク
アドバイザー的な立場ではなく、イベントプロデューサーとしての経験を総動員して、制作からクライアントから、全部回す立場にいたということですね。

 

イベントの組織概要図

平田:取りまとめるポジションとしてコントロールフィーをいただいてお仕事をする予定だったのですが、実際には相当広範囲のお仕事をすることになりました。業界ルールがあるので詳細は言えないですが、ただ運営するだけでは出せない利益を出す代わりに、そのお金を受けるだけの動きをしなければいけないということを、かなり細部までアドバイスして、サポートさせていただきました。フロンティアにいた経験があって持っているノウハウに大きなレベルの差があるから、僕のノウハウが活きたわけです。副業って、いてくれてありがとうって思われる会社にしか行けないんですよね

企業が副業社員を使うメリット・副業人材が立ち位置をわかっていることのメリット

プロフク
自社にはないノウハウを持っている副業社員を入れることで背伸びができるというのは、企業側にとって副業人材を入れる重要なメリットですね。

平田社員インタビュー風景

平田:受けたことのない案件を乗り切って実績にするために、ノウハウを持っている人間をスポットで入れるというのは副業社員の賢い使い方だと思います

プロフク
今回の件に限らず、失敗したこととか、得られた教訓は何かありますか?

 

平田:正直、本業の仕事との調整はすごく難しかったです。やはりやってみないとわからない事はたくさんありますね。急に大きな案件を受けずに、比較的小規模な案件を1つ先に受けさせていただいたのが良かったですね。

プロフク
逆に、平田さん自身の副業社員としての長所は?

 

平田:「一定のクオリティーを安い金額で出せる」というのが僕の長所ですね。前回の案件でそういう貢献の仕方ができたことで気づけました。加えて、広告業界やそのクライアントになりうる業界に携わった人材の仕事をしているため、圧倒的に視野が広くなったことでイベントの提案の幅が広がったことも武器になっていると思います。広告業界は、最新の情報を収集できないといけないという暗黙の了解があって、活躍している人は漏れなく情報収集能力が高いんです。僕自身、前職ではなかなかその時間が割けなかったんですが、今は転職エージェントという仕事で自動的に各社の情報が入ってくるのでとても良い環境で、本業にも副業にも相乗効果をもたらしていると思います。

副業をやって得た一番の成長

プロフク
率直に、副業やっていて楽しいですか?

 

平田:楽しいですね。楽しいと思えないと、高い報酬の案件以外できないじゃないですか。もちろん本当に生活費が足りなくて困っていて収入を増やしたい方は別ですが、自分のスキルをどう使っていけるのかを試すのが楽しい、試したい、って思っている人じゃないと難しい気がしているのが、実際に副業をしていて感じることですね。僕は仕事が一番面白いので、それでお金稼げたら最高じゃん、と思ってやっています。

プロフク
最初に受けていた資料作りも、好きだからですか?

 

平田:大好きです。だからやれたことですね。もちろん色々な人がいるので、すごくタイムマネジメントがうまくて、片手間でも副業やれる方は良いと思いますが、全力で集中して、睡眠時間削ってでもなんとかするような感覚じゃないとキツイ場面はありますよね。

プロフク
イベント本番直前は、結構つらそうでしたよね。「イベントあるから帰ります!」って定時で帰っていたりして。

 

平田:追い詰められていましたね。でもそれが楽しいので、クライアントとも代理店とも資料でやり取りするのにSkypeを使い倒して、予算とか発注とかの調整を本当にギリギリまでやっていました。正社員だろうと副業社員だろうと、やっぱりプロデューサーの立場として参画している以上、会社の利益を守るのが僕の仕事なので。

プロフク
イベントの仕事をまた本業にしたいと思うことは?

 

平田:領域が全然違うことをやる相乗効果を感じているので、それは全くないですね。両方やりたいです。フロンティアにいた時と今とでは、全然違います。先ほども言いましたが、広告業界に携わった人材の仕事をしているという本業があるから、自分の立ち位置がわかるようになりましたし、視野の広さが圧倒的に違うので、得意分野や競合も俯瞰してより明確にわかるようになりました。正社員だと、不得意だとわかっていても自社の利益のために受けなきゃいけない場面ってたくさんありますよね。結果そこまで満足できる成果が生み出せなかったりしますが、今なら「それはうちじゃない方が良いですよ」と、顧客の成功を第一に考えられます。その結果より顧客に貢献できますし、それが自分の中での一番の成長かなと思いますね

副業社員はノウハウが欲しいと思われないといけない

プロフク
ちなみに、今後イベントの副業は、報酬がもっと安くても受けますか?

 

平田:自分が未経験の話だったら無報酬でもやりますね。経験のある事なら、これぐらいいただきたいと伝えます。高いという意味で「他社はこのくらいの金額でやってくれる」って言われたことがある方はたくさんいると思いますが、「そちらにご依頼ください」と言っています。出していただいたお金に対して発揮できるクオリティーは高いと思っているので、そこはプライドですね。

プロフク
最後に、これから副業したい方に1つアドバイスするとしたら何ですか?

 

平田:副業社員は、いままで学んだノウハウが欲しいと思われないといけません。だから自分に自信がなかったり、本業がうまくいっていなかったりしたら副業はやらない方が良いです。本業できちんと成果が出ていて、副業をやりたいという気持ちがあるタイミングが来たら、取り敢えずやってみることをおすすめします。どんな風に仕事をするかとか、ペースを掴むかとか、そういったことはご自身にしかできない事なので。本格的に始める前に、お友達の何かを手伝ってみるとか、クラウドソーシングの小さな案件をやってみてスモールスタートするのもおすすめです。もちろん「プロの副業」でもサポートさせていただきますので、いつでもご相談ください!

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この記事を監修した人

荻久保健一
荻久保健一
執行役員マーケティング本部長:株式会社ホールハート
これからの新しい働き方「副業社員」や「インターン副業」をマーケティングの力で広げるために日々奮闘する美容好きおじさん。
自身も副業でマーケティングアドバイザーやwebメディアを複数運営。
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