副業社員という新採用方法

副業社員とは?

副業社員とはその名の通り、本業を別で持ちながら副業で参画している人材のことを指します。正社員、契約社員、派遣社員に次ぐ第4の「社員」の分類で、本業で培ったプロフェッショナルなスキル・経験を武器とします。

副業社員の役割

次の図は、職業別の企業との一般的な関わり方別ポジショニングマップです。

※フリーランスワーカーも活躍していますが、フリーランスにとってはどの仕事も正業であり、「複業/兼業」という考え方のため、「副業社員」に含みません。

企業へのかかわり方別ポジショニングマップ

正社員は企業にとって大切に育てている戦力ですから、重要度が高く、緊急度の高い案件を任せることができる存在です(表:右上)。その働きをサポートするために、さらに契約社員や派遣社員といった方たちの戦力を確保し、一部専門性の高いスキルを持った方には重要な部分もサポートしていただきながら、工数を確保していきます(表:右下)。さらに緊急度があまり高くなく、重要度もそこまで高くはないがやりたいこと、やらなければならないことは、アルバイトスタッフやインターン生などに任されていました(表:左下)。

プロ人材のイメージ(一部)

「プロの副業」のマーケティング分野の実際の登録人材

残る「重要度は高いがそこまで緊急度の高くない事柄(表:左上)」は従来正社員が担ってきましたが、世の中のニーズが多様化・複雑化するにつれて専門性を要求される場面も多くなり、昨今の人材不足(採用難)もあいまって、正社員だけでは対応するのが難しい事柄が増えてきました

そこで活躍するのが、副業社員です。

副業社員は、別企業でその道のプロフェッショナルとして活躍している人材です。市場価値の高い人材であればあるほど所属企業で厚遇を受けている傾向が強く、転職市場にはまず出て来ないため、のどから手が出るほど欲しい人材を正社員として雇用できる可能性は残念ながら低いと言わざるを得ません。しかし、副業としての契約なら別です。

副業社員が欲している経験や報酬などと上手くマッチングできさえすれば、プロフェッショナルとしてのスキルをいかんなく発揮して、既存の自社戦力だけでは対応することが難しかったプロジェクトや経営課題を前進させる力となってくれます。正社員に比べると稼働時間が限られているというため、緊急度の高い案件や誰にでもできるような案件は向いておらず、「重要度は高いがそこまで緊急度の高くない事柄」を任せるのが合理的です。

正社員、副業社員、クラウドソーシングの比較

副業社員が企業で活躍するためには、特徴をよく理解することが欠かせません。下の表は、正社員と副業社員、そしてクラウドソーシングを比較した表です。

正社員と副業社員、クラウドソーシングの違い1正社員の特徴
正社員と副業社員、クラウドソーシングの違い2副業社員の特徴

副業社員の特徴を一言で表すなら、「必要な時、必要な分だけ契約できるプロ」です。必要なのは最低限のコストだけで、リスクが大きく抑えられていることがポイントです。項目を追って順番にご説明します。

働く時間帯

一般的な「外注」と違い、副業人材は平日日中のあいだ別企業で働いていますので、平日夜や土日祝日に稼働することが主になります(※日中に稼働できる場合もあります)。クラウドソーシングでも副業としてやっている方は同じような動き方になりますが、フリーランスは曜日や時間帯に関係なく働いていることが多いので、その点は大きな違いになります。

働く時間量

副業社員の稼働時間は、1つの契約あたり10~40時間/月というのが一般的です。正社員に比べるとどうしても少なくなりますので、ポイントを絞った方が有効です。

働く場所

正社員は多くの場合、固定ないしフリーアドレスでもなにかしらデスクや作業スペースが必要ですが、副業社員の場合は、常駐を求めたい場合以外はデスクが不要です。月1回など定期的なミーティングの機会以外は、リモートワーク(出社しないで作業)にするのが一般的です。

クラウドソーシングの場合は、フルリモート(一度も会わずにWEB上でのやり取りだけで完結)が原則ですね。

契約形態

副業社員は、業務委託契約を結んで仕事を依頼します(※派遣契約ではありません)。業務委託なので、福利厚生や社会保険、残業代といった正社員にはあるべきものが必要ありません

「プロの副業」の場合、契約は3か月からスタートして、より長期的にサポートして欲しいと考える場合には企業側から申し出て、6か月、12か月、と延長していくのが一般的です。副業社員側としては「評価されている」という認識につながり、逆に、何らかの理由で継続が難しくなったりミスマッチが起きてしまったりした場合は契約の打ち切りもあり得ます。

評価軸

副業社員は、アウトソーシング全般と同じように、シンプルに「結果がすべて」です。契約終了後の正社員オファーを意識している場合もありますが、それも含めて、成果を出すためのプロ契約ですので、基本的にはアウトプットでの判断になります。

働く側が得られるもの(求めているもの)

プロフェッショナルスキルを持った副業社員の場合、多くは生活のための収入を増やすことではなく、経験やスキルを磨くことを求めて副業に臨んでいます。もちろん基本的には報酬が発生しますが、あくまでも目的に付随してくるもので、収入増加を主目的として副業をしているわけではない人が多い(=モチベーションが高い)のは、副業社員の大きな特徴です。

参画までに必要な時間

ある人が転職活動をスタートしてから実際に企業に入社する(転職完了)までの一般的な期間は、およそ6か月です。多くの場合、内定が出てから退職交渉をして、引継ぎをして、有給を消化しますから、内定を出してから実際の入社までは2~3か月あるのが常です。

しかしその点、マッチングして契約を結ぶことさえできれば、副業社員は即日参画することが可能です。中途採用で内定を出した社員が、数か月後実際に入社した時には会社の状況が変わっていて、結果としてミスマッチになってしまった…ということは、事実としてよくある問題です。副業社員という形態は、スピードを求められる現代に即した雇用形態と言えます。

企業側のメリット

企業側として受け取れるメリットは、改めて比較する必要があります。

  • 正社員のメリット…確実な戦力の確保、自社の仕事のコミットしてもらえる、長期的な育成が可能
  • 副業社員のメリット…転職市場では巡り会えないハイスキル人材とも契約できる、採用のミスマッチリスクを軽減できる、必要な時だけ必要な人材を確保できる
  • クラウドソーシングのメリット…単価が安い、土日も稼働する方が多いなど、小回りが利きやすい

ハイスキルな人材には高い年収がつきものですが、会社としてその年収を出すのが難しいという状況は多々あるものです。人材のあり方が多様化するのに応じて、企業側の採用形態もその時に応じて最適な選択をするように多様化しています。

副業社員のこれからの展望

副業社員の実際の働き方例

副業社員の実際の働き方例

副業社員という新しい雇用の仕方(働き方)は、いわゆる「お小遣い稼ぎの副業」とは一線を画すものです。「副業社員」という呼び方こそまだあまり一般的ではありませんが、従来の固定観念をいち早く捨てた企業から有効利用できているのが、令和元年の日本の現状です。「現職(本業)を辞めたくはないが他社でも力を発揮して働いてみたい」と考えるサラリーマンは、増加の一途を辿っています。これからは副業社員の市場にこそ最も大きな戦力が集まり、採用というものに対しての考え方は根底から覆ることになるでしょう

また、副業人材に参画してもらっている期間を「インターン」と捉え、相互に十分に確かめあってからあらためて正社員としての雇用をオファーするという、「インターン副業」の動きも活発になりつつあります。新しい動きは着実に起こっていますので、ご不明な点は弊社「プロの副業」の専門のエージェントに何なりとお尋ねください。

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