LP（ランディングページ）コーディング案件が副業に向いていない理由を徹底解説

エンジニア、デザイナー、WEBライターは副業ブームの波を受けて従来なら考えられないほどの人材が流れ込んできた業界です。

特にLPコーディング案件はSNSやWEBサイト上で、「初心者におすすめの副業！」と推奨され続け、「誰でも簡単に月5万円」などのコピーを見て、私にもできそうな副業と感じた人材が参入し続けました。この記事をご覧の方も一度は目にしたことがあるでしょう。

しかしながら、現段階においてはLPコーディング案件には以前ほどの勢いがなくなり、今や、とても初心者におすすめできるような副業ではなくなっています。むしろフロントエンジニア、WEBデザイナーとしての実務経験のある人こそが副業として選ぶべき案件だと考えています。

本記事ではなぜLPコーディング案件が初心者の副業に不向きで、実務経験のある方こそ携わるべき案件であるのかを解説します。

LPコーディング案件が初心者の副業に不向きである理由

まずは、LPコーディング案件がどうして初心者の副業に不向きなのかご紹介します。

前提知識として、LP（ランディングページ）は、何のために存在しているのか理解しておきましょう。

LPは、企業や個人がインターネット上で商品を販売するために、制作されるウェブページを指します。ほとんどの場合、インターネット広告をクリックした際の移動先として設定されており、その商品に何かしらの興味や関心のあるユーザーが閲覧するページとされています。

したがって、LP（ランディングページ）のコーディング・制作担当者は、LPを一見したユーザーが商品購入に至るように設計を考えていかなければなりません。単純にフロントエンド言語のプログラミングが出来れば良いというわけではなく、商品購買を掻き立てるようなデザインや、WEBマーケティング知識も求められるのです。

LPコーディング案件は副業としての敷居が高い

LPコーディング案件は副業としての敷居が非常に高いです。

コーダーとして一人前に案件受注できるようになるためには、次の項目に挙げる知識を有している必要があります。

• フロント言語の知識
• WEBデザイナーとしての感覚とセンス
• WEBマーケターとしての素養と訴求経験

これからコーダーの副業を始めようと意気立っている初心者の方は、上記3つのスキルを全て並行して身に付ける必要があるのです。

その意味でLPコーディング案件は、スキル習得費用に対して得ることのできる対価が限りなく低くなってしまう副業であるということが言えます。

副業ブームの影響でLPコーディング案件は供給過多になっている

また、副業ブームの影響もありLPコーディングの案件需要と供給のバランスが供給の側に過度に偏っている状態、つまり供給過多となっており、案件を発注するクライアントに対してコーディングを行うエンジニアがあふれている状況となっています。

中には「LPコーディング案件に、WEBデザインやマーケティングのスキルは必要ない」と発言する方もいます。確かに、中にはフロントエンジニアとしての知識さえあれば、遂行できる簡単なLPコーディング案件もありますが、現在においては供給過多の状態にあり、難易度の低い案件はほとんど回ってこないと認識して間違いはないでしょう。

以上2点の理由から、初心者の方はこれから携わる副業としてLPコーディング案件を選ぶべきではありません。ただし、コーディング案件自体が無くなっているわけではないのです。

そもそもLPのコーディングは、HTMLとCSSをこなせれば、できなくはないという発想のもとに案件が出始めてしまったことも原因です。

HTMLとCSSは、Web制作において基本となる言語ではありますが、HTMLとCSSだけでは、現在、LPに求められる動的サイトの制作は不可能となります。

動的サイトを制作するには、必要とされる技術や言語は色々ありますが、代表的なのが「JavaScript」と「PHP」の二つで、この二つを使いこなせれば、ある程度高単価の案件にも関わることが可能です。

では、実際にはどのような人材に、LPコーディング案件が集まっているのでしょうか？次章で解説していきます。

LPコーディング案件を副業として受注するべき人材

LPコーディング案件を副業として受注出来得る人材というのは、コーダー・デザイナーとしての実務経験がある方です。

副業ブームの影響で、新規参入してきた人材の成果物クオリティが影響してか、最近は実務経験のない方へ発注すらしないという事業者も増えています。

少し前であれば「副業人材やフリーランスに、格安でLPコーディング案件を依頼した方がコスパも良い」という考えが、発注側の共通認識としてありましたが、最近は「少しお金を払ってでもスキルが担保されている人材に発注したい」という考えに移行しつつあるのです。

すでにエンジニア、WEBデザイナーとしての実務経験がある方

すでにフロントエンジニア、WEBデザイナーとしての就労経験がある方は間違いなく案件に巡り合うことができるでしょう。発注者が、現在求めている人材は「スキルがあって実績の担保されている」方です。

特にインハウスのデザイナーとしてWEB制作会社にいた方なら、LPコーディング案件は副業として向いています。上司や他部署との打ち合わせの必要がなく、好きなようにデザインに打ち込むことができます。

なにより、本業と両立しながらLPコーディング案件に携わることは、将来に独立するための地盤を創り上げることができますので、本業と関連性のある副業を選ぶべきと言えるでしょう。

マーケティング職に就いている方

HTMLやCSSなどコーディング知識が無い場合でも、マーケティング職に就いており、消費者がインターネット上でどのように商品やサービスを購買するかを、深く理解している方であれば副業としてLPコーディング案件を選んでみる価値はあります。

その理由は、仮にLPコーディング案件を完遂できるようになるまで時間がかかったとしても、今持っているマーケティング知識をフルに活かすことが出来るからです。

当サイトが提供している「プロの副業」では、実務経験が3年以上ある現役デザイナー、現役エンジニアの方を優良クライアントとマッチアップするサービスを提供しています。

自分の腕に自信がある方、本業の片手間でLPコーディング案件に携わりたい方はぜひプロの副業をご活用ください。

プロの副業とは？

副業選びで重要な軸について

これから自分が副業を選ぶにあたっては、「副業選びの軸」というものが大切になります。その「軸」とはどういうことなのか、見ていきましょう。

本業と副業との関係性

どうせ副業をするのであれば、本業と関係性のある職種を選ぶべきということです。

本業と全く同じ業界に、足を踏み入れるべきではないですが、副業で学んだことを別の切り口で本業に活かすことができれば、新たなスキルへの学習費用対効果が非常に高いものとなっていきます。

副業で得たスキルが人的資産になるかどうか

また、副業で得たスキルが価値のある人的資産になるかどうかも吟味しましょう。

例えば副業として、転売を始める主婦の方が多くいらっしゃいますが、転売を長い期間続けることで得ることができるスキルというのは「ある特定の商品の、特定の期間の値段を見抜く能力」だけです。

商品価値は時の移り変わりに応じて変わり続けるものですから、本業が物流に関連のある職業でない限り、副業としての転売事業から得ることのできる価値は無に等しいのです。

まとめ

本記事ではLPコーディング案件が、初心者の副業に向いていないことについて、以下のように説明しました。

• 業務自体が簡単で楽な内容ではない
• LPコーダーが飽和していて、よりハイスキルな人材が優遇されている
• プログラミング言語やデザイナーとしてのスキルの学習費用対効果が低い
• 本業でLPコーディングに関わりのある方でない限り、安易に選択するべき副業ではない

SNSや他の記事では「初心者こそLPコーディング案件だ！」といったような煽り文も見受けられますが、いずれも2019年以前の情報で新鮮さに欠ける情報ですし、現在ではご説明してきましたように、簡単なことではないことが分かっていただけたと思います。

まずは自分の本業がどうだったか、どのようなスキルを自分は持っているのか、今一度確認した上で本当に価値のある副業選びをしてくださいね。