by大村昂太朗
新規事業立ち上げの経験を活かした副業について
この記事では、新規事業立ち上げの経験者向けに、その経験を活かした副業についてまとめています。新規事業立ち上げの経験を活かした副業には、非常に大きな可能性があります。社会環境が大きく変わっていっている現代、新時代にマッチした新事業の創出はあらゆる業種で重要な経営課題となっています。
しかし、新規事業立ち上げの経験を有している人材は、非常に少ないものです。経験者が不足している企業にとっては特に難易度が高いことですから、中には諦めてしまう企業も少なくありません。しかしやはり、企業が時代に対応して存続していくためには避けて通ることができません。そのため企業は外部にヘルプを求め、新事業の創出を実現してくれるパートナーを求めて求人を出すことになります。
いつの時代にあっても、新規事業立ち上げの経験者は人材市場において非常に貴重な存在としてひっぱりだことなります。め常に人材不足の状態であり、「転職ではなく、副業という形でも構わないから手伝ってほしい」と考える企業も非常に多い状況です。
新規事業立ち上げの経験を活かした副業としては、大きく分けて3つのスタイルが考えられます。
- 企業の新規事業立ち上げをサポートするパートナーとして働く副業
- 新規事業立ち上げ、新会社設立をサポートする企業(ベンチャーキャピタル、銀行等金融機関、税理士・行政書士等士業関連、行政・地方自治体の創業支援関連窓口など)で働く副業
- 新規事業立ち上げができる人材の育成を行う研修/教育領域の副業
また、新規事業立ち上げと一口に言っても様々なフェーズがあり、それぞれ異なる能力が求められるため、特定のフェーズに特化した経験や能力をお持ちの方も多くいらっしゃいます。。
そこでここからは、新規事業立ち上げのフェーズごとにどのような能力が求められるのか、経験を通じてどのような能力が得られるのか、そしてその能力を活かしてどのような副業が考えられるのかについて、整理して解説していきます。
目次
新規事業立ち上げの一般的な流れ
次の図は、新規事業立ち上げの一般的な流れを整理したものです。
一般に「新規事業立ち上げ」は、
- 【1-A】事業の具体を構想し、営業開始準備を始められるところまで持っていく「事業構想フェーズ」
- 【1-B】事業の具体を構築し、営業を始められるところまで持っていく「事業構築フェーズ」
- 【1-C】営業開始後、事業が事業としてスムーズに回り始めるところまで持っていく「事業離陸フェーズ」
と、段階的に進んでいきます。
上記の3つのフェーズを通過し、なんとか事業がスムーズに回り始め、売上が出ているかどうかは別として顧客もつきはじめ、オペレーションも安定してきたタイミングで、バトンは「事業拡大フェーズ」を担うグロース担当に渡ります。「どうやって市場の中で存在感を高め、事業成長を図っていくか」を考えるフェーズです。このフェーズまでたどり着いた時点で新規事業立ち上げの役割は終わりと言えるでしょう。各段階を順番に見ていきます。
1-A.事業構想フェーズの経験を活かした副業
新規事業立ち上げの一般的な流れにおいて、最初に来るのが事業構想フェーズです。「どのような事業を立ち上げるのか?」についての構想を練り上げる段階です。
具体的な事業の構想を描く
「構想」というと、理念的な話やマーケティング・コンセプト的な話を想像する方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、そうした抽象度の高い戦略を練ることも非常に大切なことではありますが、新規事業開発担当者に課せられているのは、具体的な事業の構想を描くということです。
- 理念やマーケティング・コンセプトを実現するために、具体的にどのようなサービスを提供したらよいのか
- そのサービスを実際に提供していくためには、どんな能力をもった人間、どんな仕組みを整備しておく必要があるのか
こうした具体を、計画として詰めていく必要があります。そのためには、イノベーティブなアイディアを生み出す発想力」はもちろんなこと、そのアイディアを実現するための具体的な方法を計画するリアリスティックな構想力こそが、求められるのです。アイデアだけでは事業になりません。「こんなことができたらよいだろうな、でも実現は難しいよな」と誰しもが思っているようなことを、具現化するための方法論を考え出すことこそが事業構想なのです。
そのためには、最先端技術の動向やマーケットの潜在ニーズに意識を回すだけでは足りません。
- どうやったら実現できるのか?
- 自社で実現できるのか?
- 自社で実現できないことを実現できる力をもったプレイヤーは存在するのか?それは具体的に誰か?
- そのプレイヤーとパートナーシップを組むには具体的にどうしたらよいのか?
などといったアイデアを実現するための方策にこそ、意識を向けていく必要があります。新規事業の構想を描くには、経営理論やコンセプトに詳しいだけでは不十分で、むしろ、世の中にどんなプレイヤーが存在するのか、といったことについてのリアルな情報を豊富に有していることの方が重要になってくるのです。
事業というものは、一社で完結できるものではありません。一見すべてを自社で行っているように見える会社でも、仕入先からモノを仕入れたり、他社が提供する様々なツールを利用して事業を営んでいることがほとんどです。事業というものは、様々な取引先と取引関係を築き上げながら、やっと事業として成立するものです。
昨今では、オープンイノベーション、コンソーシアム、コラボレーションといったキーワード群が、ブームとも呼べるほどに注目を集めています。事業アイデアを実現するために、「どのようなプレーヤーとどのようなコラボレーションを組めばよいのか」を具体的に考えていくことこそが、事業構想フェーズにおける中心的なファクターになってきているのです。
世の中のニーズが高度化・複雑化してきているので、複数のプレイヤーで手を携えて革新的なソリューションやプラットフォームを生み出していく以外、社会が求める課題の解決は実現が難しくなってきているというわけです。「こんな力をもった企業と組めれば新規事業が実現できそうだ」という漠然とした構想では不十分で、具体的なパートナー企業名、具体的なパートナー人物名のレベルにまで落とし込んで具体を詰めていかなければ、事業の構想は事業の構想たりえません。
このように事業構想フェーズの仕事は、「こんなのあったらいいよね」という理想論と「実現できなければ意味がない」という現実論のはざまで、双方を行ったり来たりしながら理想の要件を満たしつつ、具体的な実現可能性をもったプランを組み立てていくという、非常にハードな仕事です。
事業構想策定のサポートをする副業
それだけに、事業構想フェーズでの仕事を通じて培った経験は非常に貴重なものです。その経験を求める企業は非常に多く、具体的には、
- 「新規事業立ち上げといっても、何を立ち上げたら良いかわからない」
- 「社内から新規事業のアイデアは出てくるが、具体的な事業の構想に仕上げられず、いつも夢物語で終わってしまう」
といった悩みを抱えている会社が、事業構想フェーズの経験を有した人物を強く求めています。そこで、そうした企業の事業構想策定のサポートをする副業の機会が出てくるわけです。実際に実現可能性のある事業構想を策定するためには、プロの存在が必要不可欠です。
理念や思い、アイデアに固執していると、事業はなかなか事業としての具体の絵姿を現してきてはくれません。そのため、外部の視点からのアイデアを形にするための具体的なアドバイスが、貴重なものとなります。
新規事業の構想段階においては、失敗した時の責任の所在や既存事業への悪影響の心配、その他のリスクの心配を含めた、反対論のほうが数多く出てくるものですが、その攻防を続けていても事業構想は描き切れません。プロは、そうした反対論に対する具体的な乗り越え方を経験として蓄えています。「こうすれば大丈夫ですよね?」というように、1つひとつ懸念材料を潰していく術を経験知として身につけているのです。社内の議論を建設的に前進させていくためにも、外部の視点からのコンサルティングは貴重なものとなり得ます。
起業・創業・新規事業開発を支援する組織の仕事をサポートする副業
このようなタイプの副業を、起業・創業・新規事業開発を支援する組織の仕事をサポートする形で行うことも考えられます。ベンチャーキャピタルや銀行等金融機関をはじめ、新規事業立ち上げ・新会社設立を支援する役割を果たす組織は多々存在しています。それらの企業の側に立って、新規事業の立ち上げを間接的に支援するという形です。
新規事業立ち上げのために必要な事業構想能力を鍛える副業
そして、新規事業立ち上げのために必要な事業構想能力を鍛える、人事・研修・教育領域の副業も考えられるでしょう。事業構想のプロとなるためには、思考停止を乗り越える能力が求められます。具体を構想していくための思考術・行動術を伝授するサービスは、副業として十分に成立するものとなるでしょう。
加えて、事業構想のプロとなるためには、大前提として「なんとしてもこれを実現する!」という強靭な意思が求められます。したがって、新規事業開発を担うビジネスパーソンに求められるモチベーションや心身のエネルギーを高めていくためのノウハウを伝授するサービスも、副業としてニーズが高まっていくと考えられます。
1-B.事業構築フェーズの経験を活かした副業
つらい事業構想のフェーズがやっと終わったと思ったら、その次にやってくるのが事業構築のフェーズです。本当の意味での「生みの苦しみ」を味わえるのが、このフェーズの醍醐味だと言えるでしょう。事業構想を実際に形にしていくフェーズで、餅の作り方を考える段階から、実際に餅を作る段階に入ります。
新規事業立ち上げの実際
しかし、「実際に形にするために何を何からどういう順番でやったら良いか?」については、何も決まっていません。そこでまずは、タスクプランを組み上げる必要があります。新規事業立ち上げ担当一人ひとりが実際にアクションを行えるレベルのタスクに分解して、役割を分担し、スケジュールを切っていく必要があるのです。
新規事業の立ち上げというと派手で華やかに聞こえますが、実際にあるのは細かなタスクの膨大な積み重ねです。ひとつひとつ淡々とタスクをこなしていけば新規事業が必ず立ち上がるというものでもないのが辛いところです。実際に事業開始のための準備を進めていくと、「こんなことでつまずくか?」というようなことがたくさん起きます。「こんなこともしなきゃいけなかったのか」というような想定外のタスクもたくさん出てきます。
そもそも、新規事業の立ち上げにおいては、「やってみないと分からない」ことの方が多く、壁にぶち当たりながら軌道修正しつつ、七転八倒しながらじわじわ前進していくのが新規事業立ち上げの実際です。教科書通りのオーソドックスな手順を順番にこなしていけばスムーズに事業が立ち上がるかというと、決してそのような簡単な道のりではありません。
プロジェクトマネジメント
したがって事業構築フェーズにおいては、課題解決力、完遂力が強く求められます。事業構築の過程においては、予想もしなかったような課題や疑問、そしてリスクの芽(不安)など、色々なものが次から次へと湧きだしてきます。まだ世の中に存在しない新規事業を形にしようとしているため、世の中で誰も経験したことのないような障害が出てくるのです。
当然、誰も解決の方法を知りませんし、誰もかわりに解決してくれたりはしません。そこで諦めてしまっては事業として世に生まれることもないので、課題解決力(突破力)が強く求められます。高尚なスキルに聞こえるかもしれませんが、下記のような非常に泥臭いスキルです。
- 何が壁になっていて前に進まないのかをきちんと掘り下げて言語化する
- 壁から目を背けない
- その壁を超えるために、あらゆる手段を尽くす
- 関係する人と話をする
- 不明なことは情報がある場所に確認をしにいく
- 許可が必要なら許可を得る
- 調整が必要なら調整する
- それでもダメであれば代替案を考え出す
こうしたことを1つずつ粘り強く片付けていく作業の連続なので、なんとしても諦めずにゴールまで辿り着こうとする完遂力が問われます。あらゆる課題・タスクを書き出して、担当を割り振って実行に移し、あらゆる手段を尽くして一件一件解決させるプロジェクトマネジメントこそ、事業構築フェーズの担当者の仕事の具体です。
このように、事業構築のプロには様々な高度な能力が求められます。このような能力を兼ね備えた人物は、多くの企業から引く手あまたとなります。
事業構築のプロとしての副業
企業が、事業構築を開始するにあたり、「プロジェクトマネジメントのプロのチカラを借りたい」と考えて求人を出すようなケースは多々あります。そこに、そうした企業の事業構築フェーズに業務受託パートナーとして入りこみ、事業構築責任者ないし、そのサポーターとして、プロジェクトマネジメントを推進する形の副業の機会が存在するのです。
また、事業構築を支援する組織(コンサルティング会社等)をサポートする立ち位置で副業をする、という形も考えられます。
さらに、「新規事業立ち上げのために必要な<事業構築能力>を教える」という「人事・研修・教育」領域の副業も考えられるでしょう。
事業構築のプロとなるためには、プロジェクトマネジメントのノウハウ、突破のための課題解決のノウハウに加え、それらの基礎となる、完遂力・メンタルタフネスといったマインド・メンタリティーが必要になります。
それらを経験に基づいて伝授するサービスは、副業として十分に成立するものとなるでしょう。
1-C.事業離陸フェーズの経験を活かした副業
さて、事業構築が終わり、実際にサービスが商用に乗り始め、営業が始まったとしましょう。そうすると、顧客とのインタラクション(やりとり)の中で、「予想だにしなかった問題」が、またしても多々出てきます。そのうえ、営業開始直後は内部的にもオペレーションがまだ成熟していませんから、うまく回らないようなところもたくさん出てきます。
つまり、「営業が開始できた」ということと、「事業が立ち上がった」ということとは、別のことなのです。この段階ではまだ、事業は「生まれただけで、立ち上がっていない」のです。世の中には、「立派な表看板は出ているが内部はスカスカのお店」のような「生まれたてほやほやの新規事業」の状態のまま、そのまま静かに消えていくものも多々あります。
「スケールしなかった」「軌道に乗らなかった」以前に、そもそも「WEBページはできたけど、実質的にはほとんど事業として成立していなかった」というような「新規事業」も多々あるわけです。営業開始できたからといって決して油断はできないのです。
きちんと一通りの流れ(お客様に実際にサービスを提供して、満足していただき、きちんと対価報酬をいただく)がきちんと回り始めるところまで、もっていかなければならないのです。この段階が、事業離陸フェーズです。
事業離陸フェーズの経験で身につく能力
では、事業離陸フェーズを経験することで、具体的にどのような能力が身につくのでしょうか。新規事業立ち上げの過程においては、新規事業に携わる誰もが、「はじめてのこと」にチャレンジしなければならないわけです。皆が、習熟のプロセスの最初の入口に立っているわけです。
したがって、「いかにして早く熟達できるか?」「ノウハウを蓄積できるか?」が<事業が立ち上がるか否か>の重要な分かれ目になるわけです。
- 「こんなことが起きました」
- 「こんなときはどうしたらいいでしょう?」
- 「こういうときはこうしましょう」
こうした、ノウハウの蓄積と共有(組織浸透)を進めていくことが重要な仕事になります。この段階では、利益どころか売上すら十分にあがっていないことがほとんどであるため、潤沢にリソースが割り当てられるということはほとんどないわけです。
「限られた人数と予算を、いかにして最大限有効活用するか」
「限られた人数と予算を、どこに、どう差配するか」
が問われるわけです。事業離陸の責任者には、まず、こうした、「リソースマネジメントの能力」が問われます。事業離陸のフェーズにおいては、顧客の反応・市場の反応をみながら段階的にリソースの拡充を進め、事業の「高度」をあげていきます。そのために、新規事業の担当者として今後の見通しを立てて、リソースの増強を経営陣に依頼する必要があります。
いつ、どれくらいの規模でリソースの拡充をするか。このタイミングを誤ると、事業は離陸に失敗します。リソースの拡充が早すぎると破綻リスクが高まりますし、リソースの拡充が遅すぎると、市場・顧客、もしくはビジネスパートナーの期待を裏切り、場合によっては競合の台頭を許し、事業は失速します。
社内のファイナンス部門、人事部門は、この「タイミング」を見極めるプロではありません。あくまでも、事業離陸責任者の側が、その責任において、「このタイミングで、これだけのリソースを追加投入したい」という展望を描く必要があるのです。それを、社内のファイナンス部門、人事部門、場合によっては、経営陣に諮るわけです。
事業離陸の責任者には、この、「見極めの能力」が問われます。事業離陸には、通常タイムリミットがあります。もうすでに事業が誕生しているわけですので、投資も実行済みで、経費も発生が始まっているわけです。したがって、定められた時期までに離陸が終わらなければ、リソースが底をつき離陸に失敗してしまうわけです。
つまり、「期限(タイムリミット)との戦い」にも勝たなければならないのです。しかしながら、無理・無茶をするわけにはいきません。労働関連法制を遵守するのは当然のこと、新規事業に関係する全ての人の健康、ライフバランスにも配慮する必要があります。事業離陸の責任者には、そうした意味での「チームマネジメントの能力」も、求められます。
このように事業離陸責任者には、「リソースマネジメントの能力」「見極めの能力」「チームマネジメントの能力」などなど、様々な高度な能力を求められるわけです。
加えて、事業離陸責任者は、プレッシャーをも背負います。実際に会計上の損失のリスクを負うプレッシャーは、このフェーズからです。事業構想や事業構築の責任者から引き継いだバトンを落とすまい、というプレッシャーまで背負います。非常にハードな仕事であると言えるでしょう。この事業離陸フェーズに関わった経験は、非常に貴重な経験となります。
事業離陸フェーズをサポート・教育する副業
事業構想フェーズや事業構築フェーズにおいて、副業でプロ人材を呼び込んだり、コンサルティング会社を活用する企業がそれなりに多い一方で、事業離陸フェーズにおいて「社外の人材を活用しよう」と考える企業は、まだそう多くないかもしれません。
しかしながら、事業離陸フェーズは3つのフェーズの中でも特別にハードであり、社内の責任者をサポートする役割を外部のプロに求めようとする企業は、これから徐々に増えていくこととなるでしょう。「事業離陸フェーズをサポートする副業」の機会は、これからどんどん増えていくはずです。
また、「新規事業の事業離陸責任者ないし事業離陸責任者候補を教育する(能力開発を支援する)」というタイプの副業は、現在でも、多くのニーズがあると言えます。
新規事業立ち上げの場合、ノウハウを一般化できません。しかしながら、「先人の経験談」、とりわけ「先人の失敗談」から得られる学びは、非常に深いものがあります。「ああ、そういう乗り越え方もあるのか」、という新しい視点が得られるという意味での学びもあるでしょうし、「自分だったら、そういう局面でどう決断するだろうか」というシミュレーションを繰り返しながら意思決定の鍛錬を積むことができる、という意味での学びもあることでしょう。
外部のノウハウを吸収して、そうした「学び」を得たいと考える企業は多く存在します。これから新規事業の立ち上げに向かおうとするビジネスパーソンに対して「先人」として経験に基づいたレクチャーを行うという形の副業は、今後もますますニーズが高まっていくものと考えられます。
新規事業立ち上げの経験という財産
「新規事業の立ち上げ」は、特定の職種を指す言葉ではありません。「新規事業の立ち上げ」というプロジェクトに関わったあらゆる職種の人が、「新規事業の立ち上げの経験を有している人」、であると言えます。
「新規事業の立ち上げ」は、実に大変なことです。であるがゆえ、ビジネスの世界で武勇伝のように語られることも多々あります。「新規事業の立ち上げ」には、ビジネスのエッセンスが凝縮されているといっても過言ではないでしょう。「新規事業の立ち上げ」は、ドラマそのものです。
「あのとき、あの人が、こう言ったから、こうなった」。
「あのとき、あの人が、こう行動したから、こうなった」。
大変な日々は、いずれ、世界でひとつだけの、オリジナルな物語となるわけです。いずれ、そうした物語を、書籍として出版するような副業だって、考えられるかもしれません。
あなたが「新規事業立ち上げ」の経験者として乗り越えてきた大変な日々の積み重ねは、おおきな財産です。
その財産を活かしてさまざまな副業に取り組み、長い人生を通じておおいなる果実を得ていってください。
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