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プロ人材

by大村昂太朗 大村昂太朗

【インフルエンサーマーケティングプロ人材インタビュー】「副業を通じて考える女性のキャリア」副業社員Mさん(副業開始時期:2018年1月)

【インフルエンサーマーケティングプロ人材インタビュー】「副業を通じて考える女性のキャリア」副業社員Mさん(副業開始時期:2018年1月)

上場企業で事務職(いわゆるOL)として働くMさん(29歳)は、毎日17時上がりの余暇時間を使って運営してきたネットショップの経験を活かして、インフルエンサーマーケティングのコンサルティングを行なっているプロの副業人材です。

副業がさらに別の副業に活きてはいても、本業には職業上活きる場所はあまりないのではないかと思いきや、「部門を超えて可愛がられるきっかけになっています」と話すMさん。それは具体的にどういうことなのでしょうか?女性としての今後のキャリアを考えるMさんに、詳しくお話しいただきました。

この「プロ人材インタビュー」シリーズでは、実際に「プロの副業」を通して副業案件を受けていただいているプロ人材の皆様に直接インタビュー。何故副業という働き方を選んだのか、副業を通じて何を得ているのか、実際の収入はーーといった、副業社員の「リアル」をお届けします。

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    副業は「ただのOL」から抜け出したきっかけ

    副業は「ただのOL」から抜け出したきっかけ

    プロフク

    Mさんが副業という働き方を選ばれたきっかけは何でしたか?

    Mさん:もともと夫が何年も前から副業をやっていて、それを手伝ってECサイトやアフィリエイトをやっていたのがきっかけでした。ただ会社としては副業禁止だったので、あくまでも夫の副業のお手伝いで、利益の中から「自分の取り分」として、服を買ってもらったり、美味しいものを食べに行ったり。そうしているうちに夫のスキルを吸収してなかなかの腕前になれていたので、会社が副業解禁になったのをきっかけに本格的にやり始めました。

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    自然と副業できる力が身についている環境って羨ましすぎませんか……それで、本格的に始めたタイミングではどういったお仕事をされたんですか?

    Mさん:夫と一緒にやっていたときは作業分担をしていて、私はインフルエンサーの担当メインでしていたんですね。案件に合わせてインフルエンサーを選定したり連絡をとって交渉したり、ディレクションをしたり、ということをやっていたので、ECサイトの立ち上げから運営、グロースまでのスキルとセットで身についていて、これを活かして副業することにしました。よくよく考えると、こうなることを見越して夫にマネジメントされていたんじゃないかと思っています(笑)

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    Mさんにとって副業の目的は、夫さんのサポートはもう外れているわけですよね。何を目標にされているんですか?

    Mさん:2つあります。毎日17時上がりでまだ子供もいないですし、可処分時間をどうするかと考えたときに、副業が趣味のようになっているのが1つ。もう1つは、副業を通じて得たスキルで、明らかに自分の人材としての価値が上がっているので、その価値を上げ続けることですね。正直、社会人としては「ただのOLだし出世とかもないし…」ってあきらめていたので、意外すぎる副産物なんですけど。

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    ただのOLだと思っていたけど人材として価値が上がった。具体的には、どういうことですか?

    Mさん:もちろん会社や部署にもよると思うんですけど、OLって実際マニュアル通りにちゃんとできる人間なら誰でもいいんですよ。上場企業なのでボーナスもちゃんともらえますし福利厚生もちゃんとしてますけど、仕事に面白みなんてものはなくてひたすら「処理」をするだけ。少なくとも自分ではそう思ってました。

    でも、社内の企画とか販促とかのそれなりに立場のある方がたまたまちょっと仕事で困っているときに、本当に偶然なんですけど私が副業でまさに経験してきたことを活かしてサポートしたっていう出来事があって、それから社内でちょっとした噂になったんです。それ以来、「Mさん、ちょっと手伝って!」みたいな感じで何度もお声がかかるようになって、半年ぐらい経って異動になって、役職までつきました

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    すごい!自分のキャリアを変えるきっかけになったのですね。

    Mさん:きっかけは偶然でしたが、勉強するとかスキルを磨くとかの価値を凄く感じています。いまも普通のOLの同期とは、3倍ぐらい年収が違うはずです。

    安易な副業はお勧めできない

    安易な副業はお勧めできない

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    いいことずくめのようですが、逆に副業で困ったこととかはありませんでしたか?

    Mさん:夫婦二人して同じような領域で副業しているので、仲は良いですけど夫婦の会話が仕事の話ばっかりなのはどうなんだろう……と思っています。いま29歳なので、そろそろ子供も欲しいと思っていますし。

    それに友達も減りましたね。昔からの友達は別ですが、やっぱり何をしても良い自由な時間は明らかに減りましたし、本業でのポジションアップも含めて、責任も増えました。

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    副業は、人にはあまりお勧めできないですか?

    Mさん:キャリアアップしたいとか、生活のためにお金を稼ぎたいとか、具体的な目標がある方は良いと思うんですが、流行だからって安易に副業をやるのは、私はお勧めしないです。それで詐欺に引っかかるような人もいますし、1日だけ単発のお小遣い稼ぎでとかなら関係ないと思いますが、副業で疲弊してたら、なんのための副業なんだ、ってことになっちゃうので。

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    他にも何か注意した方が良いことはありますか?

    Mさん:時間の使い方のバランスですね。時間と体力を使って、得られるものと失うものをよくよく天秤にかけた方が良いと思います。自分を追い詰めてやっていたら、ある日やりきれなくなったときに、それまで築いてきたものが全部壊れちゃう危険性があると思います。よく言いますよね、信頼を失うのは一瞬なので

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    その注意点もわかったうえで、お友達や同僚の方などに副業をやりたいと相談されたら、Mさんはどんなアドバイスをしますか?

    Mさん:3つあります。まずは得意分野というか、頑張れる分野の見極めですね。デザインの仕事をしているとか、経理のプロフェッショナルとか、マーケティング歴10年とか、はっきりコアスキルだって言えるものを持っている人は良いと思いますが、私みたいに何のスキルも持っていない状態からスタートする人は多いと思います。そういった人は、何が好きで、何なら頑張れるかは絶対見極めた方が良いです。私はネットで買い物したりInstagramでインフルエンサーのオシャレな投稿とかを見るのが大好きだったので、夫のお手伝いからスタートしましたけど、ちゃんと仕事としてやってもこの分野ならがんばれると思いました。

    2つめは、頑張れる環境づくりです。条件づくりって言い換えてもいいですけど、副業って出勤しないので、強制的に頑張らなきゃいけない環境じゃないんですよ。怠けようと思えばいくらでも怠けられますし、怠けた分だけお仕事は減っていきますし。私は基本的に夫と一緒にやっているので頑張れていますが、結婚していなくて1人暮らしだったら、とても無理だったと思いますね。お気に入りのカフェなら頑張れる人もいると思いますし、どうしても買いたいブランドアイテムのために頑張れる人もいるともいます。

    3つめは、どれだけ努力できるかです。時間と勉強にコミットできない人には、副業は続けられないと思います。極端な話、寝る間も惜しんでクライアントの商品や業界について勉強したり、納期が間に合わなければ本業の方で有休をとってでも何とかやりきるぐらいの人じゃないと、本気の副業を続けるのは難しいと思うからです。

    そのためにはやっぱり頑張れる環境というか仕組みのようなものがあると良いんですが、パートナーが一緒にやっていたりして頑張らせてくれる人だったりすると本当に理想的だと思います。物欲は、その時は強いんですけどゲットできちゃったらその後はやる気なくなっちゃうので、短期のドーピングですね(笑)

    副業は知的好奇心でやっているから楽しい

    副業は知的好奇心でやっているから楽しい

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    Mさんは楽しんでやっている印象を受けますが、実際大変ではありませんか?

    Mさん:大変です。楽しんでますしやり甲斐もありますけど、大変です。プレッシャーも感じますし。先ほども少し触れましたが、寝る間を惜しんでやることもありますから、つらくはないですけど、まったく楽な仕事ではないですね。

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    リサーチとかに使っている時間も含めて、月の労働時間ってどれくらいですか?

    Mさん:本業がまず150時間くらいですね。副業の方は、平日で1日平均2~3時間、土日は1日お出かけするような日もありますが、6~7時間だと思います。だから合計すると、月間300時間近くなっている日もあるんですかね。

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    どブラックな働き方に聞こえますが……?

    Mさん:かけている時間だけ聞くとそう思われると思いますが、実際に「仕事」をしている時間はもっとずっと短いです。アドバイスの話でも触れましたが、競合とかのリサーチにかけている時間が結構大きいんです。仕事じゃん、と思われるかもしれないですが、半分趣味ですし、「クライアントからこういう依頼が来たから調べなきゃ」っていう感じじゃなくて、「こういうサービスがあるんだ!他にどんなサービスがあるのかな?」っていうような、知的好奇心で調べてるんですね。

    知的好奇心からやっているから楽しい。好きな芸能人とかブランドのことだと一生懸命調べたりするじゃないですか。それと同じ感じですね。

    副業を通じて考える「これからの時代の女性のキャリア」

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    副業をしたことで、Mさんのなかで一番変わったことは何ですか?

    Mさん:色々な意味で、意識が変わりましたね。ただのOLで、そのうち出産のタイミングで辞めようと思ってて、なんとなくプライベートの時間を過ごして、と思っていたところからなので、凄い変化です。お金にがめつくなくなりましたね。頑張ればちゃんと稼げますし、不安がなくなったというか。ただ、油断は禁物ですし、傲慢になったらあっという間に転げ落ちると思っています。お仕事で関わっているインフルエンサーの皆さんも、謙虚な方はずっとお願いしたいと思いますが、傲慢な方はすぐ切られます。良い方を見習って、謙虚に頑張っていきたいですね。

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    素晴らしい姿勢ですね!今後の働き方として、正社員と副業というスタイルを続けていくか、フリーランスになるとか、起業するとか、今後のイメージは何かありますか?

    Mさん:副業の収入が本業のお給料を少し上回っているくらいなので、悩んでいます。月給ベースでいうと全然違うんですけど、やっぱりボーナスって大きいですよね……世の中の制度的なものも見ながら、一番生きやすい働き方に決めていきたいですね。

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    フリーランスになりたいとか、独立したいとは思わないですか?

    Mさん:そんな自信家じゃないです(笑)フリーランスって、正社員に比べてリスクが凄く大きいですよね。時間と場所に縛られなくなるメリットはもちろんあるんですけど、正社員は不正でもしない限り、解雇なんてされませんし、会社がしてくれている範囲はかなり広いですから。将来的には、いつかは2人で会社やりたいね、なんて夫とは話しているんですけど。

    ただ、いま世の中が凄く変わっていっている実感があるので、今で言う「定年」くらいの年齢になる前に、ほとんどの人はフリーランスみたいになるんじゃないかなって思ってるんですよね。そうなったときにもちゃんと生きていけるように、夫にしがみつかないと生きていけない女にならないように、これからの時代の「女性のキャリア」をちゃんと生きていけるようになっていきたいですね。本業だけじゃ薄いなっていう危機感がどこかにあるので、一生懸命副業を続けていきたいと思っています。

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    Mさん、貴重なお話ありがとうございました!副業を通じて考える女性のキャリア、大変勉強になりました。ぜひMさんに副業を相談したいという女性の方もいらっしゃるのではないでしょうか。これからますますのご活躍、期待しております!そして、これからもよろしくお願い致します!

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    大村昂太朗

    大村昂太朗

    この記事を監修した人 大村昂太朗 株式会社リアステージ プロシェアリング事業責任者兼プロテンマガジン編集長

    2020/4の新卒配属時から一貫して総合人材支援会社、株式会社リアステージに従事。 1年目から新卒周りで事業の立ち上げと責任者を担い、2年目にインターン事業を立ち上げ。3年目のタイミングで新卒から副業領域にキャリアチェンジして、プロシェアリング事業の立ち上げ、責任者を務める。