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リサーチ

by大村昂太朗 大村昂太朗

副業のプロが回答。新しい収入のあり方とは。200人アンケートの本音。

2018年1月に副業が「解禁」され、副業熱が日に日に高まっています。日常生活をしているだけで、「副業」という文字を見かけない日は殆どありません。

でも実際のところ、「みんな」はどう思っているのか?相談してみようにも掴みどころがなくて聞けない、日本のみなさまの副業に対する本音をお聞きしました!

【アンケート概要】

  • ■調査方法:インターネットによる調査
  • ■調査時期:2018年10月25日(木)~2018年10月26日(金)
  • ■調査対象:無作為に抽出した男女200人(未成年を含まない)
  • ■有効回答数:200件

副業収入希望額は10万円未満が90%

「もしも副業をするとしたら、副業収入は月収でどの程度を求めますか?」という問いに対して、回答は下記のようになりました。

【回答の割合】(n=200)

  • ・1万円未満    11人
  • ・1~3万円未満 58人
  • ・3~5万円未満 54人
  • ・5~10万円未満 60人
  • ・10~50万円未満  15人
  • ・50万円以上     5人

【回答理由(抜粋)】

  • ・3~5万円:これくらいあると家計が楽になるイメージ。多すぎても税金などが面倒(30代男性)
  • ・5~10万円:このくらいの金額が足しになれば、生活に余裕が持てる(30代女性)
  • ・10~50万円:やりたいことを副業にしたいので、安定して稼げるようにしていずれは本職を退職したい(20代男性)
  • ・50万円以上:世帯収入1000万円以上あるが、本業と同じレベルで稼ぎ早期リタイアを実現したい(40代男性)

副業による収入希望額が10万円未満の層は90%にのぼりました。

また希望する収入額が低いほど生活費に充てたいと考えている傾向が強く、逆に希望額が高いほど、現在の生活よりも将来の目標などのために副業をしたいと考える傾向が強いことがわかりました。

この傾向は現状の年収額に比例するかというとそうではなく、年収が700万円を超える高所得者でも「本業に影響を及ぼさない範囲でお小遣いを増やしたい」などといった回答が目立ちました。

副業で報酬以外に求めるのは「新しいスキル」27%

副業をするモチベーションとして報酬以外の目標(求めていること)があるかについて、回答は下記のようになりました。

【回答の割合】(n=200)

  • ・新しいスキルを身に着けられる 27%
  • ・趣味、生きがいを見つけられる 19%
  • ・知見、視野が広がる 16%
  • ・やりたいことができる 15%
  • ・失業の保険として9%
  • ・起業準備ができる 3.5%
  • ・新しい人間関係構築 3%
  • ・社会貢献 2%
  • ・社内でのキャリアアップ 0.5%
  • ・その他 6%(※報酬以外にはない、漠然とした将来に対する不安解消 など)

【回答理由(抜粋)】

知見、視野が広がる:別の業務内容や環境が刺激になって、新しい発見や考え方が体現でき、それでい て報酬が得られるものが理想(50代男性)

新しい人間関係:本業ではなかなか出会えないであろう新しい人間関係を構築して、もっと趣味や 仕事の幅を広げていきたい(40代女性)

新しいスキルを身に着けられる:自分の将来に役立つようなスキルが身につけば、それは大きなモチベーションに なる。今までやってこなかったようなことが良い(40代男性)

やってみたい副業トップは「ライティング(執筆)」

副業をする際のやってみたい仕事内容について質問したところ、44.5%の方が「ライティング」と回答し、圧倒的な1位でした。SNSやママブロガーなどがより一般的になったことでハードルが下がり、専門的知識がなくてもできるというイメージが強いようです。

一方で「本業に直結する仕事がしたい」「(プログラミング等の)専門知識を活かしたい」などといった専門性を活かした副業を求める方もあり、意識の差が大きく分かれた結果となりました。

【回答の割合】(n=200)

  • ・ライティング(ブログ記事など執筆)44.5%
  • ・FX投資 11.5%
  • ・データ入力 11.5%
  • ・モニター 6%
  • ・不動産投資 4.5%
  • ・情報商材(アフィリエイトなど) 4.5%
  • ・ポイントサイト 3.5%
  • ・フリーマーケット、せどり 3.5%
  • ・代行業(家事など) 2.5%
  • ・その他 6%(※報酬以外にはない、漠然とした将来に対する不安解消 など)

【回答理由(抜粋)】

  • ・ライティング:ライティングなどの文章入力は、本業でのレポートやデータを書く際の日本語力の上昇につながると思うので副業としてやっていきたい(40代女性)
  • ・ライティング:現在WEBライティングを副業でしており、より幅広い分野の執筆活動に挑戦したいと感じている(30代女性)
  • ・その他:長期間かけないと収入が見込めないが、アフィリエイトに挑戦してみたい
  • ・その他:プログラム開発や情報技術の技能があり、知識や技術を活かしたい(40代男性)

副業で入った企業への転職もあり得ると考える人は64%

副業で関係した企業が気に入って/気に入られて、そのまま転職した——という例も、中にはあるものです。では副業をきっかけにしてその企業へ転職という事もあり得るかを伺いました。

これには128人(64%)がYESと回答し、ご自身の成長や報酬だけではない、現状の環境には決して満足していない本音が浮かび上がりました。

【回答の割合】(n=200)

  • ・副業をきっかけとした転職もあり得る 64%
  • ・副業をきっかけとした転職はあり得ない 36%

【回答理由(抜粋)】

  • ・はい:相性を確かめた上で転職出来れば、入社後の仕事へのギャップを抑えられると思いました(20代女性)
  • ・はい:長々と転職活動をしなくてもすむし、自分にあった働き方や会社をみつけやすいと思う(30代男性)
  • ・いいえ:現在の会社の給与や待遇、働き方などを含めたワークライフバランスには満足しているため、空き時間を使って行えるものを希望している(30代男性)
  • ・いいえ:本業で約30年働いており、そこでの人間関係や信頼に自負があるため。副業で見聞を広めたことを本業にフィードバックすることはあり得る(40代男性)

副業で求めるのは現状の打破

今回のアンケートでは、何のために副業をするのか?といった観点で本音が垣間見える結果となりました。

現状の仕事や就業環境に満足している人は「より自由に使えるお金を得たい」「副業によって得た新たな知識などを本業にフィードバックしたい」と考える傾向が強く、何らかの形で現状に不満を感じている方は「成長して新しい環境を得たい」「将来の目標をかなえたい」など、副業をきっかけにして変化や挑戦を得たいと考えているようです。

いずれにしても副業で現状を変えることをイメージ・目的としていることがわかり、副業に対して肯定的であることがわかります。

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大村昂太朗

大村昂太朗

この記事を監修した人 大村昂太朗 株式会社リアステージ プロシェアリング事業責任者兼プロテンマガジン編集長

2020/4の新卒配属時から一貫して総合人材支援会社、株式会社リアステージに従事。 1年目から新卒周りで事業の立ち上げと責任者を担い、2年目にインターン事業を立ち上げ。3年目のタイミングで新卒から副業領域にキャリアチェンジして、プロシェアリング事業の立ち上げ、責任者を務める。