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副業情報

by大村昂太朗 大村昂太朗

マーケティングのプロになるための/プロとしてのキャリアの歩み方

マーケティングのプロになるための/プロとしてのキャリアの歩み方のアイキャッチ

この記事は、マーケティングのプロを目指す方に向けて、「マーケティングのプロになるための方法」や、「マーケティングのプロとしてのキャリアの歩み方」についてまとめています。

「マーケティングのプロになるために、どのようなキャリアを歩んでいけばよいのか…」

「マーケティングのプロとしてのさらなる成長を遂げていくために、今後どのようなキャリアを歩んでいけばよいのか…」

そのようなことについて考えるヒントを、網羅的にまとめています。

マーケティングの「プロ」とは何か?

マーケティングの「プロ」とは何か?

巷には、「プロになるための手法論」や「プロであるための思想論」が溢れています。しかし、真の意味においてプロとなり、プロであり続けるということは、思想論の対極にある、手法論を超越した極めて実践的な努力が求められるのです。

これは、マーケティングのプロにおいても同じことです。

そもそも「プロ」とは?

プロというのは、単純に「高度な能力(スキル/ケイパビリティ)を有している人間である」ということではありません。ましてや、肩書や受賞歴、業界遍歴や知名度などで測るものでもないのです。

プロとは本来、どんな環境でも期待を上回る驚くべき成果を出し続けることができる人間」ということに尽きます。

成果を出し続けるために必要な能力を絶えず更新

「過去に成果を出してきた」という意味での経験・実績は、プロがプロであることの証拠の1つにはなります。しかし、過去に成果を出してきたからといって、これからも成果を出せるとは限りません。

「経験・実績がある=プロ」とは言い切れないのです。プロであるためには、成果を出し続けるために必要な能力を絶えず更新し、良好なコンディションを常にキープしていくことが求められるのです。

マーケットにフィットする企業運営を実現する

マーケティングの世界におけるプロとしての成果とは、シンプルに「マーケットにフィットする企業運営を実現する」ということに他なりません。そして、この成果を出し続けられることが、「マーケティングのプロ」の証になります。

成果を出すための能力がなくなったりマーケットから乖離してしまったりすることがないように、遠回りや冒険に思えるような挑戦でも絶えず続けていくことが必要不可欠になります。

現在進行形の未来だけを視野に入れる

マーケティングの「プロ」は、能力や肩書、実績を人材市場で評価されるものではありません。最適なタイミングでベストな決断をしてきたことや、チャレンジしてきた内容で評価されます。

その人が築いてきたキャリアは、自らが選択してきたものです。しかし、マーケティングの「プロ」は、自分のキャリアを振り返りません。プロフェッショナルの視界には、ただ、現在進行形の未来だけが広がっているものなのです。

あらためて「マーケティング」とは何か?

あらためて「マーケティング」とは何か?

今更ですが、あらためて「マーケティングとは何か?」について、ご説明していきたいと思います。

今まさに大きく変容しつつある「マーケティング」

「マーケットにフィットする企業運営を実現する」というマーケティングの究極目的は、どれだけ時代が変わろうとも不変です。この目的を実現するための手法論や成功事例については、時代や業種等により変化するものですが、究極目的は何があっても変わりません。

しかしながら、市場や社会背景、消費者心理などのマーケットのありかたは、時代のうねりとともに中長期的に大きく変化していきます。そのため、「マーケットにフィットする」ということの意味合いも、中長期的に変化していきます。

市場が成熟して、消費者が多くのものを所有する、いわゆる「モノあまり」の時代。さらに、テクノロジーを応用し顧客体験価値を高めることが必要となっている現代。「マーケティング」も、テクニック論的な意味ではなく、そのありかたを中長期的に変化させていくものなのです。そして、マーケティングは、今まさに大きく変容しつつある最中であると言えます。

マーケティングの広がり

現代におけるマーケティングのモデルを、簡単な図にして考えていきたいと思います。

この図は、現代のマーケティングの基礎となる構造(マーケットと企業活動の関係性)の概念図になります。長年のマーケティング概念の進化を経て、現代のマーケティングの世界は巨大な広がりを持つに至っています。

マーケティングのコア

マーケティングのはじまりは、純粋に「製品・サービス自体の機能価値・ベネフィットをどのように顧客の顕在的・潜在的なニーズにフィットさせていくか」というところから起こっています。どれだけ周辺分野が広がろうが、マーケティングのコアがこの部分にあることは変わりません。

繁盛しているラーメン店を例にして、わかりやすく説明してみましょう。オープンしたてのラーメン屋さんが、売れるラーメンをつくろうとします。試行錯誤を続けますが、顧客の求める味を作り出せず、なかなか顧客に認めてもらえないこともあるでしょう。それでも、顧客が求めるような味に近づけるよう、味の変化を重ねて、「美味しい!」と言われるようなラーメンを完成させるといったプロセスです。

「顧客を知る」ためのさまざまな方法論

現代にいたるまで、「顧客を知る」ためのさまざまな方法論が開発されました。アンケートやデプスインタビューのような方法論からスタートし、顧客の深層心理や社会の空気感を読み取る技法。

また、時にはそれらを方向付けたりするためのテクニックが、数多く開発されてきています。現在はこの分野においても、急速なデジタル化が進んでいます。ビッグデータの解析によるパターン化・需要予測など、ITの活用が盛んに行われるようになってきているのです。

ニーズにフィットさせるための方法論

ニーズへのフィットのさせかたについても、さまざまな方法論が開発され続けてきました。

典型的なものとして、「One to Oneマーケティング」や「CRM」といった方法論があります。進化した情報技術の活用によって、お客様ごとに異なるニーズの機微にきめ細かくフィットさせていくためのテクニックです。

また、顧客対応は、もはや機械学習によるAIロジックのリアルタイム自動生成が行われるまでに進化を遂げてきています。マーケティングのプロであるためには、基礎として当然これら最先端のマーケティング・メソドロジーについても理解し、実践できるようにしておかなくてはいけません。

ニーズにフィットさせるための方法論

ニーズへのフィットのさせかたについても、さまざまな方法論が開発され続けてきました。

典型的なものとして、「One to Oneマーケティング」や「CRM」といった方法論があります。進化した情報技術の活用によって、お客様ごとに異なるニーズの機微にきめ細かくフィットさせていくためのテクニックです。

また、顧客対応は、もはや機械学習によるAIロジックのリアルタイム自動生成が行われるまでに進化を遂げてきています。マーケティングのプロであるためには、基礎として当然これら最先端のマーケティング・メソドロジーについても理解し、実践できるようにしておかなくてはいけません。

デジタルマーケティングについての素養は大前提

これからの時代にマーケティングのプロとして活躍するために、デジタルマーケティングについての素養を身につけることが大前提となります。「マーケティングの仕事はAIによって代替される」といった予測もあることから、手法論としてしっかりとおさえておく必要があります。

そのために、デジタル領域に関する副業を積み、自らの知識や実務的スキルを絶えずバージョンアップしていくという方法があります。特に、これらのデジタルマーケティングから離れた領域を本業とされているマーケティング関連職種の方々におすすめです。

本業において既に立場がある方であっても、副業ならば、気取らず気負わず、ゼロから基礎的なマーケティング実践に勤しむことも可能です。回り道に思えるかもしれません。しかし、自ら手を動かしてさまざまなデジタルツールや最先端技術を駆使し、顧客とのつながりを創り出す経験から逃げないことを続けられれば、マーケティングのプロであり続けるための大きな糧となるはずです。

合理性を超えたブランディング領域の世界をマーケティングする

マーケティングの世界には、「なぜかこの製品・サービスを手に取って選んでしまう」という状況をいかに作り出すかを追求していく、ブランディングの領域があります。顧客との間に「~っていいよね」「わたしは~が好き」という心理的結びつきをつくりだす営みの総体です。

これは、「製品・サービス自体の機能価値やベネフィットをどうやって顧客の顕在的・潜在的ニーズにフィットさせていくか」という領域を超えたものになります。

ブランディングに成功した例としては、「無印良品」があります。コンセプトつくりから始まった無印良品のブランディングは、無印良品の面白さであり、熱烈なファンを獲得できる所以ともなります。

真摯に社会の世相・顧客の心理に向き合い続ける

「人を動かす」ということはすなわち「心を動かす」ということであり、そのプロが、マーケティングの中でもブランディング領域におけるプロであるということになります。

この世界でプロであり続けるということは至難の業ですし、方法論も再現可能な形で体系化されていません。そのため、この領域におけるプロとなるためには、「発想力や人間力を高めよう!」「そのためによく遊びたくさんの人と交わってセンスを磨くことが必要」とよく語られます。

もちろん、それは間違いではありません。しかし真摯に社会の世相や顧客の心理に向き合い続けることが、この領域のプロであり続けるために最も重要であるということを忘れてはいけません。

「なぜ世の中は、この商品にこのように反応したのだろうか?」といったことを常に考え抜き、心の機微を捉える力を維持していくことが重要なのです。

副業を活用して普段交わらない世界との関わりを持つ

マーケティングのプロとして在りつづるための手段の1つとして、副業を活用して普段交わらない世界との関わりを持つということが考えられます。

副業をすることで、常識だと思っていたことが常識ではなかった、というような気づきが得られることも多々あるものです。副業をしなくても、始業前・終業後や、休日・休暇の時間で得られる人脈、様々な体験も、マーケティングのプロとしての能力に刺激を与えてくれるものではあります。

しかし、それ以上に、副業を通じて仕事としてマーケットと向き合う中で得られる刺激は、マーケティングのプロであり続けるためにおおいにプラスに作用していくことでしょう。マーケティング関連の副業求人一覧はこちら(WEB公開分のみ)

「人と人としてつながる時代」におけるマーケティング

現代においては、社会の空気感・消費者心理自体が、中長期的な変化のうねりによって大きな変容を遂げようとしています。

現代における消費者の特徴

経済成長が見込めないにも関わらず、インフレが進み続ける現代。先行き不安な時代の空気感にさらされ続けた結果として、消費者の財布の紐はきわめて固くなっています

心の底から湧き上がってくるニーズを除けば、消費者のモノやサービスに対する欲望が薄くなってきています。それどころか、欲望をことごとく削ぎ落したかのようなタイプの消費者も増加しつつある時代だと言われています。

顧客が簡単には動かないことが、現代のマーケットの特性になります。さらに、顧客が表層的なイメージ戦略に乗らなくなってきた時代であるとも言えます。

「真摯さ」が求められる企業活動

顧客が表層的なイメージ戦略に乗らなくなってきた時代において、企業活動にはより一層の「真摯さ」が求められるようになってきました。

「ブランド、イメージ、メッセージ、このようなものの背景に、企業としての理念やミッション、ビジョンが存在しているのか?」

「その企業体を立ち上げるに至った創業者や、その思いに共感して集まった社員達が持つ信念や思いは、本当に企業理念・ミッション・ビジョンと合致しているのか?」

商品やサービスにプラスして、その奥にある内容に関しても、顧客が鋭く注視してくる時代になってきたのです。

究極のマーケットフィットが実現

昔は、このような点に注目する顧客は、限られていました。そして、こうした側面は、そもそも顧客からは見えないものでした。

しかし現代では、良くも悪くも企業の真の姿が見えるようになりました。そして、「商品と顧客」「会社と顧客」といった関係値を超えて、「人としての社員」「人としての顧客」としてつながりあえるようになったのです。

そこに人間的結びつきが生まれた時、他社が簡単に真似できず顧客に深い満足感を与えられるという意味で、究極のマーケットフィットが実現します。

顧客との間に人間的結びつきをつくりだすことが目的

この分野のマーケティングにおいても、テクニックとしての手法論が次々と誕生しています。炎上マーケティングはそのわかりやすい典型ですが、「中の人」によるオウンドメディアを通じた情報発信、コミュニティ・マーケティング、インフルエンサー・マーケティング、アンバサダー・マーケティング、人材PRといった手法も、その一例となります。

こうした手法論を学んで実践することは、重要なことではあります。しかし、それより重要なことは、顧客との間に人間的結びつきをつくりだすという目的なのです。

社長を筆頭に、社員が自ら自分の言葉で語り続けること。顧客と直接に交わり続けること。これ自体が、究極のマーケティング活動だといえます。

この活動は広報と似ていますが、まったく同じものではありません。大切なことは、理念を語り、広くパブリックに報じるのではなく、マーケットと交じり合うということなのです。

人事とマーケティングが交わり融合

これから、ますますブランディングが重要となる時代になります。企業の真の姿とブランドメッセージが結びついた時、ブランドはより強固なものに進化します。

さらに昨今では、人事とマーケティングが交わり、融合するようになっています。こうした次元におけるマーケティングの取り組みは、「我々は何のためにこの事業を営むのか?」という問いに対しての答えを導いていく作業そのものですから、「経営」そのものであると言えます。

経営の仕事とマーケティングの仕事は、いよいよ同一の軸で結び付いていくことになるのです。

マーケティングのプロとしてキャリアを歩む方法

マーケティングのプロとしてキャリアを歩む方法

ここまで見てきた通り、マーケティングは、今その形を大きく変容させつつあります。しかしながら、究極のゴールが「マーケットとフィットした企業活動を実現する」ということにある点は、変わりありません。

では、このような時代背景の中で、マーケティングのプロになるためのキャリアは、どのように形作っていくことが望ましいのでしょうか?

目指すタイプで変わってくるキャリア形成

目指すべきマーケティングのプロには、たくさんのタイプがあります。そのなかでも代表的な2つのタイプについて、望ましいキャリア形成のスタイルをご紹介していきます。

現場主義のマーケティングのプロ

常に生々しい現場としてのマーケットに身を置き続け、マーケティングのプロとして輝きたい方に向けたキャリア形成のスタイルです。

・キャリア形成時に気をつけること

まずは、どのような道を選択しても、顧客の反応を自らダイレクトに受け止められるマーケティングの場所であるかが重要です。マーケティングのプロとしては、決してストリート感覚を忘れてはなりません。

・副業で得られるポイント

大企業のマーケティング分野で重要な職責を果たしている方の中には、顧客と近い立ち位置でマーケティングの実践を行うことが難しい方も多いと思います。しかし、小規模な企業体のマーケティングを副業で行えば、より生々しいマーケット感を肌身で感じていけます

副業を通じて様々な製品・サービスのマーケティング活動に携わることは、キャリア形成に有益になります。

また、あえて専門としてきたこととは別の業種・商材のマーケティングを行うことも有効です。客観的な視線でマーケティングを行えるので、先入観・固定観念にとらわれて見えてこなかった真のマーケットの姿を捉えることができるでしょう。

独自スタイルのマーケティングのプロ

常に新しいマーケットの発見を目指し、固定観念にとらわれず独自のマーケター像を作り上げたい方に向けたキャリア形成のスタイルです。

・キャリア形成時に気をつけること

マーケティングを行う際には、先入観・固定観念にとらわれてグルーピングの罠に陥ってしまってはなりません。紋切り型のマーケティングの時代は、とうに終わっています。一人ひとりにある人生のストーリーを捉えて、そこに相応しい製品やサービスを世に送り出していくことで新しいマーケットが誕生するということを意識しておきましょう。

・副業で得られるキャリアパス

副業では、さまざまな業種や業界の仕事を行えるので、既存の枠組みにとらわれない、新しいマーケティングを行うことができますあらゆる「マーケター」の典型的イメージから乖離していくことがプロには求められますが、副業ならばあなたしかできない独自のキャリアパスを築き上げることが可能です。

マーケティングのプロだからこそ、マーケターという枠組みにとらわれていてはいけません。クロスファンクショナル(スキルの掛け算)というような軽い話ではなく、「マーケター」という固定概念をも打ち破らなければならないのです。

マーケティングのプロが「経営」へと至るキャリアパスとは

上述の2つのキャリア通り、マーケティングは「経営」へと至る道になっています。マーケティングのプロが辿るキャリアは経営へと向かっていくという道筋は、極めて自然な道であると考えられるのです。

マーケティングに対する理解が不可欠

マーケティングのプロのキャリアが経営へと向かっていくという道筋は、至極当然なことです。

しかし、マーケティング畑出身の社長は多くないことが現状です。それどころか、マーケティング出身の役員がいなかったり、CMOという役職すら置かれていなかったりする企業も存在します。

この大きな理由の1つとして、マーケティングが業績の創出から最も遠い業務とみなされていることがあります。マーケティングのプロを、単なる「分析屋さん」とみなすような企業文化をもった企業がまだまだ多いのです。

マーケティングのプロが乗り越えるべき壁とは

多くの場合、商品開発や製造、営業、財務といった「作って、売って、稼ぐ」営業サイクルそのものを回す部門で経験を積んできた人間が、「たたき上げ」として経営の本流に辿り着くことが多いようです。

マーケティングは、俯瞰的かつ包括的で、「経営」そのものともいえるような企業活動の方向性を指し示す仕事です。それゆえに、逆説的に、経営のポジションへと辿りつかせることを困難にしている状況が多々存在します。マーケティングのプロが経営へと至るには、この矛盾の壁を乗り越えていかなくてはいけません。

マーケティングのプロとしての道を歩み始めよう

マーケティングのプロとしての道を歩み始めよう

マーケティングのプロの定義やプロになる方法を理解してもらえたところで、実際にその道を歩み始める準備を始めましょう。

理想とするマーケティングのプロへのキャリアパスとは

マーケティングのプロへの近道はありませんが、的確なキャリアを歩むことで、理想とするマーケティングのプロになることが可能です。

事業部門にディープダイブする

マーケットフィットの結果としての業績を出しているマーケターこそが、プロのマーケターであるということになります。

ですから、マーケターがプロとしての道を歩んでいく際に、事業のど真ん中で事業責任を負い、事業の方向性を決めていくステップを踏むことは極めて有益といえます。

いつまでに、どれくらいの規模の顧客から、どのくらいの規模の売上を立てる必要があるのかを把握することは、企業体であれば避けて通れないミッションになります。

現実と理想を両立させる立場に身を置く

リアルな現実とマーケティングの理想(顧客ニーズの究極的な充足)を両立させていかねばならない立場に身を置くという選択もあります。

劇的な環境変化を遂げるインターネット時代の中でも、マーケティングの最適解を見出していく能力を身につけていくことができます

価格戦略や決済・流通チャネルをどのように組み立てていくのか、マーケティング側面だけではなく、価格戦略と売上計画との関連性や決済・流通チャネル戦略と経路別利益率の関連性などを読みとる能力を会得できるのです。

すると、4P*のフレームワークの中でプロモーションに偏りがちなマーケターのキャリアを、一気に骨太なものに変えることができます。これは、クロスファンクショナルスキルの話ではなく、仕事人としての人生の選び方、場数の踏み方の話になります。

*4P……Product(プロダクト:製品)、Price(プライス:価格)、Place(プレイス:流通)、Promotion(プロモーション:販売促進)

しかし、この事業部門にディープダイブする道を歩く際に、気を付けるべきことが2つあります。

・安易に事業サイドに妥協しない

マーケターは、あくまでもマーケットに立脚して仕事をなすべきです。安易に事業サイドに妥協していては、マーケットフィットは実現できません。

したがって、マーケティングのプロに求められる役割は、「組織変革力」「事業推進力」になります。

あくまでもマーケットに立脚して企業体として何をなすべきかを考え抜き、それを実現できない課題があるのであれば、その課題をこそ解決していく。そのために社内外の人間を動かしていき、社内外をマーケティングしていくのです。

こうした力を身につけたマーケターは、マーケットフィットを実現できる「マーケティングのプロ」と呼ばれるに値することでしょう。

・マーケットに寄り添いすぎない

もう1つは、マーケットに寄り添いすぎないようにすることです。お客様に寄り添いすぎると、自社の信念や強みが逆に揺らいでいってしまいます。どちらかに合わせるのではなく、「フィットさせる」ということなのです。

この高度な調停を実現できると、マーケティングにおけるプロ中のプロとして、経営を担うにふさわしい人物であると周囲から認められるようになっていくことでしょう。

これらの経験を、企業内の「異動」や人事上の「兼任」で養っていくという道筋も考えられます。一方、「副業」によって、事業責任者もしくはその「右腕」のポジションを務めて経験を積むという道筋も考えられます。

異動や兼任の希望はいつ叶うか分かりません。しかし、行動すれば副業は今からでも開始できるものです。時は金なり。仕事人人生は有限ですよね。

コーポレートの関連職域を歴任する

マーケティングのプロにおける「経営」への道のりには、別の歩き方もあります。マーケティングの業務から、人事部門や経営企画・管理部門、広報部門などを歴任しキャリアを横に積んでいくという選択肢になります。

これらの経験を積むことは、未経験職種である以上、「副業」で経験することは難しいかもしれません。しかし、地域の有力な中小企業やスタートアップが、あなたに「広義のマーケティング領域すべてを任せたい」と、頼ってくれるかもしれません。

早期から、「取締役兼CMO」としてマーケティングの軸で経営に関与するという経験を積み重ねていくことが、将来のキャリアの幅を大きく広げてくれることでしょう。

敢えて「ブレない」という道もある

一方、経営を目指さずに、純然たるプロでいたいと考えるマーケターの方もいらっしゃるかと思います。その場合には、切れ味鋭く「マーケットとの乖離」を的確に指摘する人物としての価値を磨き続けて「プロの批評家」となるという道もあります。

当然のことですが、決して簡単なことではありません。そのためには、調査・分析・データサイエンスの能力に磨きをかける必要があります。そして、その手段として調査・研究分野などでの副業、もしくはコンサルタント的な役割での副業を行うことがおすすめになります。

現代社会ならびに未来社会に対する深い洞察力を武器に、論説や書籍を発表するといった副業を行うという道も考えられるでしょう。

副業でマーケティングのプロへとダイブ

マーケティングのプロとしてのキャリアは、決して一律ではありません。

それぞれの人が持っている才能や置かれた環境、そして巡り合った縁によって、キャリアへの道は変化するものです。

ただし、どの道を辿るのであっても、「マーケットにフィットした企業活動を実現できる人物」がマーケティングのプロであるということ自体は変わりません。

流行りのスキルや成功事例に流されることなく骨太な能力を身につけ、生々しい現場に常に身を置き続けるという挑戦的なマインドを持ち続けることこそが重要です。

そのためには、まずは副業にチャレンジしてみることも、偉大な第一歩です。副業へのチャレンジは、意志さえあれば明日からでもできます。思い切って、マーケティングのプロへとダイブしてみましょう。

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大村昂太朗

大村昂太朗

この記事を監修した人 大村昂太朗 株式会社リアステージ プロシェアリング事業責任者兼プロテンマガジン編集長

2020/4の新卒配属時から一貫して総合人材支援会社、株式会社リアステージに従事。 1年目から新卒周りで事業の立ち上げと責任者を担い、2年目にインターン事業を立ち上げ。3年目のタイミングで新卒から副業領域にキャリアチェンジして、プロシェアリング事業の立ち上げ、責任者を務める。