by大村昂太朗
仕事がないときこそ成長のチャンス?フリーランスとしての壁を打ち破れ
フリーランスは、毎月一定の収入が保証されているわけではありません。どれだけ仕事を受注し納品できたかによって、その収入は大きく変わってきます。
そのため、仕事がないという状況はフリーランスに不安を抱かせるものです。そのような困った状況が続いているのでしたら、積極的に打開策を考える必要があります。
嘆くのではなく、仕事がないことでできた時間を有効活用することも大切。そこで今回は、仕事が途切れがちになる原因を紹介し、状況をプラスに転じるコツを解説します。
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目次
仕事が途切れてしまう原因とは?
フリーランスをしていて仕事が途切れた場合、落ち着いて原因をよく考えてみましょう。
たとえば、営業活動が不十分であるために依頼が来なくなる場合もあります。よほど有名な方を除いて、フリーランスは顧客に対して自分を売り込まなければなりません。それが足りていないと、アピールが上手なフリーランスの方に顧客は流れていくようになります。
また、そもそもスキル不足が原因であることも多くなっています。いくら売り込んだところで、魅力的なスキルを持っていなければ、仕事を任せたいと思ってもらえません。
ただし、スキルに問題がなくても、仕事のパートナーとして不適切だと見なされてしまう方もいます。たとえば、納期が近づかないと作業を始めないなど、仕事に対する取り組み方に問題がある方などです。
社会人としてのマナーが欠如していて、不快感を与えてしまう場合なども同様です。何か思い当たる節があるようでしたら、仕事のやり方をしっかり見直すことをされたほうが良いでしょう。
案件が途切れたときは営業活動強化で対策を
受注する案件が途切れてしまったら、仕事探しをする手段として、まずは営業に力を入れることが大事です。
これまで特定の顧客や企業から依頼を受けていたのでしたら、同じ相手ばかりにアプローチするだけではなく、営業活動の範囲を広げていくと良いでしょう。その際、エージェントやクラウドソーシングを利用するなど、従来と異なる方法を工夫することも欠かせません。
たとえば、エージェントに登録すると自分で営業先を探すより案件を獲得しやすいというメリットがあります。
一方、クラウドソーシングの場合は、エージェントが扱う案件に比べて、単価相場はかなり低めではありますが、フリーランス初心者でもチャレンジできる案件もあります。
案件や募集内容をサイトで閲覧して、その中から自分で受注したい案件を選び、案件に関するスキルや実績をその案件サイトにアピールして受注していく必要があります。
クラウドソーシングでは、新たな顧客や企業とのマッチングを行うことができるため、新規の取引につながりやすい傾向にあります。
仕事がない時期だけの間に合わせということではなく、末永くお付き合えいただける取引先と巡り会える可能性も考えられます。案件ごとに必要なスキルや納期が紹介されており、それに応募する形で仕事を受注するのが一般的な手順となります。
仕事を探すためのサービスを利用するときは、エージェントとクラウドソーシングのそれぞれに登録をするなど、1つに絞らずに複数に登録しておきましょう。メインで利用しているサービスが機能しなくなった場合など、いざというときの保険にもなります。
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ピンチを無駄にしない!将来のチャンスを掴むためにやるべきこと3つ
フリーランスは一人でいろいろな作業をしなければなりません。仕事の波が激しくて、忙しい時期は追い立てられるようにして働くこともあるでしょう。目の前の作業をこなすことで精一杯になってしまい、他のことは考えられないような状況が続くことも珍しくありません。
したがって、仕事が少なくて自分の時間を持てる期間は、フリーランスにとって実はとても貴重であるといえます。「暇になったからこそ、取り組めることもある」と前向きに考えましょう。
空いた時間を勉強などに活用していくことで、将来への投資にもなっていくことでしょう。そのため、取り組んでおくべきことを具体的に3つ紹介していきます。
勉強・スキルアップの時間に充当する
知識の豊富さやスキルの熟練度は、フリーランスが受ける仕事の内容や単価を左右します。したがって、知識やスキルの向上に時間を費やすことは、とても大きな意味があります。
つまり、専門的な知識やスキルを身に付けておけば、専門性が高くて単価もワンランク上の仕事を受けられるようになるということです。
そして、仕事の効率化のための取り組みも忘れてはいけません。
タスクや時間を管理するツールなどをうまく活用すれば、仕事の無駄を減らしやすくなります。そのようなツールを探すことも含めて、今後のステップアップのために勉強することはたくさんあることと思います。
また、スキルに関しては、職種によって求められるものが異なります。たとえば、Webデザイナーとイラストレーターは似ているようであっても、必要なスキルの違いも多いため注意が必要です。
そのため、自分に不足しているスキルや、これから必要になるスキルを明確にしておきましょう。
ポートフォリオやプロフィールを作成する
仕事の実績や自分の作品をまとめたポートフォリオは、フリーランスにとって大切な営業ツールです。内容を充実させることで、新たな仕事を受注できる可能性も高くなっていくことでしょう。
しかし、ポートフォリオを載せたサイトの作成は、短時間で行えるような簡単なものではありません。仕事に追われている状況では、なかなか進められないでしょう。したがって、仕事の閑散期はまとまった作成時間を確保できる貴重なタイミングとなります。
また、これまでの経歴を把握できるプロフィールページも、営業ツールとして重要です。その理由は、案件応募者がどのような人物なのかを詳しく分かることで、依頼側が安心して依頼できるようになるからです。
仕事用のブログなどに書き込むだけでなく、クラウドソーシングのような登録しているサイトにも気を配りましょう。それらにあるプロフィール欄も充実させることが大切です。
このようにしていくことで、他のフリーランスとの違いや特徴を知らせることができ、依頼先を探している人の目にも留まりやすくなります。
お金に関する手続き・勉強を進める
フリーランスは、経理や税務といったお金に関する作業も自分で行う必要があります。
それらを、年度末の確定申告の時期にまとめて行おうとするのは、効率的ではありませんので日々時間を設けて、少しずつでも取り組むことをおすすめします。
まとめて一気に行おうとしますと、本来の仕事に手が回らなくなったり、作業量が多くなることからミスをしたりするなど、好ましくない状況に陥りやすくなります。
フリーランスの仕事に影響するだけでなく、最後には収拾が付かなくなってしまい、確定申告自体も間に合わないような状態になる可能性が出てくることでしょう。
このような事態を避けるため、仕事が途切れているときに、少しずつでも確定申告の準備は進めておいたほうが良いということになります。
また、フリーランスは雇用されているわけではないので、退職金や厚生年金などをもらえませんので、そのため自分自身で将来に備える意識を持つことも重要です。
小規模事業共済やiDeCoのように、企業に所属していない人でも、将来お金を受け取れる制度はいろいろあります。まだ加入していないのであれば、勉強して理解を深め、最終的には申し込んでおくのが望ましいでしょう。
単価を下げてでも仕事は取りに行くべきか
仕事がなくなると、ほとんどのフリーランスの方は日々焦りがちになっていくものです。この状況がずっと続くような気がしてしまい、生活していけるだろうかと不安に駆られることもあるでしょう。
そうした不安を解消する方法として、単価を下げてでも仕事を取りやすくしようとするケースも多くなっていくことでしょう。しかし、単価を下げることにはリスクがあるので、注意が必要です。
一時しのぎとして、受注を増やしたいと考え単価を下げてしまうのではなく、単価を下げたことで長期的にどのような影響が出るのかを予想して、どうすべきかを慎重に判断していく必要があります。
なぜなら、新規の仕事も下げてしまった単価で受け続けることになる可能性がでてくるからです。そうなると、従来の水準の収入を得ようとすれば、当然以前より多くの仕事を行わなければならないということになります。
もし、一度でも以前に受けていた単価より低い値段で受けてしまうと、簡単には以前の金額に戻すことはできないでしょう。
次回に続く見込みの薄い仕事や単発の仕事であれば、多少単価を下げて取りに行くのも戦略の一つではありますが、継続的に引き受けたい仕事の場合は、安易に価格を下げるべきではないことを念頭に置いておきましょう。
まとめ:時間という資源を有効に活用しましょう
フリーランスが収入を得るには、とにかく仕事をしていかなければなりません。したがって、仕事がない状況に直面しますと非常につらいと感じやすいでしょう。
そんなときは、状況を悲観的に見るのではなく、発想を転換してみることがポイントになります。
つまり、まとまった時間を確保できる恵まれた状況だと考えることです。その時間をスキルアップのための勉強やポートフォリオの作成などに活かせば、自身のキャリアを成長させるチャンスを広げることにもつながります。
仕事がないのではなく、時間という資源が豊富に得られたと考えて、それを有効活用する方針で何をすべきか検討しましょう。
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