BtoBマーケティングの支援企業5選とアウトソーシングする際の選び方

マーケティングオートメーション（MA）ツールの普及や購買プロセスの変化など、マーケティングプロセスはデジタル化、複雑化の一途をたどっています。

それに加えて複雑化するマーケティングプロセスにおいて、全ての業務を内製化するためには、大量のリソースが必要になるはずです。

その現状から考えると、一社で全てを賄うのはあまり効率的とは言えません。

• セミナー開催や展示会出展などのオフライン施策
• コンテンツ作成・メールマーケティングなどのオンライン

など、マーケティング戦略をやり遂げるために、「マーケティング支援企業を利用する」という選択肢があるからです。

そこで今回は、BtoBマーケティングの支援企業のサービス内容と選び方、実際に利用した事例をご紹介していきます。

BtoBマーケティングのアウトソーシングとは

BtoBマーケティング支援サービスの企業は、主に下記の種類があります。

• BtoBマーケティングのコンサルティング
• BtoBマーケティングのアウトソーシング（実務代行）
• 1と2の両方
• BtoBマーケティング支援ツールの提供

支援ツールについての選び方や類似製品との比較情報は多くありますが、アウトソーシングやコンサルティングについては情報が多くありません。

では、実際にアウトソーシングやコンサルティングの企業を選ぶ際には、どのように選べばいいのでしょうか。

BtoBマーケティングの支援企業の選び方

BtoBマーケティングの支援企業を選ぶ際には、最低限次の条件を満たしている企業を選ぶことがおすすめです。

• 実績が多数あり、かついくつかを公開している
• 自社の同じ業種や業界の案件の実績がある
• どこからどこまでやってくれるかが明確

社名の非公開も含めて、実績が公開されていることは重要です。

また、同じ業種・業界の実績があれば、サービス自体のクオリティだけでなくノウハウにも期待ができるでしょう。

BtoBマーケティングの支援企業5選

マーケティング支援を提供している企業をコンサル型・代行型・ツール提供型のそれぞれから、5社ご紹介します。

株式会社才流

才流では

• 発注企業の選び方
• 施策の優先順位
• ツールにかかる費用の相場観
• Webサイトの改善点

などへのアドバイスや、マーケティング戦略を一緒に考えるといったコンサルティングサービスを提供しています。

経験豊富なコンサルタントが在籍している中、コンサルタント一人あたりの支援社数は、同時に最大「3社」までと上限を設けており、1社1社への丁寧なコンサルティングが特徴です。

提案内容のクオリティを上げるために、1プロジェクトに2名以上のコンサルタントがつくのも特徴となっています。

その他にも、施策に合わせて、専門家にプロジェクト参加をお願いしているようです。

また、広告代理店・デザイナー・ツール提供会社などの広範な外部パートナーとも提携しており、施策をスムーズに実行可能なことも心強い企業と言えるでしょう。

こんな人・企業におすすめ

株式会社リーディング・ソリューション

リーディング・ソリューションでは戦略策定から施策の企画・実行、PDCAまで、デジタルマーケティング業務を一括代行するサービスを提供する、ワンストップソリューション志向のマーケティング会社です。

KPO（Knowledge Process Outsourcing）と呼ばれる、グローバル市場で注目されている専門知識を要するアウトソーシング形態をとっており、個別の施策発注に比べて全体最適の観点からマーケティングを実施することができます。

また、単発的な施策実施スタイルはとらず、継続的なPDCA活動を重視して「蓄積」によって成果を出す、デジタルマーケティング活動を志向している企業です。

一括代行により、複数の支援企業を利用した場合に比べ「企業間の調整やレポート作成などの業務の最小化」、「前月の結果をもとに柔軟な予算の最適化」というメリットを享受できるのが最大の特徴。

また、分析ロボットとシステムを用いて、幅広いデータを自動収集と分析をするため、「勘」に頼らない精度の高い分析・改善策立案ができるようにしています。

こんな人・企業におすすめ

コールドコールマン/リーグル株式会社

リーグルでは、アプローチ企業の選定、仮説からのスクリプト作成とPDCAによって成果を上げる論理的なアプローチをしていることを特徴としています。

リーグルの実施サービスである「コールドコールマン」は、ツテや面識のない企業に対しコールを行い、アポイントを取る調査型コール（PDCA）サービスです。

コールだけでなく、ターゲティングやコール先の優先順位付けなど、多岐にわたる提案も特徴としています。

経験豊富なコンサルタントによる粘り強いコールで、セールスリードを最大化しています。

こんな人・企業におすすめ

ferret One/株式会社ベーシック

ferret Oneは、BtoBマーケティングの効率化を目指すWebサイトの構築・編集ができるマーケティングツールです。

プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単にノーコードでページのレイアウトや編集ができるCMS機能を搭載し、ABテストなども簡単に行えます。

WordPressからのインポート機能があり、既存の記事を無駄にすることもなく、メールマーケティングやユーザーの行動履歴を分析し、コンバージョンに至ったルートの把握をすることも可能です。

ランディングページの制作など、必要な施策実行できる環境の提供とBtoBマーケティングの戦略サポートにより、マーケティング担当者の業務を改善してくれる特徴を備えています。

Salesforce PardotやMarketなどの各種MAツールや、Sansan、kintone、モリサワフォントなど、Webマーケティングに必要な様々なツール・サービスと連携している点も特徴です。

こんな人・企業におすすめ

Beluga（ベルーガ）/ユニークビジョン株式会社

Beluga（ベルーガ）は、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの統合管理・効果測定ツールです。

Facebookページの投稿一覧やTwitterのメンションなど、複数のタイムラインを1画面に一括表示し、タイムラインやインフルエンサー、競合他社との比較を行うことができます。

こんな人・企業におすすめ

BtoBマーケティングの代行企業を利用した企業3選

実際にBtoBマーケティングの代行企業を利用し、成果を上げた企業3社をご紹介します。

アドビシステムズ株式会社

アドビシステムズ株式会社では、デジタルマーケティング向けのソリューション「Adobe Marketing Cloud」の販売において、リーグル株式会社のコールドコールマンを利用しました。

導入背景には、

• 電話営業を効率的に行うためのリソースが不足していたこと
• リストはあるものの、アプローチすべきキーパーソンが特定できていなかったこと

があります。

実務代行の利用によってコールの接続率47％、アポイント率16%という効果があり、有料見込顧客の獲得に成功しました。

パナソニック電工インフォメーションシステムズ株式会社

パナソニック電工インフォメーションシステムズ株式会社では、SaaS型eラーニングの販売においてリーグル株式会社を利用しました。

導入背景には、

• 当初作成した見込客リストは見込度合いがまったく不明なものであったこと
• コンタクトパーソンがわからなかったこと

があります。

実務代行の利用によって2か月で120社へのコールを実施、18%のアポイントを獲得という効果があり、50万ユーザー達成への仕組みを築き上げました。

また同社では、リーグルとともに作成したスクリプトノウハウを新人教育にも活用しています。

株式会社Jストリーム

株式会社Jストリームでは、企業向けの動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」の販売において、株式会社ネクスウェイのインサイドセールスを利用しました。

導入背景には、

• 営業担当が社内外のセミナーで獲得した名刺などの「素のリスト」にコールしていたこと
• 案件数重視のテレマーケティングではなく長期的なリードナーチャリングを行いたかったこと

があります。

実務代行の利用によってアポイントの確度が大きく向上し、1,000万円クラスの大型受注も2件発生しました。

BtoBマーケティングの支援企業まとめ

複雑化するマーケティングプロセスにおいて、自社の戦略の最大化を図るためにマーケティング支援企業を利用するケースが増えています。

BtoBマーケティングの支援企業には、「コンサル型」「代行型」「コンサル・代行両方型」「ツール提供型」の4種類があります。支援企業を選ぶ際には、

• 実績の公開
• 類似する業種・業界での実績
• 業務範囲

を基準にすることが重要だと覚えておきましょう。

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