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副業情報

by大村昂太朗 大村昂太朗

フリーランス1年目に訪れる7つの山場と2年目を迎えるためにやるべきこと

フリーランス1年目に訪れる7つの山場と2年目を迎えるためにやるべきこと

年功序列型の雇用形態が原因と言われていますが、ここ数十年、日本人の賃金はほとんど上昇していないようです。大変寂しい限りですが、これからは、収入を得るための手段を複数用意しなければならない傾向が、ますます加速すると考えられます。

最近は、副業が流行しつつあります。フードデリバリーサービスや、スキルマーケットのようなインフラが整ってきたこともありますが、会社員が隙間時間を使って副収入を手に入れることが、それほど悪いことではない、という雰囲気も出てきています。

副業を進めていくと、会社に縛られず、比較的時間の制約がないフリーランスという働き方に憧れが芽生えます。自分の裁量下で仕事を進められる魅力があり、またイメージも何となく格好良いので、退職してこの働き方で生きていく決意をする人もいるでしょう。

そこで本記事では、フリーランスとなって、最初の一年で気を付けるべきことを、様々な観点で解説してまいります。また、二年目以降も安定的に、フリーランサーとして活躍するためのコツをご紹介します。ぜひ最後までご一読ください。

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フリーランス1年目を迎える前にすべき5つのこと

フリーランス1年目を迎える前にすべき5つのこと

突然フリーランスになる、と言っても、そもそも何をしたらよいかわかりません。会社を辞めれば単純に無職になります。お金が無く生活ができなくなってしまったら元も子もありません。まずは、退職する前に、実施しておくべきことを5つご説明します。

入念な備えを行っておくために、以下ではフリーランス一年目を迎える前に、実施しておくべきことを5つご紹介します。見切り発車とならないよう、各項目に留意し、準備万端の状態で、新しい働き方に乗り出しましょう。

スキルを磨こう

フリーランスの語源は「槍を持った戦士」です。槍のような、敵に有効な武器を持った人を指します。現代のビジネスの世界においては、その武器はスキルと呼ばれます。フリーランスは、自分の腕だけで戦っていける術を身に付けておかなければなりません。

会社勤めの時は、組織という大きな母体に守られています。個人にスキルがなくても、総合力で勝負することができましたが、フリーランサーはそうはいきません。これからは身一つで厳しい世界を歩き渡らなければならなくなります。

スキルが無い状態だと、フリーランスで成功に至らず、また会社員に戻ることにも繋がります。勤務以外の時間を使い、専門学校や通信教育を利用して、スキルを磨くのもよいでしょう。必要な技術を得る具体的な行動を起こすことが重要です。

お金を貯めよう

完全自給自足の生き方を選択している人は別として、やはり先立つものはお金です。会社という後ろ盾が無くなると、最初の一年は収入が下がってしまいがちです。目安としては、経費や生活費など、一年分ぐらいの貯蓄を行っておくとよいでしょう。

仮に最初からフリーランスとして成功し、大きな収入を得られるとしても、精神的な安定には、生活に困らないという安心感が必須です。結果として使わなかったとしても、貯金自体は悪いことではありません。定常的な収入が得られている間にしっかり貯蓄しておきましょう。

家族に相談・報告しよう

会社員という安定の立場を捨て、フリーランサーとして働こうという決意を持つぐらいなので、家族の理解を得ずとも、一人で頑張っていくのだ、という強い思いを持っている方もいるかもしれません。

しかしながら、長い人生で考えた時には、周りに支えてくれる人がやはり必要です。その筆頭が家族であり、職を変えるという重大イベントにおいては、相談、報告をすべき対象となります。

また、配偶者や子どもがいる家庭であれば、家族内でのコンセンサスを取ることは、より重要となります。収入や勤務形態など、今後のプランを必ず共有しましょう。家族すら説得できないのであれば、今の計画が不十分だと言えます。

円滑に退職しよう

現職の会社を辞めるにしても、そのプロセスには留意しなければなりません。喧嘩別れするわけでもないので、同僚に迷惑をかけないよう、仕事の引継は着実に実施しておきましょう。フリーランスになっても、前職の会社と取引が発生する可能性もあります。

退社後も、源泉徴収の関係や、その他税務関連の諸手続きで、会社側にお世話になることがあります。社会人の礼儀として、円滑に退職できるよう、事前に時間をかけて丁寧に対応すべきです。

フリーランス用の連絡先を作ろう

今までは会社が用意してくれていたもので、フリーランスになってからすぐ自分で手配しなければならないのが名刺です。自分の名を売って、仕事をもらうためにも、肩書や連絡先を明記したものが必要になります。最近では、名刺はなくてもいい、という考え方もあるようですが、やはり先方としては、名刺があった方が安心感がある、ということがまだ実態としてあるようです。

また、デビュー後は、当然様々な案件をメールでやり取りすることになりますが、仕事専用のアドレスを用意することをお勧めします。Googleのサービスなど、無料で即取得可能なメールアドレスも多々存在します。

名刺に記載するという観点では、電話についても仕事専用の番号を準備する方が、都合がいいのですが、今の世の中、まずはメールのやり取りができる環境を整えることが先決です。さすがにInstagramやFacebook、LINEだけではビジネスは難しいので、念のためご留意ください。

フリーランス1年目が陥りやすい6つの罠

フリーランス1年目が陥りやすい6つの罠

続いて、フリーランス一年目に突入する人が陥りやすい罠を6つ、ご紹介します。会社員時代には、組織に守られていたり、会社側が対応してくれていたりした項目です。いずれも見落としがちなので、事前に各々の内容を学び、適宜対策を取る必要があります。

信用関係は、ある程度失敗したとしても、リカバリが効くところですが、税金関連の処理を失念すると、極端に言えば追徴課税の対象になりますし、年金や健康保険関連は、現在と将来の生活に直結します。少々難解ですが、自分の責任において、着実に対応していきましょう。

社会的信用

フリーランスの働き方を選択した場合、一般的には安定収入が見込めないと見なされ、社会的信用は低下します。住宅ローンの組成はもちろんのこと、クレジットカードの作成や、賃貸物件を借りる際など、審査が厳しくなることにより、選択肢が狭まったり契約できなかったりします。

上記のような金銭的な契約は、会社員の時代に済ませておきましょう。会社勤めというバックグラウンドがあれば、審査も通りやすいと思われます。もちろんフリーランサーになってからでも、家賃納付や返済をきちんと行っておかないと、信用を無くすことになります。

住民税

給与天引きの時はあまり気にならなかった住民税ですが、この税金は、前年度の収入に合わせて請求される額が決まります。フリーランスになった人は、前年、会社員時が基準になり、算出された税金が、当年の納付対象額になります。

フリーランス一年目は、多くの方にとって、十分な収入を確保できていない段階でしょう。いかなる時も容赦なく納付義務がある税金は、多少の貯えがないと収めることができません。一年ずれるという点に注意が必要です。

費管理

2月や3月は確定申告の季節です。会社員時代には、大体11月ぐらいに会社からもらう書類に言われるがままに記入し、必要書類を添付し、担当者に提出すればそれでおしまいです。しかし、フリーランサーは国に納めるべき納税額を、自らが申告します。

確定申告は、ある一定の額を超えると届け出なければなりませんが、この額は収入から経費を差し引いた所得額をもって判断します。入ってくるお金は銀行口座などで容易に確認ができますが、経費については都度、管理しておかないと、差し引くことができません。

フリーランスとしての仕事に必要なパソコンやデスク、チェアといったところから、家賃や水道光熱費の一部も、この経費に含めることができます。正確に計上するためには、レシートや領収書を保管、整理し、証跡を残しておく管理を要します。

●確定申告については、こちらの記事も参考にしてみてください

【税理士法人代表・加瀬氏に聞く】副業するなら法人立てた方が良いんですか?ーー確定申告、税金の知恵

信用失墜

うるさい上司や決められた勤務時間、同僚との人間関係など、会社にいた頃に生じた様々な問題が無いかわりに、フリーランスは自己責任で仕事をしなければなりません。周囲のサポートは望めず、タイムマネジメントも自分の責任です。

フリーランサーとなって一年目は、このあたりの自己管理がうまくいかず、仕事がおざなりになってしまうことがあります。顧客の信頼を失い、仕事の受注が減っていくこともあり得ます。

約束事を軽んじてしまったり、目の前の仕事に忙殺され、請け負ったまま手をつけず放置、なども起こり得るところです。会社員時代には考えられないミスをしてしまうケースもあります。

フリーランス系の仕事は、ネット上で完結することも多いですが、顔が見えない分、責任感が薄くなる傾向があります。ただオンラインであっても、同業種が繋がっていることはよくあります。悪い噂を立てられないよう、受けた仕事はきっちりこなしましょう。

国民年金

特に若い世代の方は、年金を意識している人は少ないかもしれません。特に会社に属していた環境では、自分で注視する機会もあまり無いため、この傾向は顕著でしょう。しかし、フリーランサーとなったからには、将来の備えとして、知識を持つ必要があります。

フリーランスを選択した人は、国民年金しか加入できません。会社員時代の厚生年金には入れませんので、積立額は小さくなり、先々もらえる年金額が目減りすることになります。長い人生の計画的な貯蓄も自己責任の世界です。

iDeCoのような個人型確定拠出年金に加入するなど、自分でできる対策もあります。収入の山谷、不安定となるリスクに備え、有益な情報を収集しておきましょう。少々面倒ですが、フリーランスの働き方を選択する限りつきまとう課題です。

国民健康保険

健康保険についても、今まで同様、会社頼みだったところを、自分で行わなければならない諸手続きの一つです。未加入であると、風邪をひいても町医者にすら行くことが憚られ、受診したとしても高額の費用が発生します。

フリーランスの健康保険については、「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」が、新しい形態を提案しています。フリーランサーのための互助組織になるので、興味がある人は参考にしてみてください。

また、フリーランスは、働き方によっては個人事業主扱いとなります。会社員だった人が個人事業主になると、加入できる保険も変わります。対象となる国民健康保険は、会社員のための健康保険と比べ、保険料が高額であるにも関わらず、サービスの充実度は低いと言われています。

フリーランス1年目に訪れる7つの山場

フリーランス1年目に訪れる7つの山場

さて、様々な準備を踏まえ、無事フリーランスとして一年目をスタートできたとして、その先には早速いくつもの山場が待っています。山を越えてもまたその先に別の山が待っていますが、山越えを行ったことによる経験値はかなり上がります。以下、7つの山場をご紹介しますが、一つずつ、前向きに取り組んでいきましょう。

仕事がない!

単純に仕事がなく、収入が得られない状態です。会社員時代の人脈を頼って仕事を請け負えたとしても、さらなる営業努力なくしては、次に繋がりません。精神衛生上もよくないため、あらゆる手段を使ってビジネスチャンスを逃さないようにすることが大切です。

仕事がありすぎる!

セルフマネジメントが不十分だと、お金欲しさのあまり次から次へと収益率が悪い仕事を引き受けてしまい、時間をかけているわりに収入が少ないことが起こります。また単純にオーバーロードになって、納期遅れなどを引き起こしてしまいます。

例えば業務日誌を付ける、手元にある仕事を見える化する、といった手法を取れば、対応が漏れたり失念したりすることを防止できます。後々の信頼関係にも影響してきますので、自己管理を怠らないようにしましょう。

体調管理ができない!

朝何時から必ず勤務、という会社の服務規定がないフリーランスは、生活習慣が乱れがちです。好きな時間に好きなように仕事ができるという環境は、自律することができない人には、管理が難しいものです。

不規則な起床、就寝時間、食事の回数や頻度、内容が不安定、在宅ワークばかりでほとんど家を出ない、といった状況により、体調を崩すことも多くなります。自分のできる範囲、ペースを把握して、業務を整理しながら健康的な生活を心がけることが肝要です。

確定申告がわからない!

日本の税務制度は非常に複雑です。各種税金があり、課税対象の条件も細分化されています。大体毎年2月ぐらいに確定申告の時期を迎えますが、各税務署に長蛇の列ができたり、税理士さんが超多忙となったりするぐらい、複雑な手続きです。

完全フリーランスか個人事業主か、副業扱いか、扶養者、配偶者はどうかといった色々な要素を鑑みながら、申告書類と睨めっこしなければなりません。領収書の整理や会計ソフトの使用など、前もってできうる限りの準備をしておけば、いざその時になっても慌てません。

孤独がつらい!

学生時代には学校に行けば、先生や友達がいました。会社員時代には会社に行けば、上司を含めた同僚がいました。フリーランスにはこれが望めません。人間関係に嫌気が指してフリーランサーになった人でも、時には孤独を味わい、つらいと思うことがあるでしょう。

人的ネットワークが欲しいと感じた時には、クライアントやフリーランス仲間を通じて、仲間を作る活動をしてもよいでしょう。SNSを駆使して、メッセージのやり取りから始めるのも効果的です。自分好みで人付き合いを選べることは、フリーランスの特権でもあります。

漠然とした不安になる!

フリーランスという働き方を始めて選択するのですから、何となく不安を感じてしまうのも無理はありません。毎月一程度のお金が安定的に銀行口座に振り込まれていた環境から、山谷ある不安定な収入に変化することも、本当にこのままでいいのか、将来は大丈夫か、心配の種になります。

漠然とした不安に苛まれる時は、目の前の仕事に集中する、短期的に自分にできることに取り組む、といったことを試してみてください。また未来に向けては、当初の計画を見直し、不足があればどのように課題を解消するのか、理論的にプランを組み立ててみましょう。

業界の仕組みがわからない!

自分がかかわるビジネス領域の構造、仕組みがよくわからない、というフリーランサーもいます。同じ会社の先輩に教えてもらうという手段もありません。ただ、今はインターネットという強い味方がいます。自分から動き、SNSなどを通じて、業界全体の勉強を始めましょう。

フリーランス二年目を迎える前にすべき2つのこと

フリーランス1年目を迎え、2年目を迎える前に

最後は、二年目を迎える前に、フリーランスとして実施しておくべきことを2つご紹介します。何とか各山場を越え、税金も納付し、ほっと息をついている頃でしょう。休息を取りつつも、二年目もこの働き方を継続するのだ、という強い意志、心構えが大切です。

自分のスキルを棚卸し見直す

フリーランスは基本的に自分の腕のみで生活を成り立たせます。したがって自らが持つスキルを改めて棚卸し、見直してみることが重要です。市場価値の有無、自分に足りないものは何かを見つめ直すことにより、スキルの取捨選択、向上が期待できるようになります。

課題解決に向け戦略を立てる

一年目は右も左もわからない中、とにかくがむしゃらに仕事をこなしていた人も多いでしょう。フリーランサーとして二年目を迎えるにあたっては、このような状態から脱するため、有効な戦略を立てる必要があります。どのように高みを目指すのか、時間を取って考えてみることをお勧めします。

●今後どのようにして仕事を増やしていくかについては、こちらの記事が参考になります。

フリーランスの仕事の探し方7選!収入をよりUPさせるための探し方も解説

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では、フリーランスという働き方を選択された方々に、持続可能な状態をどのように実現するのか、一年目はどのような点に留意し過ごしていけばよいのか、解説してまいりました。

どのような仕事でも、最初の年はわからないことだらけです。金銭面、精神面で、安定化に向け逸る気持ちはあろうかと思いますが、決して焦る必要はありません。できる限りのことを一歩ずつ進めていきましょう。本内容が、皆様に少しでもお役に立てば幸いです。

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大村昂太朗

大村昂太朗

この記事を監修した人 大村昂太朗 株式会社リアステージ プロシェアリング事業責任者兼プロテンマガジン編集長

2020/4の新卒配属時から一貫して総合人材支援会社、株式会社リアステージに従事。 1年目から新卒周りで事業の立ち上げと責任者を担い、2年目にインターン事業を立ち上げ。3年目のタイミングで新卒から副業領域にキャリアチェンジして、プロシェアリング事業の立ち上げ、責任者を務める。