by大村昂太朗
【企業インタビュー】「副業社員は当事者意識を持ってくれるのが一番のポイント」株式会社Schoo様
- 新部門の立上げに際して、具体的なKPI設計や施策立案など短期間で足りない知見・スキルを埋められた
- 人事施策の年間予算組みと使い方のポートフォリオを全部設計してもらい、そのまま予算計画に盛り込めた
- 事業スピードが急激に上がった
- 仕事プロセスを目の当たりにすることで社員育成の機会を得られた
「生放送での授業配信」というインターネットならではの生放送コミュニティサービスを行う株式会社Schoo(スクー)。
様々なオンライン学習サービスの中で圧倒的な存在感を誇る同社は、「世の中から卒業をなくす」というミッションを掲げ、導入する教育機関や法人も続々と増えるなど、非常に知名度の高いベンチャー企業です。
9期目を迎えた2019年10月現在、常勤・非常勤のスタッフを合わせて約65名。ここに、「プロの助っ人」からカスタマーサクセスと人事・カスタマーサポート・マーケティング兼務の副業社員が2名、プロの助っ人業務委託人材として参画しています。
今回は取締役COOの古瀬康介さん、VP of Salesの野島さんに、「プロの助っ人」の実際の使用感や活用法、お悩みなどをお伺いしました。
目次
副業社員の導入は「採用の観点でも育成の観点でも良い」
「プロの助っ人」導入の経緯を教えてください。
野島さん:採用活動を行っている中で、どうしても採用までのリードタイムがかかったり、専門職の方にジョインしていただけるかというとなかなか難しいという課題があったりする中で、副業というかたちでジョインしていただくスキームはハマるのではないかと考えたのが始まりです。リードタイムなしでプロスキルを持った方に入っていただいて、ポテンシャルで採用した社員のスキルギャップを埋められたほうが、採用の観点でも育成の観点でも良いと考えました。
古瀬さん:事業の運営を止めることはできないので、必要なタイミングでノウハウがあるプロにポジションを埋めていただいた方が事業成長できるという想定がありました。どんどん事業を進められる形にした方が良いのではないかと思って、副業人材サービスに何社か問い合わせたのがきっかけです。
「今すぐ」という課題を解決するために、副業社員を使うのが良いと考えられたのですね。
古瀬さん:そうですね。「プロの助っ人」からカスタマーサクセスのお仕事でジョインしていただいたHさんが、副業で入っていただいた最初の事例なのですが、そもそもかなり難易度の高いお仕事ですし、社内にカスタマーサクセスの経験を持っている人がいないので、知識や経験レベルの高い人に入っていただいて、整理して肉付けするとか、そのプロセスを知って社員ができるようにする方がいいんじゃないかと考えて進めました。「業務が進む」という観点と、「社内の育成」という観点の2つですね。
「プロの助っ人」の第一印象はどうでしたか?
野島さん:働き方が多様化してきている時代なので、「こういうサービスも成立しますよね」と思っていました。人材ビジネスは色々ありますが、プロスキルを持った人だけを集めて副業的に紹介するサービスはそんなに多くありません。エンジニア特化などはありますが、「プロの助っ人」は広くやられていて、シンプルに面白いサービスだなと思っていました。
古瀬さん:個人としては、プロが副業していろんな会社さんに入っていけるスキームが面白いなと思っていました。個人の成長にとっても、自分が持っている専門スキルを抽象化して多方面に適用してみようとしたときに、自分のスキルがより見えやすくなったりレベルアップにつながったりするので。
受け入れる側の視点では、おそらく高くなることが多くなるだろう報酬の分、スキルギャップが高い方に入っていただいて満足できるアウトプットを出していただけるかは、きっとマッチングの要素が関わってくるだろうなと思いましたね。
当事者意識を持ってくれるのが一番のポイント
1人目はカスタマーサクセスのプロであるHさんを副業社員として導入していただきましたが、実際に稼働してみて、率直なご感想はいかがですか?
野島さん:何かを立ち上げるとか、プランニングするとかという時に、知見を持っていて一緒に考えて一緒に作ってくれるのが一番の価値だと思っています。弊社にはカスタマーサクセスのプロが1人もいなかったので、「具体的にどういうKPIを置いてどういう順序でどういう施策を立てていくのか」といったことを一緒にアイデアを出して整理していただいて、プロの知見をドッキングしてもらったうえでミーティングのたびに「前回の話を受けてこういうプランニングをしてみました」とやってくれているので、満足度が物凄く高いです。
求めていたまさにその通りのことをやっていただいているので、本当に助かっています。Hさんがいなかったら多分、この半年なにも進まなかったですね。
古瀬さん:Hさんはアウトプットもプロですが、プロセスもプロです。私たちへのレビューの入れ方や会議の進め方も含めて結構仕切ってくれるんです。「今日はこれを決めましょう」とか、前回の振り返りの中で「こういうところをまとめてみました」とかを毎週やっていただけるので、毎週ちゃんと前に進んでいる感じがするんですよね。
いま現場のメンバーに対しては、プロセスを含めて吸収することを意識して会議に臨んでもらったりしています。アウトプットしてもらうだけじゃなくプロセスも見て学べるのは、非常に良いところだと思いますね。
現場の社員の方などの反応はいかがですか?
野島さん:こちらがけしかけなくても当事者意識を持ってくれているのが一番大きいポイントだと、みんな感じています。言われたことだけやるようにもやろうと思えばできると思いますが、ちゃんと弊社の事情も理解してくれて、このプロジェクト、この施策を本当に良くするにはどうするべきかを本気で考えてくれているというのは、やっぱり周りの人にも伝わります。
メンバーからすると、そういう意味でなおさら頼れますし、絶対良いアウトプットを出してくれるという信頼にもつながっています。その関係性ができているのは間違いないですね。
自走できる人材かは、重要なポイントですよね。会議のお話がありましたが、通常、副業社員の方とは、どのようにコミュニケーションとられているのでしょうか?
野島さん:Hさんは、副業なので週1のミーティングとそれ以外はSlackでやりとりをしています。外部ゲストで入ってもらって、毎日のようにSlackでやり取りさせていただいています。こちらから聞きたいことも聞きますし、Hさんが考えている途中で「こう考えたんですけどどうですか?」などといただくこともあります。
古瀬さん:人事・カスタマーサポート・マーケティングの3職種で入っていただいているOさんはフリーランスで、週5で来ていただいています。キックオフミーティングに出ていただいたり、飲み会も参加していただいたりしているので、ほぼ正社員ですね。もちろんSlackも使っていますが、ちょっとした相談事もその場で話をしているので、超プロが社員として入ってきたような形で仕事をしていただいています。
Oさんは、本来「人事とカスタマーサポート別々で2~3日できる良い方がいれば」とご要望をいただいていた件で、人事としてご紹介させていただいた方でしたが、Oさんが人事とカスタマーサポート両方できるという事で週5常勤になり、契約後さらにマーケティングもできるということで、付加価値として領域を広げさせていただいたという経緯でした。
古瀬さん:一番良い形じゃないかと思っています。Oさんもベースのスタンスが素晴らしいので、考えたことをすぐアウトプットしてくれたり、数週間いて会社全体を見渡して「スクーってこういう会社に見えます、こういうところをやった方が良いんじゃないかなと思います」といったことをまとめてくれたりしています。非常に素晴らしいです。
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魅力は会社とのマッチ度の高さ
幸いうまく御社とプロ人材の方がうまくマッチングできて運用していただいていますが、採用するにあたって気を付けていることはありますか?
古瀬さん:スキルを発揮していただくだけではなく、社員に近い形で入っていただいたり社員の育成も目的として兼ねたいと思っていたりしたので、会社の風土とのマッチ度は大事に見ていました。
副業人材は一般的な業務委託と違って人となりをわかったうえで入っていただけるので、マッチ度が高いのが魅力だと思っています。ほぼ面接のように人を見させていただくプロセスの中で、その人の仕事の仕方やこれまでの経歴も聞けますし、職務経歴書に書いてある以上のレベル感も聞かせていただけたので、非常にわかりやすかったと思いますね。
野島さん:ポイントは柔軟性だと思っています。知見やスキルを持っている方は2種類に分かれます。それを押し通す人と、それはそれで持ちながら、状況に合わせてアジャストしてくれる人です。契約しているHさんやOさんはまさに後者のタイプで、すごく良いと思いました。
副業社員を導入されてから、具体的にどのような成果がありましたか?
野島さん:カスタマーサクセスの方は、この半年データ分析からプランニングまでやっていただいて、結構きれいな資料にまとめ終わっている状態です。今月からカスタマーサクセスの正社員がジョインして実際に運用を始めるフェーズに入ったところなので、具体的な成果はまだこれからですね。
古瀬さん:人事のOさんの場合は、いろいろ人事施策をやっていただいていますが、見えやすい成果としては2つあります。1つは、この1年間の採用の予算組みや、その使い方のポートフォリオを全部設計してもらってそのまま今期の予算計画に盛り込んでいることですね。
2つ目は、組織の施策についてご提案いただいたことがちょうど私が課題感を持ってやりたいと思っていたこととシンクロしていて、その結果自分の中の決意も固まり、「これからこの会社で1年間やっていくキーワードはこれだ」と決め、進行することができました。
週5で入っていただいてほぼ社員として居て、客観的に組織を見渡してみたときに感じたことと、私が感じたことがほぼ一緒だったんです。
後押しにもなったということですね。
古瀬さん:後押しになりましたね。やっぱりそうかと。他社も見たうえで、今この組織のこのフェーズにおいてはこっちをやったほうがいいと思う、というような意見をいただけたので、非常にありがたかったですね。
手もかからず、やって欲しいことをやってくれて、しかも学ばせてくれる
逆にマイナスな面や、悩まれたようなことはありませんでしたか?
古瀬さん:悩んだことは、1つあるとしたら、馴染んでいただいてしかも成果が出すぎているので、辞め時がわからないということですね(笑)プロ人材でバリューが乗っかっているので、費用は安くはないのですが、それを続けざるを得ない状況なのは、嬉しくもあり悩ましくもあります。
当初思っていた範囲が終わっても次が出てくるんですよね。まだまだ付加価値を考えて出していただく部分がなくならないので、Hさんがいらっしゃるから、Oさんがいらっしゃるからこれもできる、あれもできる、となっていくので、財務を見ているとちょっと悩ましいですね。
成果があるから辞められない……最高のご感想をありがとうございます。
古瀬さん:この副業をきっかけとして、いずれ社員で入っていただけたら本当に理想的だなと思っています。関わり方は既にほぼ社員ですし、会社の雰囲気もわかっていただいていますよね。
副業からの転職(インターン副業)は、相思相愛を確認してリスクを極力小さくして転職できるので、プロの助っ人としてもおすすめしています。プロ人材を導入していただいて、一番良かったと思われることは何でしょうか?
古瀬さん:一言で言うと「風」だと思っています。1つは、今までやっていた事業のスピードに対して、その人が入っていただけるだけで、急激に速くなるという事業上の「風」。もう1つは、仕事の成果を出すプロセスもプロなので、その仕事のプロセスを目の当たりにすることで社員たちがいい影響をもらえるという、社員の成長と行動に対する「風」です。
野島さん:冒頭でお話ししたとおり、短期間で足りない知見・スキルを埋めたいという要望に対して出していただくというのは、当然やっていただいています。個人的には、一緒にやれるとこちらが学べるというのが一番大きなポイントだと思っています。ベンチャーはメンバーが若いので、プロから見て学べるというのは大きい価値です。手もかからず、やって欲しいことをやってくれて、しかも学ばせてくれて。コストがかかってもしょうがないなと思う瞬間です。
古瀬さん:大きいですね。やはりスタートアップは教えられる人が大量にいるわけではないですし、教えられる人も基本的にプレイングもしないといけない状況なので、専門スキルを発揮してアウトプットしてくれつつ、育成の機会を提供していただけるのは、ものすごく大きなところだと思います。
社内で欠けている専門スキルは沢山あると思うので、そういうところをプロの人たちに埋めていただけるかたちがとれていて、それでさらに育成もできたら最高かなと思います。
最後に、「プロの助っ人」に今後期待されていることはありますか?
古瀬さん:私たちはいろんな働き方を支援するような会社でいたいなと思っているので、こういうマーケットをもっと大きくして、いろんな働き方があるんだということを広めてもらいたいなと思います。職務経歴書に本業と副業の欄があって、副業の欄がブランクだったら「あれ、あなた副業1回もしたことないの?」「アンテナそんなに高くできてなかったの?」となるような、そういう副業するのが当たり前のような世の中がつくれたら、もっと面白いのになと思っています。
野島さん:副業もですが、受け入れ先の企業が少ないといけないので、そのマーケットを広げてもらえると、働き方の選択肢が増やせると思います。ずっとフリーランスである必要もないし、社員・副業・フリーランスを繰り返してもいい。そういう環境が1レーンつくれると、すごく良い社会になるなと思っているので、それが当たり前にしていただけると良いなと思います。
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