by大村昂太朗
ダイレクトマーケティングの成功事例4選と手法の種類を解説
現代では、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSが普及し、テレビや新聞離れが進んでいます。そんな現代ならではの効果的なマーケティング施策を行える、ダイレクトマーケティングをご存知でしょうか。
本記事では、「ダイレクトマーケティングという言葉は聞いたことはあるけど、具体的な内容は知らない」こんな方向けに、ダイレクトマーケティングの成功事例や具体的な手法を徹底解説します。
さらに、ダイレクトマーケティングのプロ人材を探したい方は「プロの副業」での発注がおすすめです。
目次
ダイレクトマーケティングとは?
そもそもダイレクトマーケティングとは、「企業が顧客に対し、直接的にコミュニケーションを図ること」を指します。
従来のマスマーケティングでは、新聞や雑誌・テレビCMといった媒体を通じて顧客に対し、一方的なマーケティングを行ってきました。
しかし、ダイレクトマーケティングでは、顧客の反応やレスポンスに応じた適切なマーケティングを行え、一方的な従来のマーケティングよりも高い費用対効果を期待できます。
このダイレクトマーケティングを行うことで、従来のマスマーケティングにはない顧客の信頼を獲得できるのです。
現代で主流なダイレクトマーケティング戦略は、SNSを使ったものが挙げられるでしょう。現代ではSNSの普及により、企業と顧客との距離感が以前よりも近くなりました。
一昔前までのダイレクトマーケティング施策は、ダイレクトメッセージを使用したリアルでの手法が一般的でしたが、時代の変化と共にダイレクトマーケティング施策の手法も変わってきているのです。
ダイレクトマーケティングの成功事例4選
ここでは、ダイレクトマーケティングの具体的な成功事例を紹介します。
近年では、業種業界問わず様々な企業がダイレクトマーケティングで業績を伸ばしており、これからも主要なマーケティング施策として拡大していくでしょう。
ここでは次の4つの企業のダイレクトマーケティングの成功事例を見ていきましょう。
- 通販:Amazon
- 化粧品業界:ファンケル
- 健康食品業界:DHC
- EC:アスクル
①通販:Amazon
ダイレクトマーケティングの成功事例として欠かせないのが、通販業界大手の「Amazon」です。
現在、日本人の2人に1人が使用しているAmazonですが、自社のビッグデータを用いたダイレクトマーケティングで業績を伸ばしています。
具体的な施策は以下の通りです。
- 定期的なメールでのオファー
- 会員限定のセールやイベント
- 関連商品や購入履歴からのオファー
Amazonを利用したことがある方なら、このようなオファーを一度は受けたことがあるのではないでしょうか。
Amazonでは、顧客一人ひとりに合ったおすすめ商品をビッグデータから導き出しています。そして、それぞれの購入履歴や閲覧履歴から、最適なダイレクトマーケティング施策を行っています。
②化粧品業界:ファンケル
化粧品業界のファンケルも、ダイレクトマーケティングで業績を伸ばしている企業です。
テレビCMや折り込みチラシなどで「初回お試し無料」の広告を見たことがある方もいるのではないでしょうか。化粧品業界では無料サンプルを提供することで、初回使用へのハードルを下げ、使用後に定期購入へ繋げる施策が一般的です。
それ以外にも、顧客に応じた「メール・DM」を送るダイレクトマーケティング施策も実施されています。
③健康食品業界:DHC
DHCは、サプリメントなどの販売で有名な企業です。
DHCのダイレクトマーケティング施策は、先ほど紹介したファンケルと類似しています。つまり、「無料サンプル」を提供し、その後の定期購入に繋げるものです。
また、サプリメントの購入金額に応じて、「おまけ」のような形で別のサプリサンプルの提供も行っています。
具体的なダイレクトマーケティング手法は、以下のとおりです。
- 無料サンプルの提供
- 会員限定セール
- サプリメントの定期購入
- 購入金額に応じたサンプルの提供
- お試し価格での販売
④EC:アスクル
最後に紹介するのは、ECサイトを運営しているアスクルの事例です。
アスクルは日用品・食品などを販売している「LOHACO」というECサイトを運営しています。LOHACOでは「Happy On Time」というサービスを実施しており、これは従来の宅配便の時間指定を更に細かく設定できるものです。
具体的には、6時から24時までの間なら1時間間隔で配達時間を選べるほか、スマートフォンにて到着時間を通知してくれる配達サービスです。そのため、「従来の時間指定では、間隔が広すぎて何時に来るのか分からない」という問題を解決する施策でした。
Happy On Timeが生まれた背景には顧客へのダイレクトマーティングが関係しており、顧客一人ひとりのニーズを分析することで、このような新しいサービスを作り出せたと言えます。
ダイレクトマーケティングの4つの手法
ダイレクトマーケティングの手法としては、以下の4つが挙げられます。
- SNS
- メルマガ
- ダイレクトメール
- 電話・ファックス
それぞれに違った特徴やメリットがあるので、ダイレクトマーケテイングを実施する際は、自社のサービスとマッチするものを検討してください。
①SNS
先ほど挙げた4つの手法の中で、近年効率的にマーケティングを行えるようになったのが、SNSを活用したダイレクトマーケティング施策です。
SNSのメイン層である若者をターゲットにする場合、効果的なマーケティング方法だと言えます。
【実施の流れ】
- SNSアカウントを作成する
- SNSで発信活動を行う
- SNSでフォロワーを増やす
SNSでダイレクトマーケティングを実施する際は「フォロワーの獲得が鍵」になります。フォロワーの数に応じて発信の威力や信憑性は増すので、SNSでダイレクトマーケティングを行う際は、とにかくフォロワーを獲得してください。
また、SNSの特徴は他のメディアにはない「拡散力」です。拡散される発信をした方がフォロワーの伸びるペースも早いので、拡散される発信を意識しましょう。
②メルマガ
メルマガはアドレスを登録している方に対して、新商品の紹介やキャンペーン情報を配信できるダイレクトマーケティングの手法です。
アドレスを登録している顧客のみにアプローチする手法なので、新規開拓ではなく既存顧客への発信が重視されます。
【実施の流れ】
- 見込み客や顧客のニーズを分析する
- webサイトやチラシなどにメルマガ登録用のフォームやQRコードを作成する
- メルマガを作成し、配信する
メルマガでダイレクトマーケティングを行う際は、「顧客にどのようにして読んでもらえるか」が重要です。メルマガの開封率は23%程度しかないと言われており、5人に配信しても1人しか読んでいない計算になります。
したがって、メルマガを読んでもらうことがダイレクトマーケティング施策の成功に繋がるので、次の配信が楽しみになるような良質なコンテンツ作成が欠かせません。
③ダイレクトメール
ダイレクトメールによる手法は、高齢者や主婦など、郵便物を見る機会の多い方をターゲットにするダイレクトマーケティングです。
先ほどまでと異なり、用紙・印刷・郵便などにコストが発生します。
【実施の流れ】
- 見込み顧客やニーズを調査する
- ダイレクトメールを作成する
- 送付する
ダイレクトメールも先ほどのメルマガ同様、「いかに読んでもらえるか」が重要です。ダイレクトメールを読まずに捨てられてしまうのは避けたいので、見た瞬間に中身を確認したくなるデザインやキャッチコピーを重視してください。
ターゲットのニーズにマッチしたコンテンツを作成し、目を引くようなフォントやデザインが必要です。
お年寄りや主婦層をターゲットにしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
④電話・ファックス
電話やファックスでのダイレクトマーケティングは、保険や教材の営業で用いられる手法です。
テレアポとも呼ばれる手法で、迷惑営業と思われないような対応が求められます。
【実施の流れ】
- 顧客データから電話番号を調べる
- 電話を取ってくれやすい時間帯などの対策をする
- 一度断られた相手にもアプローチする
電話でのダイレクトマーケティングでは、相手に電話を取ってもらうことが成果に繋がります。ですので、不在や留守電を避けるために、顧客が確実に電話を取れる時間帯を分析することが大切です。
また、一度断られてしまった相手でも、後日再び提案すると成約に繋がる場合もあります。しかし、あまりにもしつこく電話をしていると、「迷惑営業」と捉えられることもあるので注意してください。
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まとめ
今回は、ダイレクトマーケティングの成功事例や手法を解説しました。
おさらいしておくと、本記事の要点は以下の通りです。
- ダイレクトマーケティングは、顧客に直接アプローチをするマーケティング方法
- 業種問わず様々な企業がダイレクトマーケティングで成果を上げている
- IT化が進む現代社会において、ダイレクトマーケティングは必要不可欠
- SNSを活用したダイレクトマーケティングが主流になってきている
スマホやインターネットの普及により、SNSを活用したダイレクトマーケティングはますます加速していくでしょう。
自社の業績をさらに伸ばしたい方は、ぜひダイレクトマーケティングを検討してみてはいかがでしょうか。
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