by大村昂太朗
テレワークを実践して実感!副業に有効な3つの理由【体験レポート】
テレワーク・デイズという取組みを知っていますか?
これは、総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、内閣官房、内閣府が、東京都および関係団体と連携して2017年から実施している働き方改革の国民運動です。
テレワーク・デイズ公式サイトより
2018年(7月23日~27日の5日間実施)には1,682団体、延べ30万人以上が参加していて、2019年は東京オリンピック前の本番テストとして7月22日(月)~9月6日(金)の約1ヶ月間を「テレワーク・デイズ」実施期間と設定して実施されました。
運用の仕方は各社によって多少異なりますが、テレワークは副業の促進にも非常に有効だと言われています。それは何故なのでしょうか?
新しい働き方「副業/副業社員」をご提案する「プロの副業(株式会社ホールハート運営)」でも、新しい働き方を自ら実践するべく、マーケティングチームが8月6日(月)~8日(水)の3日間にわたって参加しました。
実際に体験して実感した「なぜテレワークが副業に有効なのか」をあわせて、詳細をレポートします。
※そもそもテレワークとは?
「情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと」と定義されています(日本テレワーク協会)。
在宅やモバイル、サテライトオフィスで働くことを指し、昨今では「リモートワーク」とほぼ同じ意味で使われています(もともとは違う意味です)。
<テレワークに関連する記事>
テレワークとは?コロナウイルス対策をきっかけに本格化する働き方改革プロジェクト
目次
テレワーク実施日時・場所・内容・方法
写真:自宅のリビングでテレワークに取り組む社員(社員の家族が撮影。フライパンで作ったポップコーンがなんとも自宅っぽい)
日時 | 2019年8月6日(月)~8日(水)9:30~18:30(通常の就業時間) |
---|---|
場所 | 東京23区内の各社員の自宅 |
参加メンバー | マーケティングチームの2名(上司と部下の関係) |
実施内容 | 通常の業務を自宅で同じように行う |
事前の準備 | 前日までにテレワーク中の業務内容を確認 |
※連絡やデータのやり取り、WEB会議などは、オフィス出勤時の通常業務と同じようにSlack、Chatwork、Zoom等を使用
テレワークで何が変わったのか?
時間の使い方
テレワークをすることで、実際に何が変わるのか?1日のスケジュールを比較しました。
下の図は、テレワークを行った社員の「通常の平日(平均)」と「テレワーク中の実際のスケジュール」を比較した図です。
目に見える明らかな変化としては、
- 通勤時間がなくなった
- 残業時間がなくなった
- 副業にあてられる時間が大幅に増えた
- 食事など家族との時間にあてられる時間が増えた
ことが挙げられます。
通勤時間がなくなる
まず、これが時間の使い方に多きな変化をもたらす1番大きな変化です。
通常は東京渋谷区の弊社~23区内の社員自宅まで、往復で約2時間(1週間で10時間)が発生していますが、テレワークにすることによりこの2時間がまるまる浮くようになりました。
また、通勤電車のストレスがなくなったことも、目には見えませんが大きな影響があることですよね。
これはオフィス勤務の会社員からフリーランスになった方がよく言うことですが、「通勤電車に乗らなくていいんだ…」という解放感は癖になります。
残業時間がなくなる(削減できる)
残業時間の有無は、テレワークは関係ないのではないかと思う方もいるかもしれませんが、大いに関係があります。
まず、テレワークでは誰かに話しかけられたり電話が来たりして中断する時間がほぼありません。
全ての仕事上のやり取りをSlackかChatworkで行うので、費用な業務のみに集中することができます。
また、身体の感覚でしかありませんが、通勤で体力を消耗していない分、より業務に能力を発揮できたという事も考えられます。
副業にあてられる時間の大幅増加
参加した社員がテレワークをして最も良かったとしているのが、「副業にあてられる時間が大幅に増加したこと」です。こちらは実際の声をそのままご紹介します。
普段は仕事が終わって帰ってきた時にはもうクタクタですが、テレワーク中は通勤がないので1日平均3時間半を副業にあてることができました。
ちょうどいただいてた写真のレタッチ案件(報酬5万円)をクリアして、さらに個人で運営しているブログサイトに手を入れる時間もできましたし、3日間で約10時間確保できたのは、本当に有り難かったですね。
もし毎日テレワークになったら週に15時間ぐらい副業にあてられるので、まとまった時間が必要な案件などにも挑戦しやすくなると思います。
(30代男性・正社員、テレワーク・デイズ実施後のアンケートより抜粋)
食事など家族との時間にあてられる時間が増えた
テレワークをすることで可処分時間が増えましたが、「意識して家族に当てる時間」は、ほとんど増えませんでした。
なぜなら、他の家族の働き方などにもよりますが、1日家にいることで、それだけで家族とコミュニケーションを取る時間が大きく増えるためです。
普段は仕事で帰りも遅くなるので、家族とのコミュニケーションを優先して夜は副業をやらないようにしている面もありました。
本業でも副業でも、家族の理解あってこそですからね。でもリモートワーク中は、一日家にいたので夜副業をやっても、家族がニコニコしていました。これは思わぬ収穫でしたね。
(30代男性・正社員、テレワーク・デイズ実施後のアンケートより抜粋)
特に変わらなかったこと
通常テレワークをする場合、準備の段階で必ず「業務の棚卸し」をする必要があるといわれています(※いきづまって業務が進まなくなったり、時間内なのにやることがなくなってしまったりするのを防ぐため)。
業務の棚卸しをすることによって、全体として業務の効率化やお互いの業務への理解度が上がることが、企業としてテレワークを実施する、大きな意義となっています。
しかし今回の場合は、常日頃からお互いの業務を把握している少人数チームで参加したため、対面と非対面の変化による大きな変化は得られませんでした。
常時見直しが図られているベンチャー企業では、こうした効果は実感しづらい面もあるかもしれません。
逆に、歴史ある企業では長年の積み重ねで非効率だったり、場合によっては不要だったりする業務が知らず知らずのうちに堆積してしまっている可能性があります。
テレワークの効果は大企業の方が感じやすいといわれているのはこうした面からです。
テレワークによる弊害・注意点は?
弊社ホールハートでのテレワークデイズ実施中の3日間では、テレワークによる弊害は何も発生しませんでした。
ただし、長期間にわたっておこなったり、いわゆる「フルリモート」の体制にしたりする場合は、オンラインコミュニケーションの対策が必要になります。
また短期間でも、スムーズに連絡できる体制やビジネスレベルのセキュリティは当然必要です。これは整えておかないと思わぬトラブルを招きますので、注意が必要です。
使えるツールはSkypeやHangoutなど手軽なものからインフラ投資が必要なビデオ会議システムまで色々なものがあります。
コミュニケーション不足による弊害・トラブルがもっとも考えられることなので、「テキストじゃ伝わらない」「電話じゃ伝わらない」ことを、直接会わなくても解決できるようにする対策は必要です。
副業を行いたい方がテレワークの弊害を感じる場合は、改善が必要
テレワークによるコミュニケーションの弊害が発生して、その原因が社員側にある場合、その方は副業をするなら、早めの改善をおすすめします。
会社に常駐するのではなくリモートワークが中心になることが多い副業において、コミュニケーション不全を引き起こしてしまうことは、クライアントとのトラブルになってしまう不安につながります。
もしも「安心して仕事を任せられない人」と評価されてしまうと、2度とそのクライアントからはお仕事を引き受けることができなくなることも。
この点に関してはストイックなほど見直して損はありませんので、日常レベルならデジタルで十分なコミュニケーションがとれるように工夫するのがオススメです。
テレワークが副業に有効な3つの理由
ここまで見てきたことをあわせて、テレワークが副業に有効と言える理由を最後にまとめます。
テレワークのコミュニケーションは副業のコミュニケーションプロセスとほぼ同じ
見かたを変えれば、正社員として所属している企業でのテレワークは、副業におけるクライアントとのコミュニケーションの近しい予行演習になります。
その理由は、目標とする成果物・アウトプットの確認作業、その後のデジタルツールを使ってのコミュニケーションは、頻度や重要さ度合いの違いはあっても、副業で必要とされることとほぼ同じプロセスだからです。
また、本業でチームを率いているなど「上司」の立場にあたる方にとっては、チームメンバーとテレワークをどのように成功させたかの経験は、副業社員を受け入れる際に良い経験として活きるでしょう。
可処分時間が増える
そもそも副業は本業ありきのことなので、本業をこなしてなお副業にあてられる時間がある(もしくは時間を生み出せるほどのスキル・ポジション)ということが大前提になります。
今の自分のスキルや得られる経験、報酬ばかりが気になってしまいがちですが、「毎日夜遅くまで残業で、クタクタです…」という人にはできないものなのです。
東京の通勤時間の平均は片道45~60分と言われていますのでこれをもとに計算すると、通勤にかけている時間は週に450~600分(7時間半~10時間)という事になり、1か月で30~40時間にもなります。
これをすべて副業(=スキルを磨いたり収入を伸ばしたりする時間)に当てるとしたらどうでしょうか。
もちろん、可処分時間をすべて当てる必要はありませんが、通勤時間の有無だけで副業に掛ける時間は生み出せるようになるのです。
効率的に仕事を行うという意識改革
テレワークを行う前に必ず行うべき業務の棚卸しは、無駄を省き、業務を効率的に行うことにつながります。
また、多くの企業であるであろう「残業」も、テレワークの体制下では減ることになります。
せっかく通勤時間もなくなっていますから、自宅で残業をするといった羽目に陥らないよう、より効率を意識して仕事に取り組む意識になるというわけです。
副業を単純な余暇の切り売りではなく、自分のスキルアップ・キャリアアップ、収入アップにつなげていくためには、より効率的に業務に取り組み、時間を生み出している感覚がとても大事です。
まとめ:テレワークを有効活用して副業につなげよう
働き方改革の影響もあり減っていってはいるものの、残業が常態化していたり、ベンチャー企業など絶え間のない挑戦が(必然的に残業時間も)必要、という企業も多いはず。
そこで有効になるのが、テレワークです。テレワークは、副業だけではなく家族の時間、特に育児や介護に当てられる時間も生み出すことができます。
もちろん状況的に難しいこともありますし、在宅ワーク制度自体の導入に踏み切れない企業も多いことでしょう。
しかし社会はアフターコロナに向けて確実に変わってきていますし、個人の時代はますます加速していきます。より豊かな人生を送っていくために、制度を有効活用していきましょう。
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