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副業情報

by大村昂太朗 大村昂太朗

【前編】人生100年時代を生きがいを感じながら生きるために

【前編】人生100年時代を生きがいを感じながら生きるために

ロンドンビジネススクールの教授であり組織論の世界的権威であるリンダ・グラットン氏が執筆した書籍の邦訳版である「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」が2016年10月に東洋経済新報社から出版され、ベストセラーとなりました。

この頃から「人生100年時代」という言葉が急速に日本社会に広がっていきました。

「100歳まで生きる可能性が高まっている」という考えは、日本社会において、長生きできるという喜びの気持ちよりも「そんなにも長い間、健康で人間的な暮らしを維持し続けていけるのだろうか」という不安の気持ちをより強く呼び起こさせました。

どうすれば人生100年時代を生きがいを感じながら生ききることができるのか?」という問いに向き合っていくことは、令和時代に突入した日本社会における最大の課題といってもよいでしょう。

この記事では、人生100年時代を生きがいに満ちたものにしていくためのヒントをまとめていきたいと思います。

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人生100年時代とはどんな時代か

人生100年時代とはどんな時代か

幻となった「順風満帆なライフコース」

ひと昔前の日本経済は順風満帆で、学校で勉強して会社に就職して定年まで勤めあげれば退職金と年金で一生安泰、悠々自適の老後ライフを満喫できるということを、誰もが信じられる時代でした。

そのようなライフコースの実現を目指して道から外れないことを第一に、着実に人生の歩みを進めていくことがスタンダードな生き方であるとされてきました。

しかし現代においては、そうしたライフコースは幻想となり、誰しもが「そんなに簡単にはいかない」と思うような時代となっています。

現代の財政難に伴う先行き不安

健康寿命が延び高齢者人口が増加する一方で若年人口は減少の一途をたどり、日本の社会保険制度全般が財政的に厳しい状況に陥っています。

公的な社会保険だけでは安心できない時代になりました。雇用の安定性も揺らいでいます。

会社自体、統廃合が行われることが稀ではなくなってきています。

事業再編も目まぐるしく行われるようになり、昨日あった仕事が今日もあるとは言い切れないような時代となりました。

そのうえ、たとえ会社に雇用されていたとしても収入が安定的に右肩上がりで伸びていくとも限りません。

それどころか、年齢を重ねるにつれて役立たずとされて給与が減らされていくのではないか、という恐怖感が蔓延しつつあります。

これでは、長くなった老後を満足いくかたちで生ききるために、必要なお金を蓄えられるかどうかわかりません。

このままでは、人生100年時代は誰しもが健康に長生きできて人生を謳歌できる幸せな時代ではなく、常に先行き不安に囚われて生きていかなければならない辛い時代となってしまうでしょう。

では、どうすればそんな人生100年時代を生きがいに満ちたものにしていくことができるのでしょうか?

ライフワークバランスを重視しつつ稼ぐ

不安の時代を乗り越えるためには、とにかく稼ぐ力を高めて、経済的不安を解消していく必要があります。

しかし、ただひたすらに働き続けお金を貯め続けるだけの人生では、生きがいに満ちた幸せな人生であるとは言えないでしょう。

  • 働いて稼がないと、将来の不安を解消できない
  • でも、働いて稼ぐばかりでは人生の生きがいを感じられないまま終わってしまうかもしれない

このように相反するふたつの考えに引き裂かれながら生きていくのは大変です。

このトレードオフを超越していくことが、人生100年時代を生きがいに満ちたものにしていくための必要条件であると言えるでしょう。

生きがいとは何か

生きがいとは何か

大切なものに向き合う時間=生きがい

そもそも生きがいとは何でしょうか。

まず毎朝健康に目覚め、家族とともに穏やかに寝食を共にすることができればそれだけで十分に幸せであり、十分に生きがいが感じられる人生であるという考え方が最もシンプルなものであると言えるでしょう。

現代では、おひとりさまも増加しています。

ひとりで生きていくのであれ、自分の好きな場所で生活し、好きなものを食べ、好きなことにお金と時間を注いで生きていくことが可能あれば、十分に幸せで生きがいが感じられる人生であるといえるでしょう。

人生の基礎は生活にあります。

自分自身が大切にしているものや好きなことにじっくりと向き合う時間を過ごすことこそが、生きがいの中心的要素であるといえます。

そのようにシンプルに考えれば、「健康に生活を営んでいくための必要最小限の収入を安定的に得ていくことさえ実現できるのならば、生きがいを感じられる人生を生きていくことが十分に可能である」と言えるわけです。

「どう働くか」を徹底的に考え抜く

問題は、健康に生活を営んでいくための必要最小限の収入を安定的に得ていくことすら、実はそう簡単なことではないということでしょう。

世の中には、次のような悩みを抱えていない人の方が少ないはずです。

  • 仕事に追われる毎日で、プライベートに注ぐための時間や体力が残っていない
  • 仕事が非常にハードで、このままでは健康や精神を損なってしまうように感じている
  • 収入のためとはいえ、やりがいが感じられない仕事に人生の時間の大部分を注いでしまっていることについて、どうしても疑問がぬぐえない

さらに、稼げば稼ぐほど次のような悩みも増えていくことでしょう。

  • 心身のケアやストレス解消
  • 忙しい日々をなんとか回していくために必要な「利便性を提供してくれるサービス」
  • ステータスに見合ったブランドなどへの出費

そして、「結局経済的に楽になっていない」ように感じる方は多いのではないでしょうか。

やはり、生きがいに満ちた人生を送っていくためには、「どう働くか」ということを徹底的に考え抜いていくことが必要であるようです。

仕事と生きがい

仕事と生きがい

仕事を巡る、苦行や我慢して苦労するべき、といったイメージは根強いものです。

しかし、「働くこと=苦行」というイメージに縛られている限り、生きがいに満ちた人生を送ることは出来ません

そもそもこのような考え方は、社会的にも決して健全なものとは言えないでしょう。

「仕事」は、何かに「仕える事」と書き、「働く」は「人のために動く」と書きます。

そこには、奉仕の精神の美しさだけではない、自己犠牲や奴隷的状況の匂いも漂っています。

仕事とは本来、世の中のためになるものや人に喜んで頂けるものを創り出して提供し、その対価としてお金を頂くということです。

したがって、社会の役に立っている、人から感謝されている、ということの喜びや生きがいを感じることができる営みであるといえます。

しかし、そうした側面が行き過ぎると、世のため人のために自分を犠牲にしてしまい生きがいを損なう可能性も孕んでいます。

そのため、「仕事におけるやりがいを追求していくことが生きがいにつながるのだ」という考え方自体に抵抗感を持つ人も多いのでしょう。

「仕事は仕事、人生は人生」と割り切って、仕事を人生から切り離してドライに生きないと大切なプライベートが損なわれてしまう。

そう考える人が世の多数派なのかもしれません。

「ワークライフバランス」という言葉のもとに「ワーク」と「ライフ」をザックリ切り分ける考え方が、現代の主流なのかもしれません。

しかしそれは、問題の本質から目を背けているだけとは言えないでしょうか。

もちろん、仕事の現場で特定の感情表現を強制される感情労働の問題や、「社会的意義がある仕事なのだから喜んで自発的に働きなさい」と無理やり強制されるやりがい搾取のような問題は、きっちりと切り出して解決を進めていくべきです。

そうした問題にはきっちりと立ち向かいつつ、仕事が本来的に持っているはずの「世のため人のため役に立つ」という意味でのことが、人生100年時代を生きがいに満ちたものにしていくために必要なことではないでしょうか。

仕事のやりがいを高めていくために

仕事は、社会的に必要とされていることに応えていくことで使命感や社会貢献意識、そしてプロ意識を充足させ、生きがいへと結びつけていけるものです。

それにもかかわらず仕事にやりがいが感じられない場合には、

  • 自分の仕事が世の中の役に立っていない気がする
  • 世の中の役に立っているにしてもあまりにも仕事がつらすぎるうえ、頑張りの対価としてはあまりにも報酬が少なすぎるように感じる
  • 自分よりどう考えても付加価値を生んでいない人のほうが異常にお金をもらっているように思える

のいずれかが問題として存在していることが考えられます。

世のために役立つ仕事をするのに必要なこと

では、仕事において、自分の仕事が世の中の役に立っていない気がすると感じてしまうのはどうしてでしょうか。

通常、仕事の内容について誰かが客観的にフィードバックしてくれることは稀です。

すべての仕事について誰かが評価してくれたり、ましてや褒めてくれたりするわけではないというのは当然のことだと言えます。

そして、仕事には対価としての報酬が存在しているわけですから、相手のためになる仕事をしたとしても「お金払ってるんだから当たり前じゃないか」で終わってしまうのが通常です。

これは至って普通のことです。そこで、自分自身で自分自身の仕事を客観的に見つめて自己評価をしっかりと行っていくことが大切です。

そして、信頼できる仲間や上司、場合によっては顧客から直接フィードバックをもらうことも大切です。

自分から依頼しなければ、なかなかフィードバックは得られません。それに、顧客に喜んで頂くことで評価や感謝の気持ちを得ていく努力を怠らないことも重要です。

得られる報酬以上に無理して奉仕すべき、ということではありません。生涯学習を続けることが何より重要ですし、実践的なスキルを磨くには副業も効果的な手段となります。

一方、どんなに自分が頑張っても、どうしても世のため人のために役に立てている実感が得られないという時もあるかもしれません。

そうした時には、自分が所属している会社やその会社が属している業界そのものにまで視野を広げてみましょう。

会社の理念や事業そのものが、社会の期待からズレてしまっているのかもしれないからです。

これからの時代においては、企業理念やミッション・ビジョンを基準にして、どの会社で働くかを決めていくことがとても大切になってきます。

しかし、表向き看板に掲げているだけではなく、日々の業務の中で本当にそうした価値観を大切にして事業を営んでいるかどうかは、実際に中で働いてみないと分からないものです。

この観点からも副業は有益であると言えます。

なぜなら試しに中で働いてみて、その会社の価値観がどのようなものであるのかについて見定めていくことができるからです

自己犠牲を防ぐために必要なこと

どれだけ世のため人のため役に立つ仕事ができていたとしても、正当な対価が得られなかったりハラスメントをはじめとする理不尽な扱いを強いられたりしてしまうようでは、本当の意味でのやりがいを感じることは難しいでしょう。

仕事の現場においては、どうしてもお金を支払う側の力が強くなり、「顧客>会社>働く人間」という力関係が生まれがちです。

本来であれば、お金とサービスは等価関係にあって対等であるにも関わらず、です。

対等な関係を形作っていくためには、力関係を変えていかなければなりません。

自分自身の立つ基盤をしっかりと固めて、堂々と向き合っていけるようにならなくてはなりません。

そのためには、

  • 自分の市場価値を常に客観的に確認しておくこと
  • ひとつの場所に過度に依存せず、複数の収入口を確保しておくこと
  • 自分自身の名前をしっかりとブランド化していくこと

が大切です。

そうして自信と余裕を手にするための1つの手段として、例えば副業は大きな武器になります。自分軸でどんどん仕事を広げていきましょう。

「個人の時代」のはじまり

「個人の時代」のはじまり

自分のために生きる

世のため人のため役に立つ仕事をすることでやりがいを感じ人生の充足を図っていくという道は、素晴らしい道です。

しかし、人のため社会のために精一杯働くことも大事ですが、自分のために生きることもまたそれ以上に大切なことであるといえるでしょう。

世のため人のために一生懸命働いて、プライベートでは自分や自分の大切な家族のためにお金と時間を注いでいくということは素晴らしいことです。

趣味やレジャーや娯楽にお金と時間を注ぐことは生きがいそのものであり、そのように熱中できるものを見つけていくことは生きがいの感じられる人生を創っていく第一歩です。

加えて、プライベートの時間だけでなく、仕事の場においても、自分のやりたいことをして、お金を頂くということが実現できたならば、さらに生きがいに満ちた人生を創っていくことができるでしょう。

実際、そのようにしてお金を稼ぎはじめている人が、続々と誕生してきています。

インターネットを通じて誰しもが自由自在に情報発信できる時代になったからこそ、そうした稼ぎ方が可能になってきているのです。

自分がしたいことを精一杯やって、そこで得た体験や知恵を広く共有することで、そこに共感が生まれる。応援したいと思う人からお金が集まる。

そのお金を、今度は自分が共感できる人を応援するために投じていく。そんなスタイルで仕事をする人が、至るところで生まれ始めてきています

やりたいことで稼ぐことの大変さ

ただし、やりたいことをやるというのは、楽しい(たのしい)ことかもしれませんが、決して楽(らく)なことではありません。

「やりたいことをやる」のと「やりたいことで稼いで食べていく」ことの間には深い溝があります。

「やりたいこと」であり、なおかつきちんと人の共感を集められるものでなければ、お金は稼げません。

好きなことを仕事にすることは、決して簡単なことではありません。

しかしはじめは趣味の延長線上のような形で小商いから始めて徐々に大きくしていくことで、好きなことで稼いでいくことができるようになっていくものです。

ボランティアや副業という形からスタートしてみるのも選択肢のひとつでしょう。

まとめ

まとめ

人生100年時代を、生きがいを感じながら生ききるために必要なことは以下の3つに集約されます。

  • 自分の人生を充実したものにしていくための収入を安定して得ていく
  • 収入を得るための仕事についても、「苦行」ではなく「世のため人のためになっている」という感覚が得られ、なおかつ自分自身を犠牲にすることもなく、やりがいが感じられるようなものにしていく
  • 「自分がやりたいこと」にもチャレンジしてみる

どれかひとつの道を選ばなければならないということではありません。

人生100年時代は長いですから、このすべてを組み合わせながら幅広くいろんなことにチャレンジを続けていくことが十分に可能です。

自分なりのペースで新しいことへの挑戦をし続け、人生100年時代を生きがいに満ちたものへとしていきましょう。

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大村昂太朗

大村昂太朗

この記事を監修した人 大村昂太朗 株式会社リアステージ プロシェアリング事業責任者兼プロテンマガジン編集長

2020/4の新卒配属時から一貫して総合人材支援会社、株式会社リアステージに従事。 1年目から新卒周りで事業の立ち上げと責任者を担い、2年目にインターン事業を立ち上げ。3年目のタイミングで新卒から副業領域にキャリアチェンジして、プロシェアリング事業の立ち上げ、責任者を務める。