カテゴリー

プロフクをフォローして最新情報をチェック!

プロフクをフォローして最新情報をチェックしよう!


イベント

by大村昂太朗 大村昂太朗

【イベントレポート】働き方と働きがいの見つけ方~個の時代に必要なスキルとは?(後編)

「働き方」と「働きがい」の見つけ方バナー

副業を使ったこれからの新しい働き方を推奨する「プロの副業」は、2018年5月15日(火)に「「働き方」と「働きがい」の見つけ方~個の時代に求められる必要スキルとは一体どういったものか?~Produced by プロの副業」をテーマにしたトークセミナーを開催いたしました。

個の時代が到来すると言われている中、働き方の意識が少しずつ変わり、政府も企業も個人も試行錯誤しながら改革を進めている真っ只中です。

しかし、本当に働き方を改革するだけで変わるのでしょうか?皆さまは働き方改革にどんなイメージをお持ちでしょうか?もしかしたら、これから大切になるのは「働き方」と「働きがい」を見つけることなのでは?そしてそれらの見つけ方は?

新しい働き方を提唱する『プロの副業(プロフク)』主催、すべての働く人々必見のイベントレポート、参加者のご質問にお答えする後編をお届けします。

前編はこちら!

Yahoo!アカデミア 学長/株式会社ウェイウェイ代表取締役

伊藤羊一(いとう・よういち)氏

東京大学経済学部卒業後、1990年に日本興業銀行に入行。企業金融、事業再生支援などに従事。2003年にプラス株式会社に転じ、流通カンパニーにてロジスティクス再編、グループ事業再編などを担当した後、2011年より執行役員マーケティング本部長、2012年より同ヴァイスプレジデントとして事業全般を統括。2015年にヤフー株式会社に転じ、Yahoo!アカデミアの学長として次世代リーダー育成を行なう。グロービス・オリジナル・MBAプログラム(GDBA)修了。グロービス経営大学院でリーダーシップ科目の教壇に立つ。

&Co.代表取締役/TOKYO WORK DESIGN WEEK オーガナイザー

横石崇(よこいし・たかし)氏

のべ2万人を越える参加者が集まる、新しい働き方の祭典「TOKYO WORK DESIGN WEEK」オーガナイザー。1978年大阪生まれ。多摩美術大学卒。広告代理店、人材紹介会社の役員を経て、2016年に&Co.Ltd設立。ブランド開発や事業コンサルティング、クリエイティブプロデュースをはじめ、人材教育ワークショップやイベントなど、企業の内と外において”場の編集”を手法にさまざまなプロジェクトを手掛ける。編著書に「これからの僕らの働き方」(早川書房)。今夏から東京と鎌倉の二拠点ワークを実践中。

質問:本業と副業を分ける理由は?

伊藤氏:一番時間使ってるのはヤフーですけど、僕にとっては全部本業です。だから一般的にはサブの「副業」という言い方をするのだと思うんですけど、僕は「パラレル」という意味での「複業」なんですよ。そのときによって何に一番時間を使っているのか違うだけで。

横石氏:アンケートによると、この会場で「副業」されてる方は1割くらいです。「副業」よりも「複業」へシフトしたい方も多いようですね。

伊藤氏:自分が住んでいるマンションの管理組合の委員とか、お金はもらっていないけどお仕事みたいなものまで含めて、全部「パラレル」ワークにした方が絶対いいなと。なぜなら、特に同じ会社にずっと勤められている方だと、どんどん、世間の常識から外れた、その会社でしか通じない価値観になっていくから。本当は、価値観はできる限り多様であるのが良くて、多様な価値観を作ろうと唱えている会社はいっぱいありますけど、現実は同じミッション、同じビジョンの中で同じような生活スタイルになって、どんどん同じ価値観になっている、ということもあろうかと思うんですね。特に大企業は、構造的に価値観が似通ってきて、自分たちの常識が世間の非常識になっていくっていう構造だと思うんです。

横石氏:そうですね。多様性がないというか。広告の世界でも、昔の成功体験にとらわれてしまっているクリエイティブディレクターも多いです。マネージャーになればなるほど、できるだけ外の空気に触れるように自分で意識していかないとと新しいものを生み出せない苦しみを味わうことになる。

伊藤氏:やっぱりいろんな外の世界に触れるのはすごい大事なことで、カルチャースクールでも近所の寄り合いでもいいから、多様な価値観に触れてみると、気づくことは大きいと思います。

お金で考えると、自分で会社始めたら大きく変わりました。50歳にして会社を作り、初めて実感を伴って感じたんですけど、入ってきたお金から経費使って税金払ったらこれぐらい残りますということが見えてくるんですね。当たり前ですが。そして残ったお金を何に使うか。内部留保するのか投資をするのか。これってトップの意思決定じゃないですか。で、未来に繋がるお金の使い方をしようと。じゃあ未来に繋がるお金の投資ってなんだろうかって考えると。

横石氏:どういうものですか?未来に向けての投資って。

伊藤氏:一番最初に出てきたのはやっぱり、IT環境に金をかけることですね。あと、自分の本で印税が入ってきます。それを溜め込んでも仕方ないし、自分も個人としてはお金に執着がないので、印税分全部プロモーションにあてようか、とかイベント企画しようか、とか、それ全部自分の意思です。でもいざ自分でお金の使い道を考えると、難しいですよね。

横石氏:それで言うと僕の場合は人に会うための投資をしています。数名の勉強会を開いたのがきっかけになってTOKYO WORK DESIGN WEEKが生まれました。人と会うために数百万円を払うわけですよ。これは回収できるかどうかもわからない。でも数百万円かけてでも、同じ志を持つ多様な人たちと会えるチャンスだって思ったら僕は高くないかなと思っちゃいます。

伊藤氏:そうそう、でも大金かけて何も生み出さないわけにいかない。1年で回収できるか5年かかるかわからないけど、未来に対して金を払うわけですから。それがすごい大事で、未来のどんな人生に払いますかって決断をしてるわけですね。短期的には数百万円はなかなか返ってこない。だけどどこかで返ってくるって信じているからこそ、そこでお金を出せる。

横石氏:僕は伊藤さんがいつかYahoo!アカデミアに誘ってくれることを信じてますよ(笑)

伊藤氏:どんなリターンが起きるかわからないからね。働き方改革って「生き方改革」なんだけど、「生き方」ってなんだっていうと、自分で意思決定して人生のイベントを作っていき、自分で得た金を使っていくということ。会社勤めだけの時には、自分で使うお金なんて本や飲み会に使うくらいでしたが、複業になり、残った収益をどう投資し、どう内部留保していくか、は自分の意思で決めていく、ということになっていきました。それが、自分の人生を生きていく、ということにつながっています。

質問:実際にやってみてどうやってバランスをとっていますか?

伊藤氏:バランスって難しいですよね。パラレルワークって、働く時間は間違いなく増えるわけですよ。まあ僕にとっては、自分の好きなことをやっている遊びみたいなものなんで、苦にはならないけど、時間の使い方はしっかりと考えないと。どうやっているかというと、日記を書いて振り返っています。Facebookで今日こんなことがあったと書いていたり、メッセで報告したり、意図的にやって1日をちゃんと終わらせる。リセットしたり振り返りをしたりっていうのを、かなり時間をかけてやってますね。

横石氏:忙しいと日記を書くことを忘れてしまいそうです。

伊藤氏:忙しい自分は今日何を生んだとか、忙しかったけど何ができたとか、ちゃんと振り返ることで「自分の人生って意味があったんだな今日も」って安心して寝ることができるんですね。これすごい重要で、日記書いたり報告したりすることでちゃんと「今日」に決着をつける。

横石氏:予防医療研究者の石川善樹さんはTo DoリストじゃなくてTo Feelリストをつけることを推奨しています。感情って12種類あるらしくて、この一週間でどの感情を持ったかを自分で把握することで、自分が怒ってばかりの人なのか、笑ってばかりなのか結構タイプが分かれるらしいんです。偏ることがなく、さまざまな感情を持った方が豊かでしょうし、To Doリストに支配される人生って豊かじゃないですよね。

伊藤氏:to doリストっていうのはこれから起きる未来に対するリストですよね。でもto feelリストっていうのは起こったことに対する振り返りをしている。そうすることによって人間は安心感が生まれるんじゃないかなと思いますね。僕は、「今日一番印象的だったこと」を書きます。3行かもしれないけど、1ページかもしれない。今日はみなさんとお会いしていろんな話をできて印象的だったとか、吉野家がうまかったとか。

横石氏:積み重ねると結構いいものなんですね。

伊藤氏:そうすると自分の価値観が見えてくる。結局未来だけを考えて、そこに自分を持っていきたくてもその通りにはならない。未来を考えるのは重要だけど、過去の蓄積が今の自分を作っているわけですよね。だから、足元を見つめる。それを毎日毎日を繰り返すことでしか未来を作ることはできなくて、いきなりお花畑みたいな未来を想像したって、想像しただけじゃ作れない。

質問:個ってなんですか?

参加者D:サッカーを見ていると、「個の力」というのがよく語られていますが、ビジネスで考えた時に「個」を出せることはあるのでしょうか?

伊藤氏:忙しい自分は今日何を生んだとか、忙しかったけど何ができたとか、ちゃんと振り返ることで「自分の人生って意味があったんだな今日も」って安心して寝ることができるんですね。これすごい重要で、日記書いたり報告したりすることでちゃんと「今日」に決着をつける。

横石氏:忙しいと日記を書くことを忘れてしまいそうです。

伊藤氏:会社の中で個を出すことはあまりないんじゃないか?と思われません?そうじゃなくて、みなさん仕事するっていうのは、実は自分の価値観に従って判断しているわけですよ。必ず、絶対、なんでも。例えばこれやるぞって社長が言った時に、社長の言ったことをやるか、ちょっとそれやりたくないないってやらないか、人によってそれは全然違うじゃないですか。それってみなさんの価値観に基づいて判断しているわけですね。あらゆる仕事の判断は実は「会社の価値観」じゃなくて、色んな人の意見を聞いても、最後の判断は自分の個の価値観でしていると。

重要な分かれ道があって賛成反対を問うたときに、僕らは多数派で決めようとしちゃうんです。メリットデメリットは考えても、人の意見を聞いても、それで100%答えは出ないわけです。何がどうなるかわからないから。逆に100の答えが出るなら意思決定はいりませんよね。100%ではないからこそ、最後の最後は自分の価値観で、自分がこうと信じた道を行くしかないわけですね。正解はない。自分の意思。そうすると自分が大切にしてる思いとか人間観とか、仕事観とかが出てきて。それが個だと思うんですよね。価値観なので、100人いれば100人全員違う個を持ってると思うし、会社での仕事においてもその個は重要視されなければいけない。だからこそ仕事する上で「一人ひとり」っていうことが重要なんです。

横石氏:働き方の話題で、組織と個を対比するような話って多いと思うんですよね。働き方改革における副業解禁やリモートワーク推奨などが形骸化されるのではなく、一人ひとりのアイデンティティとちゃんと向き合えているのかどうか。個と向き合えている組織は強くなるはずです。

伊藤氏:会社のためにやらなきゃいけないことはあるじゃないですか。それを全て無視しろ、と言うつもりはありません。でも、それだけでいいのか、というと違う。そもそも「会社」に意思があるものではなくて、そこで働いている人の意思が積み重なったものが会社の意思になるんです。だとしたら、あなた自身の想いや価値観も出さないといけないんです。そうはいっても会社に雇われているんだから、会社のために働かねば、と仰る方も多いです。ただ、僕らは、「会社のために働く」のではなくて、会社の先にある「お客様のために働く」存在であって、会社はそのための道具です。そこは勘違いしちゃいけないと思うのです。そして、そのお客様がどうすると幸せなのか?ということは、その場その場で接している社員しかわからないこともあるわけで、そこで判断、行動のベースになるのは、個人の価値観です。だから、その「心の声」に従うんです。“follow your heart and intuition.(本能と直感に従え)”なんですよ。

横石氏:心の声。一方で、多くの方の働き方にまつわる悩みに「自分で決められることがない」ってことです。働く時間や働く場所など、会社によるかもしれないけど、この自分で決められない病のようなものにどう立ち向かっていけばいいですか?

伊藤氏:忙しい自分は今日何を生んだとか、忙しかったけど何ができたとか、ちゃんと振り返ることで「自分の人生って意味があったんだな今日も」って安心して寝ることができるんですね。これすごい重要で、日記書いたり報告したりすることでちゃんと「今日」に決着をつける。

横石氏:忙しいと日記を書くことを忘れてしまいそうです。

伊藤氏:自分で決められることをどんどん決めていけばいいじゃん!、と思います。もちろんルールに従わなきゃいけない部分もありますが、例えばこういう風にしたらもっと効率よくなるんじゃないかとか、自分の工夫の仕方で仕事がよくなるならやればいいし、やり方だけじゃなくて、企画や、チームの方向性だって、議論しながら自分で決められる部分ありますよね。あらゆる仕事は、自分の想いを形にする場だと思ったら楽しいじゃないですか。

横石氏:自治する力を持ててるかどうかって話かもしれません。自分でルールを作って自治していける場所やチームがあると楽しいですよね。

伊藤氏:忙しい自分は今日何を生んだとか、忙しかったけど何ができたとか、ちゃんと振り返ることで「自分の人生って意味があったんだな今日も」って安心して寝ることができるんですね。これすごい重要で、日記書いたり報告したりすることでちゃんと「今日」に決着をつける。

横石氏:忙しいと日記を書くことを忘れてしまいそうです。

伊藤氏:会社員でも重要なのは、会社に自分の想いを堂々と言えるぐらい力をつけるっていうこと。Apple創業期の頃にいたドナ ・ダビンスキーって人が、その後外に出て成功されて、ある大学の卒業式で言ってたのは「お金を貯めなさい」。そのお金が自分の人生を生きる上で絶対助けになるから。言い換えれば、「自分の人生を生きなさい、そのために障害になるようなことはなくしておきましょう!」ってことなんだと思います。発言力、影響力を持つなり、お金貯めとくなり、スキルをつけて、会社にしがみつかなくても大丈夫なんだっていう力を確保しておくことが、大事ですね。

横石氏:若い人にとって大事なことは何でしょう。

伊藤氏:スキルをつける、お金を貯める、発言力をつける。これは大事ですね。僕もWebやリアルの場で発言しまくります。微力ではありますが、それで世の中に対する発言力を増すと思います。発言しないと発言力はつかない。そしてそれが、自分の人生を生きる上で、プラスになります。伊藤さんが言うこといいね!と、フォロワーになってくれる人が増えてくる。そうすると、色んなことが進めやすくなる。スキルをつける、お金を貯める、発言力をつけること。これはみなさん少し意識されるといいと思いますね。自由な人生を生きられるようになると思います。

横石氏:キャリアにおける希少性を高めていくことで自由な人生を生きられるようになる。

伊藤氏:自分の本能と直感に従ってぐいぐい回していくと、横石さんなら横石さんの強みとか、僕なら僕の強みとか自動的に強化されていくんですよね。イチローが、「好きなことをやりなさい」と言ってまして。好きなことをやるのが何故良いかっていうと、好きなことなので、他の人が努力に感じることが、自分にとっては努力じゃなくなると。僕自身は、どうしたらうまく表現できるだろう、対話ってどうしたらうまくいくだろうって、いくらでも考え続けられるんです。好きだから、努力じゃなくなる。そうやっていくと自然に自分の強みが確立していきます。

横石氏:そこで、今日の副業の話に戻すんですけど、好きなことをやってお金を生み出すことができるかどうか、多分みんなが悩んでるポイントだと思うんですよね。改めて自分がやりたいことをやっていく場合、お金とどうやって向き合っていけばいいでしょうか。

伊藤氏:分かりやすい話でいうと、僕にはプレゼンテーションを指導するスキルがあって、それは今お金をいただけます。伝え方の本も書いているから、印税も入ってきます。でも最初にあったのはお金じゃないんです。前職のプラスで働いていて、営業マンのスキルを上げていかなねば、と指導していたり、そのあと、頼まれたものを、楽しいから無料でやったいたら、結果、それが仕事になっていった。そういうことなんじゃないかな。イチローだって、最初はお金のために野球やってたわけじゃないでしょう。結果としてプロになっていく。おそらく横石さんの「働き方」も、最初はお金のためじゃなく好きだから。

横石氏:そうですね、計画したわけじゃないです。

伊藤氏:そこで食えたらいいなとは思っても、好きなことやってるから、ということの方が大きいのではないでしょうか。最初はお金のためじゃないっていうところで踏み出していくと。やってるうちにだんだんとお金がもらえる仕事になってきたんですよ。

横石氏:僕だったら「働き方」、伊藤さんなら「プレゼンテーション」という軸で活動しています。世の中のトレンドや気分みたいなものとちゃんと結びついてるかどうかは気になりませんか。

伊藤氏:プレゼンは世の中のトレンドとか関係ないですが 笑。それは必要だからやってるし、みんなからやってくれって言われたからやってるし、ひたすらそれですよね。結果それが、お金をいただける仕事になってくることがあるわけですね。

質問:お金を稼ぐことは経済性でどう両立させればいいか、バランスや関係性をどう考えているか?

伊藤氏:ここまでの話と違って大変恐縮なんですけど、ワクワクとかやりがいなんてそう簡単にでてこない。必死になって、諦めずにやったところからしか、ワクワクとかやりがいって生まれてこなくて、苦労しながらやってみて、上がったり下がったりするわけです。そうしていくうちに段々、これ楽しいかもってなってくる。最初は「しのごの言わずにやる」って感覚は必要で、そうこうしているうちに結果がでてきて、結果が出てくるとワクワクしたり、やりがいを感じるようになる。

スポーツ選手やミュージシャンがそうであるように、ビジネスの世界でも、自分を鍛えないで仕事できるなんてことはないので、職場でもガンガン仕事をやり、空いている時間、休みの日などはとにかく自分を鍛えまくることが大事ですね。修羅場をくぐり抜けて仕事してるうちに、ハッと気づいたら、これ楽しいじゃん!って変わる瞬間は結構あるのかなと思います。

横石氏:いやそれやっぱそうですよね!いま活躍されている方は、過去に鬼気迫る働き方とか死にかけた経験をしている人が結構多い気がします。

質問:話すことがメインの仕事ではない中で、出版にこぎつけた経緯をお伺いしたい。いま個人でグラフィックデザインをやっていて、将来的に本を出したい

伊藤氏:1冊目を出す前は、Webにたくさん出ていました。Webが最初だったのは、Facebookで自分の想いを発信しまくっていたんですよね。そうしてビジネスの成果とFacebookでの露出が増えてくると、今度は取材されて、取材されたらまた発信するわけです。そうすると、Web上で僕のことを知ってくれている人が増えてくるんですよね。で「この人キャラ立ってるわ」ってなって、本書いてくれという依頼がくると。最初は、漫画を題材にしたリーダーシップ論で、次は、営業部隊やスタートアップにプレゼンの指導をやってきているのでプレゼンがテーマになり、いま書いているのはリーダーシップについてですが、これも周囲で、そういうことをやっている、とご存知の方が増えるからです。つまり本を出すにはまずどうしたらいいかというと「キャラを立たせる」ってことですね。

そのキャラがWeb上でも広がっていくから、どんどん露出した方が良くて、すると人が集まって来てくれる。リーダーシップで露出するとリーダーシップ系のいろんな方とお会いできるようになるので、お話しすると、どんどん自分自身、深掘りがされていくわけです。もちろんちゃんとビジネス上の成果をだすのが大前提で。そうすると、声をかけられるようになってくるという感じですね。

あと、露出をするといいのは、僕はすごい人見知りだし、すごい人と喋るのが苦手だったんですね。でもWEBで露出すると僕のこと知っててくれる人が増えるので、すごい話しやすくなるんですよ。

横石氏:自分からわざわざいかなくても向こうからやってきてくれる状況をつくりだせるかどうか。自分のキャラ付けを間違えずに、ひたすら哲学なりメッセージを伝えていくことが大切ですよね。

伊藤氏:そうそう、でも間違えますよね 笑 だから行ったり来たりしながら常に模索していきます。

横石氏:いいお時間になりました。最後に改めてこのタイトルにある「働き方と働きがいの見つけ方」について伊藤さんのアドバイスをお願いします。

伊藤氏:僕の言いたいことは一つで、自分の人生を生きましょう、そのために自分自身を知れってことです。自分の譲れない想い、大切にしている想いをちゃんと知ろう。そうすれば、ジョブズが言う通り「They somehow already know what you truly want to become(心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず)」。ここを知れば、働きがいも、どうやって働いたらよいか?ということも見えてきます。そのためには、自分の人生をちゃんと振り返る。それは、時々ではなくて、日々もちゃんと振り返るんです。具体的には「内省と対話」です。まず自分で考える、これがないと始まらない。対話は、人と話すということです。例えば「個ってなんだっけ」って先ほど言われて、個ってなんだ?なんだろう?って一生懸命考えるから、自分にとって新しい発見がある。そうやって自分自身を知っていって、その先にはじめて未来があるんです。なので、これからみなさんぜひ、どこか別なところにある自分探しをするんじゃなくて、今日から、今の自分を見つめ、対話しながら「汝自身を知る」こと。それが自分にとってのハピネスにつながると思います。

後編から読み始めた方は、前編もこちらからご覧ください!

今回のイベントでは、単に働くということだけにとどまらず、幸せに生きるためのひとつの極意といっても過言ではないスキルについてお話しいただきました。「働きがい」の正体を求めている方や、複業(副業)をしている/いないに関わらず忙しい毎日を送られている方にとって、強烈な刺激になったのではないかと思います。

これからも、クリエイティブ業界で働く方、目指す方を対象としてイベントを開催する予定です。ご興味のある方は、ぜひご参加ください!

「プロの副業」の無料登録はこちら

「プロの副業」では、皆様のライフスタイルに合わせた副業人材向け案件やフリーランス向け案件を無料でご紹介しております。

あなたのプロフェッショナルなスキル・経験を活かし「週1」や「月1」から業務可能。

例えば「週1定例打ち合わせ+リモートのみ」で対応可能な案件など、様々な働き方でご紹介可能です。

<こんな方におすすめです>

  • 知人経由の副業はなあなあになるので避けたい
  • 副業社員として働き、実務で自分のスキルに磨きをかけたい
  • 自分のスキルを活かせる業務委託の仕事を副業ベースで見つけたい
  • リモートワーク中心に、週1か月1くらいの隙間時間で副業の仕事を見つけたい
  • 週末フリーランスで案件を安定させたい

こんなことでお悩みの方は、是非プロ人材の副業紹介サービス「プロの副業」をご利用ください。

サービスの無料登録はこちら

大村昂太朗

大村昂太朗

この記事を監修した人 大村昂太朗 株式会社リアステージ プロシェアリング事業責任者兼プロテンマガジン編集長

2020/4の新卒配属時から一貫して総合人材支援会社、株式会社リアステージに従事。 1年目から新卒周りで事業の立ち上げと責任者を担い、2年目にインターン事業を立ち上げ。3年目のタイミングで新卒から副業領域にキャリアチェンジして、プロシェアリング事業の立ち上げ、責任者を務める。