by大村昂太朗
webデザイナーの仕事がなくなる?デザイナーの今後と将来性

幾度も起こる情報技術革新によって、WEBデザイナーの仕事がなくなるのではないか?と、これまで噂され続けてきました。
今まで、WEBデザイナーの専売特許だったはずのコーディングスキルや、クリエイティブ制作スキルの立場は「誰でも簡単にWEB制作物が作成できる!」といった具合の便利なWEBサービスによって脅かされ続けています。
そこで本記事では、技術革新とWEBデザイン業界の将来性を題材に、今後WEBデザイナーとしての仕事がなくなるのかどうかを考察します。
目次
WEBデザイナーの仕事がなくなる理由
そもそもなぜ「WEBデザイナーの仕事がなくなる」と言われているのでしょうか?その理由は複数あります。
- 手軽にWEBデザインできるサービスの登場
- AI技術の進化によって単純なWEBデザインの仕事がなくなる
- デジタルマーケティングとクリエイティブの単調化
まずは一般的に言われているWEBデザイナーの仕事がなくなる理由について見ていきましょう。
気軽にwebデザインできるサービスの登場
これまでWEBデザイナーの専売特許だったはずのクリエイティブ作成やWEBサイト制作などの業務が、便利なWEBサービスやツールによって、WEBデザインの詳しい知識やデザインセンスがなくても、簡単にそれなりのホームページやECサイトを形づくられるようになり、WEBデザイナーの存在が脅かされています。
WEB制作会社に依頼すれば数十万円、場合によっては数百万円の費用が必要だった案件も、以上のWEBサービスを利用すると1万円以下で制作出来てしまいます。特に予算の少ないSMB(中堅・中小企業)領域事業者では、制作会社に依頼するケースは少なくなりました。
AI技術の進化によってWEBデザインの単純な仕事がなくなる
以上の例に合わせて、最近では人工知能搭載型のWEBサービスなども登場しています。
WEBデザイナーの仕事は、顧客の好みや希望に合わせて理想的なWEBサイトとそれらに関連する機能を提供することです。それには、綿密なヒアリングやプレゼンテーションが必須でしたが、そのような工程さえも人工知能による機械学習が再現できるようになりました。
人工知能搭載型のWEBサービスでは、あらゆる組み合わせのデザインテンプレートを大量に作成し、それを顧客が自由に選択できるように提示しています。
そうしたサービスの一例として、ドラッグ&ドロップでホームページを作成できる「WiX」が 開発した「Artificial Design Intelligence(人工デザイン知能)」を使用した「Wix ADI」という機能があります。
利用方法は、WEBの作成知識を知らなくても操作は簡単です。初めにWEBサイトの使用目的の質問に答え、500種類以上あるテンプレートから気に入ったものを選択するだけで、WEBサイトが自動で作成されます。
その後、無料で使用可能な写真や動画などの素材を1万点以上の中から選択し、ホームページ用のテキストと一緒に、ブラウザ上の管理画面からドラッグ&ドロップすればWEBサイトが出来上がってしまいます。
以上のように、急速にクオリティを上げ続けているWEBサービスを見て、多くの人は「WEBデザイナーの仕事はなくなるのではないか」と噂しているようです。
デジタルマーケティングの促進もWEBデザイナーに影響
また、SNSの存在もこれまで単なるコミュニケーションツールに過ぎなかったところが、最近ではSNSだけで情報発信・コミュニケーションを行い、マーケティングツールとして活用されるようになり、一部の事業者の中ではWEBサイトの重要性に陰りも見えてきています。
この状況は、インターネット上にコーポレートサイトを用意する必要が無くなり、必然的にWEBデザインの需要も減少しつつあるように思われます。
そして、ネット通販業者のみならず、実店舗を持つ事業者にも、こうした動きがあり、InstagramなどのSNSを店舗ページとして利用しているという状況もあります。
その他にも、最近ではLINEやPayPayがミニアプリ事業を国内に持ち込んでいる動きもあり、今後、店舗予約などをLINE上で行うことが主流になるようであれば、WEBデザイナーが被る被害は甚大なものとなっていくでしょう。
WEBデザイナーの仕事がなくなる理由に共通すること
以上に挙げたWEBデザイナーの仕事がなくなる理由においては、単純な仕事で創造性(クリエイティビティ)が求められない仕事が無くなるという方向性と共通点があります。すなわち、単純な造りのWEBデザインならば、人間でなくとも遂行できてしまうことから、近い将来に淘汰されるかもしれないということなのです。
しかしながら、人間にしかできない、人間のことを深く理解しなければ遂行できない業務についてはどうでしょうか?次章からは、これからも残り続けるWEBデザイナーの仕事と、それに伴って今後習得する必要のあるスキルをご紹介します。
今後必要になるWEBデザイナーのスキルと企業が求める人物像
情報技術が進化することでWEBデザイナーの仕事がなくなるとはいえ、人間の心の機微を成果物に落とし込むことが出来るのは他でもなく人間です。
前章では、単純なWEBデザインの仕事がなくなるという説明をしましたが、そうではない、より複雑で人間の行動心理を深く理解する必要のある案件については、今後もWEBデザインの仕事は残り続けることでしょう。
そこで本章からは、WEBデザイナーがそうあるべき存在として活躍するために、今後求められるスキルを紹介していきます。
- UI/UX設計のスキル
- 企画や営業、WEBマーケティングスキル
- HTMLコーディングスキル
- グラフィックデザインスキル
UI/UX設計のスキル
現在、消費者のニーズは多様化し、商品やサービスにもユーザー目線の開発が求められています。UI/UXデザインは、ユーザーニーズを基に行うデザインですから、今後の需要が期待できます。
そこでWEBデザインにおいても、ユーザーの快適さを実現するUIデザイン、UXデザインによって消費者が商品やサービスを体験しやすいような情報設計をして、商品やサービスの使いやすさと売上を伸ばしていく必要性があります。
そういう意味では、人間が便利に感じるWEBサイトは、人間にしか制作できないという判断の基、単純なHTMLコーディングスキルだけではなく、UI/UX設計まで手掛けることのできるWEBデザイナーは、今後も重宝されることになります。
特に、今後のインターネット上には、AI機能を活用したWEBサービスによって制作された無機質なWEBサイトが、溢れることと予想されます。担当するクライアントサイトを、そのようなWEBサイトと差をつける意味でも、良質なユーザー体験を提供できるUI/UXのスキルを有したWEBデザイナーには価値が生まれるでしょう。
企画や営業、WEBマーケティングスキル
WEBデザイナーの仕事が無くなると噂される今、案件獲得に対してシビアな状況にもなるかと思います。
クライアントを惹きこむような企画を打ち出すスキル、それを伝える営業スキルなどの必要性は間違いなく高まりますし、プラスアルファの強みとしてWEBマーケティングスキルも持っておいて損はありません。
企業のWEBサイトの目的には、売上増加、企業ブランディング、顧客(ユーザー)とのコミュニケーションなどがあります。これら3つの要素から判断すると、アクセス解析やサイト分析といったWEBマーケティングに関連した知識を有していると、そのWEBサイトの課題解決の提案ができるようになります。
すなわち、解析や分析の結果をもとにWEBデザイナーとして、ユーザーニーズをWEBデザインに反映することが可能になるということです。
このように、企画・営業・マーケティングのスキルを保持していれば、よりクライアントの希望に寄り添った成果物を制作することが出来る上、継続的に案件を受注できる人材になるでしょう。
HTMLコーディングスキルとSEOスキル
単純な制作案件が、WEBサービスによって取って代わられることになるのであれば、より高度な制作に対応するために、HTMLコーディングスキルの獲得も必須になります。
WEBデザイナーにプログラミングの知識があると、クライアントの要望にもすぐに対応が可能となり、さらにクライアントのビジネスに貢献するサイト構築のために、SEOの知識があると、検索エンジンの最適化を考慮したデザインの提案も可能となります。
これらのスキルによって、単純に見てくれの良い成果物をつくるのではなく、クライアントの業績改善へ貢献できる成果物も制作できるようになります。
グラフィックデザインスキル
より人の目を惹きつけるクリエイティブの制作には、より高度な技術を保有する必要があります。単純で見かけたことがあるようなデザインを「WEBサービス」が制作するのであれば、人間が担当するデザインは見た目を整えるのではなく、クライアントの課題解決をするために、時代の潮流に合わせた人間の好みを適切にくみ取るグラフィックデザインスキルも必要です。
WEBデザイナーの仕事がなくなる まとめ
本記事では、WEBデザイナーの仕事がなくなるのではないか?という疑問について、その理由から今後必要になるだろうデザイナーのスキルまでをご紹介しました。
今後デザイン業界がどのような変容を遂げるにせよ、情報技術の進化と伴って変容し続けるクリエイティブにも対応しなければならないでしょう。
ただ、クライアントにとって有益なサイトデザインは、人間のアイデアと知恵が盛り込まれた制作物であるという揺るぎない事実も存在しています。
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