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インフルエンサー

by大村昂太朗 大村昂太朗

【副業インタビュー】WEBコンサル代表アフロさん「本業の仕事か自分を活かすビジネスか」

【副業インフルエンサーインタビュー】WEBコンサル代表アフロさん「本業の仕事か自分を活かすビジネスか」

副業をするなら、どんな副業を選ぶべきか知っていますか?もしよくわからなければ、このインタビューはとてもわかりやすいヒントになります。

例えば本業を活かして企業から仕事を引き受ける形の副業は、明確に向き不向きがあります。

副業を解禁する企業が続々と増えて社会が変わっていく時代の中で、ベストな働き方を選択するにはどのようにすればよいのでしょうか?

今回は、副業経験を経て独立し、現在ではWEBコンサルファーム「コンソーシアム」代表を務めるアフロさんに副業時代のお話を中心に伺いました。やるべき副業の条件とは?

ご本人提供アフロさん画像

【アプロさんプロフィール】

地方大学を卒業後、新卒でリクルートに入社。コンサルティングファーム、ベンチャー、外資系企業を経て、WEBコンサルティングファームを立ち上げ、独立。

会社員時代から副業に積極的に取り組み、ピーク時は副業だけで月収100万円を超える。

マーケティングとキャリアについて発信するブログ『アフログ』を運営。Twitterのフォロワー数は7,658人(2019年12月26日時点)。

Facebookの活動をきっかけにスタート

プロフク

まずは、アフロさんのサラリーマン時代のことを教えてください!

アフロさん:年商30億円くらいの外資系のスポーツメーカーで、EC事業とWEBマーケティングを統括するマネージャーをしていました。週5勤務のサラリーマンで、業務時間は9時〜19時ぐらいでしたね。

プロフク

プロ人材……!副業はいつ頃はじめたのでしょうか?

アフロさん:2016年です。当時は外資系企業の前に勤めていたベンチャー企業にいて、独立する2019年の6月までずっとやっていましたね。

プロフク

世の中をかなり先取りしていたのですね!アフロさんは何をきっかけに副業をはじめたのですか?

アフロさん:きっかけは、Facebookを通じて来た仕事の依頼でした。ネット上にたくさん出てくるWEBマーケティングの事例とかノウハウとか、最新プロダクトのニュース記事ってありますよね。

これに、自分のインプットのために自分なりの意見や感想を書き添えてFacebookで紹介していたら、起業した人やベンチャーで働いている人からマーケティングや集客の相談が来るようになりました。

それで手伝うようになったのが、副業のきっかけです。最初は企業の受託からスタートして、途中からは自分でWEBメディアを作ってマネタイズしたり、売却したりしていました。

プロフク

副業しようと思っていたわけではなかったのに、思わぬところから結びついていったんですね!

サラリーマンを続けていたら、年収は……

プロフク

企業からは、具体的にどういったお仕事を受けていたのでしょうか?

アフロさん:企業から仕事を受けるときは、

  • リスティングなどの広告の運用
  • 集客メディアの立ち上げと拡大
  • WEBサイトや画像などの制作

の3つに仕事の内容が着地することが多かったです。ただ、当時仕事をいただいていた企業は、

「とりあえず◯◯を少しやってみたけどうまくいかない」
「そもそもどういう集客方法が適切かもよくわかっていない」

といった企業が多かったので、事業内容・計画・予算に応じて、そもそものマーケティングの戦略や媒体の選定から一緒にやることが多かったですね。

プロフク

戦略部分から実際に手を動かすところまで、幅広くやられたんですね!報酬はどのくらいで設定されていましたか?

アフロさん:先ほどの3つのメニューに応じて、料金プランをざっくり作っていました。

  • リスティングなどの広告の運用:予算の15%(最低フィー10万円)
  • 集客メディアの立ち上げと拡大:月額20万円
  • WEBサイトや画像などの制作:内容に応じて

プロフク

料金プランがあるくらいですから、副業でのご収入もかなり大きかったのでは?

アフロさん:もしサラリーマンを続けていたら、年収は1500万円ぐらいだったと思います。

内訳は、本業が年収900万円、副業の受託収入が400万円、自分で運営するブログから200万円です。

プロフク

やり始めて3年で、副業年収600万円!これは夢がありますね……!

副業は「手段」

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収入以外にも、副業をしてきた中で得られたことは何かありましたか?

アフロさん:マーケターとしての経験や引き出しの幅がかなり広がりました。

事業会社でマーケティングをすると、全体に関わりながら業務ができるものの、どうしても事業ドメインと経験できる範囲が限られます。

代理店の場合は、いろいろな業種のマーケティングを経験できますが、分業制が徹底されているので全体を見ることができません。特定分野の職人化してしまう傾向にあります。

副業人材を求めている会社は「ゼロからの立ち上げ」や「全面的に任せたい」といった依頼が多いので、全体に関わることができますし、自社と違う事業ドメインを経験できます。

フィールドとマーケターとしての経験値

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他社を経験して幅を広げられるのは、副業の重要なメリットですよね。幅が広がったことで、なにか本業に還元できることはありましたか?

アフロさん:普通に、副業の経験が本業にガンガン活きていました。具体例を挙げると、サラリーマン時代は広告の運用とSEO対策がメイン業務で、インスタグラムやLINE@は別の担当者の業務だったので詳しくありませんでした。

しかし副業では全面的に任せられることが多いので、自分なりに研究したり、詳しい人に教えてもらったりしながらそれらも担当するようになりました。

すると、インスタとLINE@を担当していた同僚が退職することになったときに、副業で経験を積んでいたので特に問題なくカバーできましたし、さらに数字を引き上げることもできました

マーケティング領域の場合は、副業の経験が本業に活かされることは多いと思いますね。

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理想的な副業ですね!副業で広げた引き出しや経験を活かして転職する選択肢は、あり得ると思いますか?

アフロさん:全然あり得ると思います。ほとんどの会社に「来てもらえるなら来てほしい」って言われていますし、実際に「マーケティング部長として来てほしい」と正式なオファーをもらったこともあります。

それに、独立してからも仕事を発注してもらえることが多いですね。キャリアのセーフティネットとしても副業は有効だと感じています。

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副業のメリットに「収入口の分散」を挙げる方は多いですが、おっしゃる通り転職するにしても独立するにしても、確実性の高いセーフティネットですね。アフロさんにとって、副業は「独立」が目標だったのでしょうか?

アフロさん:サラリーマン時代はよく、会社員を続けるか独立するかに関係なく、「自分で稼げるようになりたい」「会社に依存したくない」と思っていました。

そのためには自分の市場価値と収入(資産)を伸ばしていくしかなくて、副業はそのための手段だと考えていました

そして、独立して収入を得られるようになったので、副業の目標は自分では達成できたと思っています。副業は本業と違ってゴールがないので、自分でゴールや目標を設定するのが大切です。

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副業では、誰もモチベーション管理はしてくれないですもんね。「何のために副業をやるのか?」は常に自分で考えておくべきことだと思います。

個人のリスク

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良いことだらけに思えますが、逆に失敗やトラブルを経験されたことはありましたか?

アフロさん:一度だけ、報酬の支払いの遅延でトラブルになりました。昔の先輩から依頼されて仕事を引き受けていたんですけど、締め日を過ぎても入金がなかったので、メッセージを送って確認したらキレられたんですよね。

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入金されていなかったり、それで連絡したら逆ギレされたり……というのは、個人のトラブルの「あるある」かもしれません。

アフロさん:もしかしたら私の文章も良くなかったかもしれないですが、お金のことはきっちりしたかったですし、金額が大きくなかったので失ってもいいと思って強気で返信したら、入金はされたのですが関係は途絶えちゃいました。

個人で企業から仕事を引き受ける場合、契約書をわざわざ取り交わさない場合は多いでしょうし、私もそうでした。こういったトラブルは、個人で企業から仕事を引き受ける際のリスクだと思いますね。

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誰もが知っているような大企業でもあったりするので、リスク回避には十分気をつかったほうが良いですね!

社会の「背景」に目を向ける

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副業を容認する企業が増えてくるなど、副業やフリーランスを取り巻く環境は少しずつ変わってきています。率直にどう思われますか?

アフロさん:社会全体の文脈で捉えると、正直あんまりポジティブには思えないですね。副業もフリーランスも、簡単に言えば人材のシェアリングエコノミーです。

今の時代、モノを所有するのはコスト的に厳しいものがあります。新しいものがどんどん出てきて経済の形が「所有」から「利用」に切り替わり、シェアリングエコノミーが台頭しています。

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人材面もまさに、そもそも人材がいない、いても高額な年収を払うのが難しい、といった事情からプロ人材をシェアする動きが起こっている側面があります。

アフロさん:時代の変化が激し過ぎて計画や先行きの見通しが役に立たないから、人材を雇用することは企業にとって負担になっていますよね。だからこそ、副業やフリーランスがどんどん使われるようになっています。

いわば、人材が「雇用」から「使用」に変わっているわけです。邪推も入りますが「解雇規制」の緩和がセットになってくる可能性がありますよね。

「副業OKにしてウチの会社以外からも収入を得られるようにしたんだから、ある日突然解雇しても文句言わないでね」という話です。

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あおるわけじゃなく、ないとは言い切れないですよね……

アフロさん:このような副業やフリーランスが広まる社会では、格差はどんどん激しくなっていくと思います。だから、副業を取り巻く今の社会の変化に対して、自分はあまりポジティブではありません。

ただ、社会がそのように変化していく以上、いち早くポジションを取って先行者利益を得るために、副業したり独立したりしただけです。

もちろん、「成長できる」「収入」も増えるというポジティブな理由もあって始めたことですが、このような時代背景は認識しておいたほうがいいと思います。

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世の中がどういった方向に向かっているのかをしっかりととらえて、その中で自分のポジショニングを考えていくのは今後ますます必要とされる考え方ですね。

本業を活かすorスモールビジネス

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まもなく2020年を迎える現代ですが、副業やフリーランスに興味はあるけどどうしたらいいかわからない、という方がたくさんいます。アフロさんならどんなアドバイスをしますか?

アフロさん:まず、本業を活かして企業から仕事を引き受ける形の副業は、自分の仕事がそれに向いているかどうかを判断するべきです。

企業が個人に仕事を依頼できるのは、個人で「価値パッケージ」が成立する仕事に限られます。具体的には、WEBエンジニア、デザイナー、クリエイター、コンサル、営業、マーケティング、ライター、人事、総務、士業などです。

「JRの運転手」や「自動車メーカーの生産管理」だと、どんなに優秀でもそれだけで仕事(価値)が成立しないので、本業を活かして企業から仕事を引き受けるのは難しいですよね。

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たしかに、企業様側もそういったお仕事は切り出しづらいですし、依頼しづらいですよね。

アフロさん:あとは、アフィリエイト、せどり、物販、情報商材、得意分野での個人コンサルなど、ネットを活かしたスモールビジネスに取り組むしかありません。

ただ、スモールビジネスは参入障壁が厳しくて競争が激しいので、仕事の知識や自分の好きなことなどを活用するのが成功の秘訣です。

クラウドソーシングで簡単な仕事を引き受けるなどの副業もありますが、誰でもできる仕事は単価も安いし、スキルも身につきません。

「本業の仕事を他の会社からも引き受ける」
「仕事の知識、自分の経験、好きなことをうまくビジネスにする」

副業は、このどちらかを満たすものにするべきです。

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これは重要なヒントですよみなさん……!こういった形のビジネスをしている方は、アフロさんのまわりにもいますか?

アフロさん:WEBエンジニアはみんなやっていますね。それにTwitterで知り合ったインフルエンサーの友人たちは、ブログ、有料note、個人コンサル、オンラインサロンなど、いろいろなスモールビジネスに取り組んでいます。

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始める人はもうすでにドンドン始めていますね!最後に、アフロさんがチェックしている副業系インフルエンサーがいたら教えてください。

アフロさん:私です。私をフォローしましょう!

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この質問に「自分」と答えた方はアフロさんがはじめてです……!(笑)何のために副業をやるのか?やるなら、何を基準に選ぶのか?とても具体的にお話しいただき、大変参考になりました。アフロさん、ありがとうございました!

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大村昂太朗

大村昂太朗

この記事を監修した人 大村昂太朗 株式会社リアステージ プロシェアリング事業責任者兼プロテンマガジン編集長

2020/4の新卒配属時から一貫して総合人材支援会社、株式会社リアステージに従事。 1年目から新卒周りで事業の立ち上げと責任者を担い、2年目にインターン事業を立ち上げ。3年目のタイミングで新卒から副業領域にキャリアチェンジして、プロシェアリング事業の立ち上げ、責任者を務める。