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by大村昂太朗 大村昂太朗

インフルエンサーマーケティングの市場規模【日本・海外】と今後の予測

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インフルエンサーマーケティングの今後の市場予測を行うことは、この市場でのマーケティングや参入を考えている企業にとっては最重要事項であると言えます。

従来のマーケティング手法とは異なり、インフルエンサーという「人」を介して行うマーケティング手法ゆえに、「広告費の合算」と「特定期間内の商品の売れ行き」だけでは測りづらい・見えにくい面があるのが実際です。そして、表面的な見えやすい部分に注目してしまうと、インフルエンサーマーケティングの潜在力や効果を見誤ってしまう恐れもあります。

そのようなことがないよう、今回は測りづらい・見えにくいインフルエンサーマーケティングの市場規模について、日本国内・海外共にまとめました。

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インフルエンサーマーケティングの市場規模の算出

インフルエンサーマーケティングの市場規模といっても従来のマーケティングと違い、単純に売上の総計で規模を図るわけではありません。

その理由は以下の通りです。

  • インフルエンス=個人的な影響力であるため、拡散範囲を特定しづらい
  • KPIとして用いられるエンゲージメントは、長期間・拡散性が高いため貢献度が判定しづらい
  • これまでのSNSは流行り廃りが激しく、新しいプラットフォームが台頭する可能性がある

例えば、インフルエンサーマーケティングを実施し売上が少し伸びたとしても、それが一時的なものかマーケティングの結果によるものかは判断が難しいです。多くの人に拡散された場合でも、認知度が上がるだけで直接的な販売促進にはならないこともあります。

さらにいうと、実際にインフルエンサーマーケティングで商品を購入するユーザーは一度きりという訳ではありません。長期間継続して購入やサービス利用をすることもあるのです。その効果がどれだけの期間続き、さらなる拡散性を生むかを測りきれないケースもあるでしょう。

そして日本では、「GREE」や「mixi」などの一時は規模の大きかったプラットフォームも、現在では「Twitter」や「Facebook」などと圧倒的な差があります。

参考:総務省 「平成29年版 情報通信白書」SNSがスマホ利用の中心に

これから紹介するインフルエンサーマーケティングの市場規模は、あくまで現状のデータや実績から予想・算出するものです。今後、画期的な効果測定の方法が開発されたり、新しいSNSが流行ることもあり得ます。そのため、インフルエンサーマーケティングの未来を予測した一つの可能性としてご覧いただければと思います。

インフルエンサーマーケティングの市場規模【世界】

アメリカのmediakix社によると、世界のインフルエンサーマーケティング市場は約5億ドル、日本円に換算すると約560億円と言われています。

参考:mediakix社「THE INFLUENCER MARKETING INDUSTRY GLOBAL AD SPEND: A $5-$10 BILLION MARKET BY 2020 [CHART]」

2019年の時点では、41億ドル〜82億ドルと予測されています。続報はないようですが別の調査データによると、2017年インスタグラムでのインフルエンサーマーケティングの市場規模は10億ドル=約1100億円とのこと。

参考:mediakix社「INSTAGRAM INFLUENCER MARKETING IS A 1.7 BILLION DOLLAR INDUSTRY」

これはインフルエンサーマーケティングによる投稿を行うアカウントの平均フォロワー数や、投稿の平均単価を算出した結果です。月間合計の支出総額が約9000万ドルとなり、年間で換算すると10億ドルを超える計算になります。

そして2019年までには、20億ドルに達するという予測がなされているのです。先ほどの2015年の予測データでは、低く見積もって41億ドル。インスタグラムにおけるインフルエンサーマーケティングの市場規模だけで、約半分の割合を占めることになります。

これは、mediakix社の予測を上回る市場規模になっているといっても過言ではありません。

各SNSでの市場規模

日本では「YouTube」「Twitter」「インスタグラム」の順番でアクティブユーザー数が多いのに対し、海外では「Facebook」が圧倒的な数値です。

参考:英ロンドンのソーシャルメディアコンサルタント企業「We Are Social」

次いで「YouTube」「インスタグラム」と続き、いくつか海外のSNSを挟み「Twitter」という順番になります。アクティブユーザー数が多いということは、それだけ情報が拡散されやすいということ。インフルエンサーマーケティングにおいて重要な、エンゲージメント数を獲得することに繋がります。

特に2018年におけるFacebookの総ユーザー数は、前年と比べて15%増加の21億7000万人と世界的にみるとまだまだ衰えを感じません。最近では動画コンテンツ関連の新機能が追加されるなど、YouTubeやインスタグラムを意識した改善も行なっているようです。

インフルエンサーマーケティングの市場規模【日本】

上記のmedhiakix社による調査で、世界のインフルエンサーマーケティングの市場規模は2015年時点で5億ドル(約560億円)となっており、日本のデジタル広告費は世界の割合に対して4.8%を占めると言われています。そのため、日本におけるインフルエンサーマーケティングの市場規模は、2015年時点で26億円ほどと推測できます。2018年になると、世界でのインフルエンサーマーケティングの平均予測データは47億ドル(約5260億円)、日本の割合を計算すると約252億円になるでしょう。

各SNSでの市場規模

各SNSごとのインフルエンサーマーケティングの市場規模に占めるシェアは、最近勢いのあるインスタグラムが64%と最も高い割合です。

参考:ECのミカタ「企業のマーケで活用されるインフルエンサーの動向を明らかにする最新調査【サイバーエージェント調べ】」

次いで「YouTube(45%)」「Facebook(40%)」「Twitter(39%)」という結果に。国内外において安定したシェアを誇るのは「YouTube」「インスタグラム」です。やはり動画や画像がメインのコンテンツだと、情報が伝わりやすく宣伝効果としても期待値が高いと言えます。

別のデータから日本のインフルエンサーマーケティングの市場を見てみると、2016年のインスタグラムの市場規模は推定2.4億円以上です。これは、2016年のインスタグラムにおけるスポンサード投稿(投稿に宣伝であるハッシュタグが付いているもの)に関する調査から導き出された推計値になります。

2016年のスポンサード投稿全体の延べリーチ数が約7,000万フォロワーです。仮に1フォロワー3.5円として計算した場合、2016年のインスタグラマーのスポンサード投稿に関する広告市場規模は、少なくとも年間2.4億円以上にのぼると推定されます。

出典:RIPPLY「2015年から2016年にかけてInstagram上のスポンサード投稿が急増!市場規模は2.4億円以上に。」

そして2016年のスポンサード投稿数は1000件を越えており、四半期ごとに140%以上の伸びをみせていることから、2017年にはスポンサード投稿が4000を越える見通しが立っています。単純計算で4倍すると、2017年のインスタグラムの市場規模は約9.6億円、2018年には約38億円となるでしょう。

インフルエンサーマーケティングの今後の市場規模

インフルエンサーマーケティングの市場は、SNSのプラットフォームの規模に影響される面がありますが、それだけでは測りきれません。例えば、アメリカの市場調査会社eマーケターの統計によると、2017年のSNS総利用者数は約22億8,000万人です。そこから毎年増加率は落ち着いてくるものの、2021年まで緩やかに増えていくと予想されています。

参考:eマーケッター「SNSの利用実態」

これに、mediakix社の2015年インフルエンサーマーケティングの市場規模である約560億円を掛けあわせると、2020年には804億円という計算になります。しかしこの算出方法では、mediakix社の予測を大幅に下回る結果になります。

mediakix社のデータでは、2020年には少なくとも50億ドル(約5,580億円)という計算です。しかし利用者数による増加だけを加味すると804億円、およそ7倍ほど差があります。その穴埋めをする部分は、mediakix社でも述べている「インフルエンサーマーケティング」の月間平均検索数がほぼ5倍になったことが挙げられます。さらに、一般ユーザーのテレビ離れが進み、インターネットメディアへの接触時間が増えていることも理由の1つでしょう。

参考:ferret「メディア定点調査 2016 博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所の調査データ」

日本におけるインフルエンサーマーケティングの市場規模も、mediakix社の予測データから導き出すと2020年では約267億円です。そしてインスタグラムの市場規模が、2018年に約38億円という予測をしていることから、今後のインフルエンサーマーケティング市場の伸び次第では届く数値かもしれません。ちなみにICT総研の調査によると、日本のSNS利用者数も世界と同様に増加傾向が続いています。

参考:ICT総研「2016年度 SNS利用動向に関する調査」

緩やかな伸びですが確実に利用者は増えており、お笑い芸人の渡辺直美さんをはじめ数々のインフルエンサーが日本で活躍しているのも現状です。そしてインフルエンサーと企業のマッチングを行う企業が増えており、市場規模のさらなる発展が期待できます。

インフルエンサーマーケティングの市場規模のまとめ

インフルエンサーマーケティングの市場規模は、まだまだ発展途上です。今後の市場規模は、さらなる拡大が予想されるため参入する企業も増えるでしょう。そして日本では、主にインスタグラムやYouTubeが伸びている傾向ですが、世界ではまだまだFacebookが強い印象です。

インフルエンサーマーケティングを有効活用するには、今後も伸びるであろうSNSの市場をしっかりと把握し、適材適所でインフルエンサーを起用することが重要になるでしょう。

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大村昂太朗

大村昂太朗

この記事を監修した人 大村昂太朗 株式会社リアステージ プロシェアリング事業責任者兼プロテンマガジン編集長

2020/4の新卒配属時から一貫して総合人材支援会社、株式会社リアステージに従事。 1年目から新卒周りで事業の立ち上げと責任者を担い、2年目にインターン事業を立ち上げ。3年目のタイミングで新卒から副業領域にキャリアチェンジして、プロシェアリング事業の立ち上げ、責任者を務める。